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消費者委が謝罪、農夫山泉の主張受け入れ

消費者の権利保護に取り組む香港の法定機関、消費者委員会は18日、中国本土の飲料大手である農夫山泉が飲料水に関するリポートに反発していた問題で謝罪した。弁護士を立てて強く抗議した農夫山泉の主張を受け入れた形だ。
農夫山泉が問題にしていたのは、消費者委員会が発行している月刊誌「選択(チョイス・マガジン)」の15日発売号に掲載された飲料水の品質検査に関するリポート。香港で一般に市販されている30銘柄を対象に、それぞれの含有物を調べて比較したものだ。
リポートは農夫山泉について、「臭素酸塩」が1リットル当たり3マイクログラム検出され、欧州連合(EU)が定めるミネラルウオーターの基準の上限に達していたと指摘。消毒の過程で生成される同物質を大量に摂取すると「吐き気、腹痛、嘔吐(おうと)、下痢などの症状を引き起こし、場合によっては腎臓や神経系統に支障を来す可能性がある」と記述した。
これに対し農夫山泉は、中国の「飲用天然水」である同社製品が「ナチュラル・ミネラルウオーター」としてEUの基準で評価されていることが誤りだと主張。さらに、EUの基準に照らしても問題がなかったところを「『上限』や『下限』を持ち出すことは明らかなミスリード」で、同社の名声を大きく傷つけたとして謝罪と名誉回復を求めていた。
消費者委員会が18日に発表した声明は、農夫山泉の代表と17日に面会して話し合ったことを明らかにし、同社製品を同社の主張に沿う形で「飲用天然水」として評価し直すことにしたと説明。その結果、五つ星評価で従来は「4.5」としていた星の数を「5」に格上げするとした上で「サンプルの分類違いによって誤解が生じたことをおわびする」と表明した。
農夫山泉はこの声明を自社の交流サイト(SNS)に転載。「農夫山泉は安全に飲用できることがはっきりと示された。引き続き香港市場に安全で高品質の製品とサービスを提供していく」とコメントしている。

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これに対し農夫山泉は、中国の「飲用天然水」である同社製品が「ナチュラル・ミネラルウオーター」としてEUの基準で評価されていることが誤りだと主張。さらに、EUの基準に照らしても問題がなかったところを「『上限』や『下限』を持ち出すことは明らかなミスリード」で、同社の名声を大きく傷つけたとして謝罪と名誉回復を求めていた。
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