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9月輸出は13カ月ぶり低成長電子製品低迷、下振れリスクも

シンガポール企業庁が17日に発表した2022年9月の輸出額(NODX、石油と再輸出除く)は、前年同月比3.1%増の162億3,910万Sドル(約1兆6,900億円)だった。電子製品の低迷を背景に前月の11.4%増から大幅に鈍化し、21年8月以来13カ月ぶりの低成長となった。エコノミストからは、外需の低迷による今後の下振れリスクを指摘する声が出ている。

シンガポールの2022年9月の輸出額は前年同月比3.1%増で、13カ月ぶりの低成長となった。

シンガポールの輸出額は、前年同月比で1年10カ月連続のプラス成長となり、8月は3カ月ぶりに2桁伸長だったものの、9月は大きく落ち込んだ。
落ち込みの要因は、電子製品の不振にある。電子製品は8月に4.5%減とマイナスに転じていたが、9月は10.6%減の34億5,630万Sドルとなり、下落幅がさらに広がった。非電子製品も8月の16.9%増から減速し、7.6%増の127億8,280万Sドルとなった。

電子製品では、ディスクメディアが42.7%減、集積回路(IC)が12.0%減とそれぞれ2桁落ち込んだ。ダイオード・トランジスタのみ2桁のプラスだった。
非電子製品は、計測機器が34.2%増、医薬品が22.4%増、非貨幣用金が22.2%増となり、電子製品の落ち込みを埋め合わせた。

9月の輸出先別の首位は引き続き米国で、前年同月比8.6%増の21億9,700万Sドルだった。前月の31億510万Sドルからは大きく落ち込んだ。
2位の中国は33.8%減の21億260万Sドルと大きく減速したほか、10位の香港も16.7%減。主要国・地域で中国と香港だけがマイナスとなり、需要低迷が鮮明となった。
日本は3.6%増の8億9,900万Sドルで、前月に続いて7位だった。

OCBC銀行のセリーナ・リン首席エコノミスト兼トレジャリー調査・戦略部門長は、「外需はインフレと金融引き締めで鈍化する恐れがある」と指摘。22年通年の輸出額の成長予想は6~8%で維持したが、下振れリスクがあると付け加えた。
マレーシア系銀行マラヤン・バンキング(メイバンク)のアナリストらは、「輸出額の成長率は、電子製品の低迷や非電子製品の伸び鈍化に伴い、この先数カ月間はマイナスに転じる」と分析。22年通年の予測は5~6%に据え置いた。

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落ち込みの要因は、電子製品の不振にある。電子製品は8月に4.5%減とマイナスに転じていたが、9月は10.6%減の34億5,630万Sドルとなり、下落幅がさらに広がった。非電子製品も8月の16.9%増から減速し、7.6%増の127億8,280万Sドルとなった。

電子製品では、ディスクメディアが42.7%減、集積回路(IC)が12.0%減とそれぞれ2桁落ち込んだ。ダイオード・トランジスタのみ2桁のプラスだった。
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9月の輸出先別の首位は引き続き米国で、前年同月比8.6%増の21億9,700万Sドルだった。前月の31億510万Sドルからは大きく落ち込んだ。
2位の中国は33.8%減の21億260万Sドルと大きく減速したほか、10位の香港も16.7%減。主要国・地域で中国と香港だけがマイナスとなり、需要低迷が鮮明となった。
日本は3.6%増の8億9,900万Sドルで、前月に続いて7位だった。

OCBC銀行のセリーナ・リン首席エコノミスト兼トレジャリー調査・戦略部門長は、「外需はインフレと金融引き締めで鈍化する恐れがある」と指摘。22年通年の輸出額の成長予想は6~8%で維持したが、下振れリスクがあると付け加えた。
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