香港政府統計処は25日、香港の輸出額が2023年は前年比7.8%減の4兆1,774億500万HKドル(約78兆9,200億円)だったと発表した。マイナスは2年連続。減少幅は前年から縮小したものの、最大の輸出先の中国本土や米国、日本向けなどが引き続き低迷した。
本土への輸出額は9.7%減の2兆3,203億6,800万HKドル。2位の米国は6.9%減の2,724億7,600万HKドルだった。日本は7位で17.7%減の843億9,800万HKドルとなり、減少幅は主要仕向け先で最大だった。
主要仕向け先でプラスとなったのは6位のアラブ首長国連邦(UAE、8.9%増の1,034億6,600万HKドル)と9位のマカオ(24.9%増の755億4,300万HKドル)の2カ国・地域にとどまった。
23年の輸入額は5.7%減の4兆6,449億9,100万HKドルで、同じく2年連続のマイナスに落ち込んだ。
主要出荷元全てがマイナスとなった。本土からは2.7%減の2兆223億1,700万HKドル。2位の台湾からは10.5%減の5,259億500万HKドル、3位のシンガポールからは17.3%減の3,295億5,700万HKドルだった。4位の韓国からは22.8%減の2,236億2,600万HKドルで減少幅が最大。日本からは5位で、8.8%減の2,214億9,900万HKドルだった。
23年の貿易収支は全体で4,675億8,500万HKドルの赤字となった。
■12月はプラス
12月単月の輸出額は前年同月比11.0%増の3,864億3,200万HKドル。3カ月連続のプラス成長となった。政府報道官は、比較対象となる前年同月の数値が低かったことが要因と説明した。
本土への輸出額は8.4%増の2,202億3,600万HKドルで3カ月連続のプラス。2位の米国は25.6%増の258億7,800万HKドル、3位のインドは46.1%増の175億3,900万HKドルと大きく伸びた。7位の日本は9.1%増の75億9,100万HKドルだった。
12月の輸入額は全体で11.6%増の4,462億9,400万HKドルで、同様に3カ月連続のプラス。出荷元別では本土からが13.4%増の2,013億1,500万HKドルとなり、5カ月連続でプラスだった。2位の台湾からは1.8%増の456億4,900万HKドルと前月からプラスに転じた。一方、3位のシンガポールは11.1%減の305億5,300万HKドルでマイナス転換した。日本は5位で、4.4%増の200億8,200万HKドルだった。
12月の貿易収支は全体で598億6,200万HKドルの赤字だった。
23年は新型コロナウイルス対策が緩和され、2月に香港と本土の往来が正常化した。ただ本土への輸出は低迷が続き、単月の輸出額が18カ月ぶりにプラスに転換したのは10月だった。
政府報道官は今後について、地政学的な緊張、世界経済の成長鈍化などの要因が短期的に香港の輸出を圧迫するとの見通しを示した。
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主要仕向け先でプラスとなったのは6位のアラブ首長国連邦(UAE、8.9%増の1,034億6,600万HKドル)と9位のマカオ(24.9%増の755億4,300万HKドル)の2カ国・地域にとどまった。
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23年の貿易収支は全体で4,675億8,500万HKドルの赤字となった。
■12月はプラス
12月単月の輸出額は前年同月比11.0%増の3,864億3,200万HKドル。3カ月連続のプラス成長となった。政府報道官は、比較対象となる前年同月の数値が低かったことが要因と説明した。
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12月の輸入額は全体で11.6%増の4,462億9,400万HKドルで、同様に3カ月連続のプラス。出荷元別では本土からが13.4%増の2,013億1,500万HKドルとなり、5カ月連続でプラスだった。2位の台湾からは1.8%増の456億4,900万HKドルと前月からプラスに転じた。一方、3位のシンガポールは11.1%減の305億5,300万HKドルでマイナス転換した。日本は5位で、4.4%増の200億8,200万HKドルだった。
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