ホンダのインド二輪車法人、ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディア(HMSI)は23日、来年度(2023年4月~24年3月)中に同社初の電動モペット(スクーター)を発売することを明らかにした。今年3月に同社の電動化戦略について説明する方針だ。また、HMSIは同日、排気ガス低減に関する部品やセンサーの作動状況を監視する「車載式故障診断装置」搭載のスクーター「アクティバ2023」(排気量110cc)を発売したと発表した。
HMSIの尾形淳史社長は23日、NNAに対し、「インド市場で来年度中に電動スクーターを発売する」と明かした。同社の第4工場に当たる西部グジャラート州ビタラプール工場で生産する。ホンダの電動二輪の生産拠点としては中国に次いで、インドが2カ国目となる見通し。
尾形氏は「設計、デザイン、ブランド名が決まった」と話した。バッテリーは車両に搭載したまま充電する「固定式」となるが、満充電されたバッテリーと取り換えることが可能な「交換式」も第2弾として投入を検討している。発売に向けて、インド国内6,000カ所以上にある販売代理店で順次、交換式への対応を含め充電設備を導入していく。
尾形氏によると、今年3月下旬にHMSIの電動化の方向性について公表する予定だ。
HMSIにとって初の電動モデルは、ホンダ本社による最高速度に基づく電動バイクの区分では「電動モペット」となり、「最高速度が時速50キロメートルを想定したものとなる」(尾形氏)。ホンダは電動モペットのほか、電動自転車(最高時速25キロ以下)と電動車(同50キロ以上)の合わせて3つのカテゴリーを設けている。
■初のスマートキー搭載モデル
HMSIは同日、首都ニューデリーでスクーター「アクティバ2023」の発表会を開いた。インドで4月1日から導入される排気ガス低減規制「車載式故障診断装置(OBD)ステージ2」に適合したモデルとなる。また、上位モデルを対象にHMSI初の、キーを挿し込むことなくハンドルロックの施錠・解錠やエンジンの始動などが可能な「ホンダ・スマート・キー・システム」を搭載した。
スマートキーは、▽車両のウインカーを点滅させて車両の位置を知らせる「スマートファインド」(作動範囲10メートル以内)▽ハンドルロックの施錠・開錠ができる「スマートアンロック」(同2メートル以内)▽解錠後に運転者がキーを取り出すことなくエンジンをスタートできる「スマートスタート」(同2メートル以内)▽イモビライザー(電子照合)機能による盗難防止のための「スマートセーフ」(同2メートル以内)——の4つの特徴を備える。
スタンダード、デラックス、スマートの3種類を用意し、デリーでのショールーム価格は7万4,536ルピー(約11万9,000円)~となる。車体カラーは6色で展開する。
インドのスクーター市場で現在、2台に1台はアクティバが選ばれている。01年に発売され、昨年末時点で累計販売台数は2,900万台に上る。今回のアクティバ2023は7世代目に当たり、HMSIは15年に3世代目を発表して以降、ほぼ2年おきに全面改良してきた。
HMSIの尾形社長(中央)はスクーター「アクティバ2023」の発表会で「来年度に電動スクーターを発売する」と明かした=23日、ニューデリー(NNA撮影)
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HMSIの尾形淳史社長は23日、NNAに対し、「インド市場で来年度中に電動スクーターを発売する」と明かした。同社の第4工場に当たる西部グジャラート州ビタラプール工場で生産する。ホンダの電動二輪の生産拠点としては中国に次いで、インドが2カ国目となる見通し。
尾形氏は「設計、デザイン、ブランド名が決まった」と話した。バッテリーは車両に搭載したまま充電する「固定式」となるが、満充電されたバッテリーと取り換えることが可能な「交換式」も第2弾として投入を検討している。発売に向けて、インド国内6,000カ所以上にある販売代理店で順次、交換式への対応を含め充電設備を導入していく。
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HMSIにとって初の電動モデルは、ホンダ本社による最高速度に基づく電動バイクの区分では「電動モペット」となり、「最高速度が時速50キロメートルを想定したものとなる」(尾形氏)。ホンダは電動モペットのほか、電動自転車(最高時速25キロ以下)と電動車(同50キロ以上)の合わせて3つのカテゴリーを設けている。
■初のスマートキー搭載モデル
HMSIは同日、首都ニューデリーでスクーター「アクティバ2023」の発表会を開いた。インドで4月1日から導入される排気ガス低減規制「車載式故障診断装置(OBD)ステージ2」に適合したモデルとなる。また、上位モデルを対象にHMSI初の、キーを挿し込むことなくハンドルロックの施錠・解錠やエンジンの始動などが可能な「ホンダ・スマート・キー・システム」を搭載した。
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