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政策金利4.25%に、米利上げで追随

香港金融管理局(HKMA)は3日、香港の政策金利の基準金利を0.75%引き上げ、4.25%にすると発表した。米連邦準備制度理事会(FRB)が現地時間2日に0.75%の利上げを決めたことに伴う措置。これを受け、香港の銀行は最優遇貸出金利(プライムレート)を引き上げる。
FRBによる0.75%の利上げは6、7、9月に続き4会合連続。通貨の香港ドルに米ドルとのペッグ制(1米ドル=7.75~7.85HKドルの連動相場制)を採用している香港は、その都度追随している。
金融管理局の余偉文(エディー・ユー)総裁は「0.75%の利上げは、おおむね市場の予想通りだった」と指摘し、「米国の利上げが香港の金融と通貨の安定に影響を及ぼすことはない」と重ねて強調。一方で市民は銀行金利のさらなる上昇に備えることが必要だとして、「不動産購入時や住宅ローンを組む際などには慎重にリスクを評価しなければならない」と呼びかけた。
■銀行Pレートは上げ幅拡大
英金融大手HSBCホールディングス傘下の香港上海銀行(HSBC香港)は3日、プライムレートを4日から0.25%引き上げて5.375%にすると発表した。
利上げ幅は前回9月の0.125%から2倍に拡大。HSBCの林慧虹(ルアン・リム)香港地区最高経営責任者(CEO)は「前回の利上げ以降、香港銀行間取引金利(HIBOR)は1カ月物で0.59%、3カ月物で1.52%上昇している」と背景を説明した。
FRBの利上げが続く中、香港の銀行はプライムレートの据え置きを続け、9月の引き上げは18年9月以来4年ぶりだった。林氏は前回の声明で、プライムレートの引き上げは「香港が利上げサイクルに入ったことを示すものだ」とコメントしていた。
官営メディアRTHKなどによると、HSBC香港の利上げ表明を受けてHSBC傘下の恒生(ハンセン)銀行、英系大手のスタンダード・チャータード銀行(香港)も3日夕方までに相次いでプライムレートの引き上げを発表。上げ幅はいずれも0.25%で、恒生銀が4日から、スタンチャートは7日から適用する。
■財政長官「過度な心配は無用」
米国の度重なる利上げは世界経済を冷え込ませ、香港にも影を落としている。香港政府統計処が10月31日に発表した第3四半期(7~9月)の実質域内総生産(GDP)は前年同期比4.5%減(速報値)となり、3四半期連続のマイナス成長だった。政府は今月11日に最新版の経済見通しを発表する予定で、ここで通年予測をマイナスに引き下げるとみられる。
陳茂波(ポール・チャン)財政長官は3日、米国の利上げを踏まえ「香港の経済状況は少なからずチャレンジに直面している」との認識を表明した。ただ、新型コロナウイルスの感染が引き続き抑制され、海外との往来が一段と再開すれば香港経済は安定するとして「住宅市場も金融も過度の心配は無用だ」と述べた。

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■銀行Pレートは上げ幅拡大
英金融大手HSBCホールディングス傘下の香港上海銀行(HSBC香港)は3日、プライムレートを4日から0.25%引き上げて5.375%にすると発表した。
利上げ幅は前回9月の0.125%から2倍に拡大。HSBCの林慧虹(ルアン・リム)香港地区最高経営責任者(CEO)は「前回の利上げ以降、香港銀行間取引金利(HIBOR)は1カ月物で0.59%、3カ月物で1.52%上昇している」と背景を説明した。
FRBの利上げが続く中、香港の銀行はプライムレートの据え置きを続け、9月の引き上げは18年9月以来4年ぶりだった。林氏は前回の声明で、プライムレートの引き上げは「香港が利上げサイクルに入ったことを示すものだ」とコメントしていた。
官営メディアRTHKなどによると、HSBC香港の利上げ表明を受けてHSBC傘下の恒生(ハンセン)銀行、英系大手のスタンダード・チャータード銀行(香港)も3日夕方までに相次いでプライムレートの引き上げを発表。上げ幅はいずれも0.25%で、恒生銀が4日から、スタンチャートは7日から適用する。
■財政長官「過度な心配は無用」
米国の度重なる利上げは世界経済を冷え込ませ、香港にも影を落としている。香港政府統計処が10月31日に発表した第3四半期(7~9月)の実質域内総生産(GDP)は前年同期比4.5%減(速報値)となり、3四半期連続のマイナス成長だった。政府は今月11日に最新版の経済見通しを発表する予定で、ここで通年予測をマイナスに引き下げるとみられる。
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