雪印メグミルクがベトナム南部ロンアン省でプロセスチーズの生産工場を建設することが17日、分かった。既に現地法人を設立しており、2026年度(26年4月~27年3月)に工場を本格稼働する。ベトナムのチーズ市場は年率6%ペースで成長しており、経済成長に伴う食の多様化で拡大するプロセスチーズの需要の取り込みを図る。
雪印メグミルクは、ベトナムに現地法人を設立した。写真は日本で販売している同社のプロセスチーズ=17日、神奈川県
現地法人は9月にベンルック郡のフーアンタイン工業団地に設立した。資本金は2,650億ドン(約15億8,000万円)で、雪印メグミルクが全額出資した。工場の敷地面積や年間生産能力については現時点では公開していない。
雪印メグミルクは5月にベトナムへの工場進出を発表したが、工場の場所など詳細を明らかにしていなかった。
同社はインドネシアでもプロセスチーズの製造・販売を行っており、ベトナムは東南アジアで2カ国目の製造・販売拠点となる。
■ローカライズ商品を投入へ
雪印メグミルクの広報担当者はNNAに対し、ベトナムは中間所得層の増加や食生活の洋食化などに伴いチーズ市場が拡大しており、今後も需要は増えることが期待できるため参入を決めたと説明した。
ベトナム工場は国内需要の取り込みが主な目的で「ローカライズした商品を展開する」として現地の嗜好(しこう)に合ったプロセスチーズの投入を進めるとした。将来の周辺諸国での事業展開も見据えて、インドネシア工場の生産品目と重複しないように配慮するという。
雪印メグミルクは日本で約90年前からプロセスチーズの製造・販売を手がけている。日本で蓄積した開発力や技術力などを生かし、ベトナムでチーズの新たな需要を喚起する。
■乳製品市場、日系が相次ぎ進出
ドイツの調査会社スタティスタによれば、ベトナムのチーズ市場は18年以降、年率約6%で成長しており、市場規模は29年に23年比38%増の2億8,400万米ドル(約425億円)に達する見込みだ。
日系では、ピザレストラン「Pizza 4P’s(ピザフォーピース)」がチーズを製造し、店内で提供する料理に使用しているほか、国内のホテルやスーパーなどに卸している。
チーズを含む乳製品全体の市場も拡大を続けており、29年には23年比54%増の102億米ドルに達する見込みだ。ヤクルト本社はベトナムで07年に営業を開始し、23年は1日当たり103万8,000本の乳製品を販売し、初めて100万本の大台を超えた。
森永乳業は21年に地場企業を買収し、ヨーグルトなどを販売している。
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雪印メグミルクは5月にベトナムへの工場進出を発表したが、工場の場所など詳細を明らかにしていなかった。
同社はインドネシアでもプロセスチーズの製造・販売を行っており、ベトナムは東南アジアで2カ国目の製造・販売拠点となる。
■ローカライズ商品を投入へ
雪印メグミルクの広報担当者はNNAに対し、ベトナムは中間所得層の増加や食生活の洋食化などに伴いチーズ市場が拡大しており、今後も需要は増えることが期待できるため参入を決めたと説明した。
ベトナム工場は国内需要の取り込みが主な目的で「ローカライズした商品を展開する」として現地の嗜好(しこう)に合ったプロセスチーズの投入を進めるとした。将来の周辺諸国での事業展開も見据えて、インドネシア工場の生産品目と重複しないように配慮するという。
雪印メグミルクは日本で約90年前からプロセスチーズの製造・販売を手がけている。日本で蓄積した開発力や技術力などを生かし、ベトナムでチーズの新たな需要を喚起する。
■乳製品市場、日系が相次ぎ進出
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