亜細亜大学は29日、シンガポールに初の海外拠点となる事務所を開設した。国際交流プログラムのさらなる充実に向け、年内にアジア5カ国・地域に拠点を設ける計画で、その第1弾となる。
シンガポール事務所は、不動産仲介などを手掛ける地場のコンパスホールディングス内に設置。この日、中心部の同社オフィスで、栗田充治学長とコンパスのラウ・ホンキョン社長が事務所運営に関する覚書を交わした。覚書には◇シンガポールに派遣される学生・教職員への支援◇亜細亜大の教育プログラムの広報活動への協力◇シンガポールでの卒業生間の相互連絡・調整など人的ネットワーク構築への支援——が盛り込まれている。
ラウ社長は、亜細亜大に留学した経歴を持つ。卒業生として、これまで同大国際関係学科、多文化コミュニケーション学科が提供している海外インターンシップ制度のシンガポールでの受け入れ先探しなどに協力してきた。新たな事務所には亜細亜大の職員は常駐せず、ラウ社長をはじめコンパスの社員が同大に関する情報提供や問い合わせへの対応などに当たるという。
亜細亜大は大学名に「アジア」を冠しているように、「アジアの発展に貢献する人材を育成する」(栗田学長)のが建学の精神。この理念を実現するため、2017年度からは「日本企業で活躍できるグローバル人材育成」を目的に、東南アジア諸国連合(ASEAN)出身の奨学生向けの学部横断プログラムを新設する。
ただ約20人を受け入れられる体制を整えたものの、現時点では9人の受け入れしか決まっていない。海外での認知度を高めるため、シンガポールを皮切りに、年内に台湾、中国、ベトナム、カンボジアへの拠点開設を進めていく。いずれもシンガポールと同様、当初は「卒業生の好意に甘える形」(栗田学長)で立ち上げ、コストを最小限に抑える考えだ。
栗田学長によると、少子化で日本国内の若年層が減少する中、留学生の呼び込みに向けて海外に拠点を設置する日本の大学が増えている。亜細亜大の留学生で最大の比率を占めるのは中国人。台湾からも多いが、最近ではベトナム、ネパールなどからが増えているという。
同大では現在、国際関係学科の学生を主な対象として、5カ月間の米国留学プログラムを提供している。今後、同様の枠組みで、アジアの英語圏への留学も可能にする方針だ。
亜細亜大のシンガポール事務所の運営に関する覚書を交わす栗田学長(左)とコンパスのラウ社長=29日、シンガポール中心部(NNA撮影)
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ラウ社長は、亜細亜大に留学した経歴を持つ。卒業生として、これまで同大国際関係学科、多文化コミュニケーション学科が提供している海外インターンシップ制度のシンガポールでの受け入れ先探しなどに協力してきた。新たな事務所には亜細亜大の職員は常駐せず、ラウ社長をはじめコンパスの社員が同大に関する情報提供や問い合わせへの対応などに当たるという。
亜細亜大は大学名に「アジア」を冠しているように、「アジアの発展に貢献する人材を育成する」(栗田学長)のが建学の精神。この理念を実現するため、2017年度からは「日本企業で活躍できるグローバル人材育成」を目的に、東南アジア諸国連合(ASEAN)出身の奨学生向けの学部横断プログラムを新設する。
ただ約20人を受け入れられる体制を整えたものの、現時点では9人の受け入れしか決まっていない。海外での認知度を高めるため、シンガポールを皮切りに、年内に台湾、中国、ベトナム、カンボジアへの拠点開設を進めていく。いずれもシンガポールと同様、当初は「卒業生の好意に甘える形」(栗田学長)で立ち上げ、コストを最小限に抑える考えだ。
栗田学長によると、少子化で日本国内の若年層が減少する中、留学生の呼び込みに向けて海外に拠点を設置する日本の大学が増えている。亜細亜大の留学生で最大の比率を占めるのは中国人。台湾からも多いが、最近ではベトナム、ネパールなどからが増えているという。
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