ロンドン及びニューヨークに次いで、世界第3位の国際金融センターの香港。
規制が少なく自由経済を特徴とすることや、中国本土へのパイプ役、そしてアジア事業の拠点として多くの外資・日系企業が進出しています。
2022年11月1日からは世界の金融機関首脳を招いた「金融サミット」を開き、香港を拠点に巨大な中国市場の展開など独自の強みをアピールするなど、人材・企業の流失が激しかった過去3年間を払拭するかのように、アジアの金融・ビジネスのハブとしての地位を取り戻そうと政府が動いているのを感じます。
そしてつい先日2022年12月28日より、コロナ政策が大幅緩和されました。欧米諸国と比べると、まだマスク着用の義務はありますが、国境を超えた移動もストレスなく以前のように気軽に行けるように!
今後香港はアジア金融中心地としての栄光を取り戻すべき取り組んでいくと見込まれ、優秀な人材も積極的に受け入れていくでしょう。
今回は香港の求人に関する必要な情報を全てまとめました。
今後香港就職を検討している人の参考になれば幸いです。
2022年 香港マーケットで多い日本人向け求人
製造業 営業
商社 営業
金融 営業・コンサル
サービス業(飲食・教育・小売)
製造業・商社 営業職
製造業・商社は一定の日本人向け求人数を保っています。
近年は東南アジアなどに工場を設けたりする企業も多くなってきましたが、アジアのヘッドオフィスとして香港に拠点を構える企業はまだまだ多いです。
ただ、近年変化があるのが、駐在員から現地採用への雇用に切り替えている会社が多く見らるということ。
昔は現地採用というと、駐在員の方の補佐的なイメージが大きかったのですが、現在は有能な人材を現地で雇い、将来は香港拠点のリーダーとして採用する企業も多くなってきました。
金融 営業職
アジアの重要金融センターである香港には、多くの日系金融企業も進出しています。
香港は、他諸国と比べて税率が低いことや法律の規制も少なくビジネスを行う上でメリットが多いことから投資会社や個人の投資家もたくさん集まっている国です。
香港人にとって日本は魅力的な投資マーケット。
日本での金融経験や、知識を活かして香港でステップアップすることも可能!
現在jobwireではこちらの金融企業にて金融財務マネージャーを募集中。
ぜひお問い合わせください。
また、未経験でも応募できるこちらのポジションも要注目!金融にキャリアチェンジされたい方、必見です。
サービス業(飲食・教育・小売)
香港の日本ブームはまだまだ止まりません。
香港を訪れると分かりますが、街のいたるところで日本食レストラン、日本の商品などを販売するお店があり、香港人の日本への興味や、日本製商品への信頼やブランド力の浸透が感じられます。
そして、この分野が今後もっと伸びていくことが予想され、
日本的サービスの質、接客を提供できる人材の需要は増えていくと思います。
現に毎日求人に接しているとその流れを感じます。
サービス業、接客業に関わったことのある方はチャンス。
香港就職を目指しているのならその経験は十分に戦力となるものでしょう。
香港就職を目指すならチェックすべき求人サイト
次は香港の仕事の探し方です。
まず、一番近道なのは求人サイトへの登録。
現地のマーケットを熟知したエージェントに相談し、最新の情報を手に入れあなたの香港就職をサポートしてもらいましょう。
「とにかく情報を集めること」これが重要です。
エージェントでは「無料」でキャリアプランの相談や、仕事の紹介などをしてくれるので、これを使わない手はありません。
私たちjobwire編集室が選んだおすすめの求人サイトはこちら!
こちらの過去ブログにて、なぜ上記のエージェントがおすすめなのかも一つ一つ丁寧に解説していますので、ぜひご覧ください。
求人選びの注意点
就労ビザについて
まずはビザについて。
自分が、外国人就労用のビザ規定をクリアしているかどうか。
または、応募したい企業がビザのスポンサーになってくれる企業かどうかの確認が必要になります。
2022年12月の時点で政府が公開している就労ビザの規定はこちらです。
No | 項目 | 内容 (目安) |
---|---|---|
1 | 学歴 | 原則大卒以上。職歴(10年以上)があれば高卒でも可能 |
2 | 就労年数 | 駐在員:3年、現地採用:5年以上が望ましい |
3 | 年齢 | 未経験では事実上申請不可能なため、25歳以上となる。 |
4 | 最低給与 | HK$18,000以上(約31万円) |
5 | 前職との関係 | 説明が必要 |
6 | その他 | 取得資格、雇用履歴など |
もっと詳しく香港の就労ビザについて知りたい方は、こちらの過去ブログをどうぞ。
香港で仕事を探す際に必要なビザ『6種類』を丁寧に解説しました。
上記のビザ規定は基本の条件ですので、その他の状況で変更になることもあります。
ビザについて気になる方は、まずは一度私たちの無料相談にお問い合わせくださいね。
https://jobwire.nna.jp/blog/?p=384
ダブルペイについて
香港の求人を見ていると、よく見かける「ダブルペイ」というワード。
年末手当(ダブルペイ)とは、旧正月前に1ヶ月分の給与を支払うという香港の古くからの慣習です。
ひと昔前は、99パーセントの会社で支給していた「ダブルペイ」ですが現在はダブルペイ制度を採用せずにボーナス制度を採用する企業も増えてきました。
このダブルペイを税金の支払いに充てる人も多いのでボーナス制度のみの会社の場合は、税金の支払い分まで使ってしまわないようにお気をつけください。
番外編:所得税について
ダブルペイの関連で所得税のお話が出たので、少し解説します。
香港の所得税は最高額でも年間17パーセント。
日本の所得税率「5%~45%」に比べると低率ですが、気をつけるべきことは、お給料から税金が天引きされないこと。
香港の所得税は1年に1度税務署に自分で申告する必要があります。
所得税は4月1日から1年間の年収を元に算出されます。
そして、香港の納税は前納制。
1年目は、1年目の所得税+来年度の所得税(今年のお給料をベースに計算される)を支払う義務があるので、ここ要注意です。
香港の税務署のこちらのページにて、情報を入れると自分の所得税のおよその金額がわかるので、こちらも参考にどうぞ
香港 求人 給料の相場
給料の相場
企業や業種によっても変わってきますが、平均的な相場は下記になります。
セールス(営業) 18,000〜28,000香港ドル(約31万〜56万円)
事務・総務 18,000〜22,000香港ドル(約31万〜37.7万円)
マネージャー 30,000〜50,000香港ドル(約51万〜85.6万円)
エンジニア 20,000〜50,000香港ドル(約34.2万〜85.6万円)
香港の生活環境・生活費について
香港 生活費シュミレーション 女性 33歳の場合
では、大体のお給料の相場がわかったところで、実際香港で現地採用として働く人はどのような生活をしているのか、例を紹介していきます。
こちらのjobwireブログにて、以前香港の現地採用として働く富田さん(33歳)女性にインタビューをし、実際のお給料額や毎月の支出を詳しく教えてもらいました。
富田さんは日系の電子部品メーカーの営業マネージャーとして香港で働いています。
給料:28000HKD(約48万円)+インセンティブ+賞与あり(年1回)+ダブルペイ有り
光熱費:電気代 400HKD(約6800円) 水道代 200HKD(3,427円)
通信費:携帯代 600HKD(10,280円)インターネット代 160HKD(2,740円)
食費:7000HKD (約11万5000円)(交際費含む)
交通費:1000HKD (約1万7000円)
その他:1500HKD (約2万1500円)
貯金:約4000HKD(約6万8000円)+インセンティブ、賞与は貯金に回す。
香港 生活環境【住居・交通・食事・医療編】
香港は世界的に見ても治安が良く、世界各国から人が集まるグローバルな環境が魅力。
そして、日系企業は2,000社以上、香港在住の日本人は2万人を超えるため、日本の商品や食品へのアクセスが良く日本人が住むとしてはとても便利で、安心な環境です。
住居
住みやすく、安全な香港ですが、一番のネックは家賃の高さです。
2017年のイギリスのビジネス雑誌 『BUINESS INSIDER UK』でも最も家賃が高い国3位に選出されています。(1位サンフランシスコ、2位ニューヨーク、東京15位)
出典:BUINESS INSIDER UK
逆に言うと、家賃を抑えることができたら、ぐっと生活は楽になります。
家賃相場はワンルームで7,000~10,000香港ドル、1LDKで10,000~20,000香港ドルあたりです。
通常、入居時に2ヶ月分のデポジットや当月の家賃、不動産屋への手数料として半月分の家賃が必要となりますので、入居時には家賃の3.5ヶ月分くらいを準備する必要があります。
交通・通勤
タクシー、地下鉄、バス、トラム等があり、交通のアクセスは抜群です。そして、運賃も日本のスタンダードと比べると安い!
タクシー初乗り 27ドル(香港島)(462円)
地下鉄 初乗り 4ドル (68円)
バス 3.2ドル(54円)
トラム 2.3ドル(40円)
タクシー以外は、オクトプスという日本のSuicaのようなカードで支払うことができるので、(コンビニやスーパーでもOK!)香港に来た際は、オクトプスカードを作り、携帯しておくと便利です。
医療
香港の医療レベルは先進国の中でも高いので、安心して受診することができます。
日本のような国民保険がないので、会社提供(もしくはご自身で契約)のプライベートの医療保険を使うことになります。
病院は公立と私立病院があり、それぞれのメリット・デメリットを以前詳しく過去記事に書きましたので、こちらも合わせてご覧ください。
香港 現地採用の医療保険について【香港と日本の医療サービスの違いについても解説】
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いかがだったでしょうか?香港マーケットは成熟している環境なので、求められる能力は他の国と比べて高い傾向にありますが、その分自分の能力を試したり、更なるステップアップを目指せる環境にあると思います。
国際力溢れる香港で、挑戦してみたい!と思ったらぜひ無料相談までお問いあわせください。
香港の情報に精通したカウンセラーがあなたの就職をサポートします!
https://jobwire.nna.jp/blog/?p=384
No | 項目 | 内容 (目安) |
---|---|---|
1 | 学歴 | 原則大卒以上。職歴(10年以上)があれば高卒でも可能 |
2 | 就労年数 | 駐在員:3年、現地採用:5年以上が望ましい |
3 | 年齢 | 未経験では事実上申請不可能なため、25歳以上となる。 |
4 | 最低給与 | HK$18,000以上(約31万円) |
5 | 前職との関係 | 説明が必要 |
6 | その他 | 取得資格、雇用履歴など |
ダブルペイについて
香港の求人を見ていると、よく見かける「ダブルペイ」というワード。 年末手当(ダブルペイ)とは、旧正月前に1ヶ月分の給与を支払うという香港の古くからの慣習です。 ひと昔前は、99パーセントの会社で支給していた「ダブルペイ」ですが現在はダブルペイ制度を採用せずにボーナス制度を採用する企業も増えてきました。 このダブルペイを税金の支払いに充てる人も多いのでボーナス制度のみの会社の場合は、税金の支払い分まで使ってしまわないようにお気をつけください。番外編:所得税について
ダブルペイの関連で所得税のお話が出たので、少し解説します。 香港の所得税は最高額でも年間17パーセント。 日本の所得税率「5%~45%」に比べると低率ですが、気をつけるべきことは、お給料から税金が天引きされないこと。 香港の所得税は1年に1度税務署に自分で申告する必要があります。 所得税は4月1日から1年間の年収を元に算出されます。 そして、香港の納税は前納制。 1年目は、1年目の所得税+来年度の所得税(今年のお給料をベースに計算される)を支払う義務があるので、ここ要注意です。 香港の税務署のこちらのページにて、情報を入れると自分の所得税のおよその金額がわかるので、こちらも参考にどうぞ香港 求人 給料の相場
給料の相場
企業や業種によっても変わってきますが、平均的な相場は下記になります。香港の生活環境・生活費について
香港 生活費シュミレーション 女性 33歳の場合
では、大体のお給料の相場がわかったところで、実際香港で現地採用として働く人はどのような生活をしているのか、例を紹介していきます。 こちらのjobwireブログにて、以前香港の現地採用として働く富田さん(33歳)女性にインタビューをし、実際のお給料額や毎月の支出を詳しく教えてもらいました。 富田さんは日系の電子部品メーカーの営業マネージャーとして香港で働いています。 給料:28000HKD(約48万円)+インセンティブ+賞与あり(年1回)+ダブルペイ有り香港 生活環境【住居・交通・食事・医療編】
香港は世界的に見ても治安が良く、世界各国から人が集まるグローバルな環境が魅力。 そして、日系企業は2,000社以上、香港在住の日本人は2万人を超えるため、日本の商品や食品へのアクセスが良く日本人が住むとしてはとても便利で、安心な環境です。住居
住みやすく、安全な香港ですが、一番のネックは家賃の高さです。 2017年のイギリスのビジネス雑誌 『BUINESS INSIDER UK』でも最も家賃が高い国3位に選出されています。(1位サンフランシスコ、2位ニューヨーク、東京15位) 出典:BUINESS INSIDER UK 逆に言うと、家賃を抑えることができたら、ぐっと生活は楽になります。 家賃相場はワンルームで7,000~10,000香港ドル、1LDKで10,000~20,000香港ドルあたりです。 通常、入居時に2ヶ月分のデポジットや当月の家賃、不動産屋への手数料として半月分の家賃が必要となりますので、入居時には家賃の3.5ヶ月分くらいを準備する必要があります。交通・通勤
タクシー、地下鉄、バス、トラム等があり、交通のアクセスは抜群です。そして、運賃も日本のスタンダードと比べると安い! タクシー初乗り 27ドル(香港島)(462円) 地下鉄 初乗り 4ドル (68円) バス 3.2ドル(54円) トラム 2.3ドル(40円) タクシー以外は、オクトプスという日本のSuicaのようなカードで支払うことができるので、(コンビニやスーパーでもOK!)香港に来た際は、オクトプスカードを作り、携帯しておくと便利です。医療
香港の医療レベルは先進国の中でも高いので、安心して受診することができます。 日本のような国民保険がないので、会社提供(もしくはご自身で契約)のプライベートの医療保険を使うことになります。 病院は公立と私立病院があり、それぞれのメリット・デメリットを以前詳しく過去記事に書きましたので、こちらも合わせてご覧ください。 香港 現地採用の医療保険について【香港と日本の医療サービスの違いについても解説】 ---------- いかがだったでしょうか?香港マーケットは成熟している環境なので、求められる能力は他の国と比べて高い傾向にありますが、その分自分の能力を試したり、更なるステップアップを目指せる環境にあると思います。 国際力溢れる香港で、挑戦してみたい!と思ったらぜひ無料相談までお問いあわせください。 香港の情報に精通したカウンセラーがあなたの就職をサポートします! https://jobwire.nna.jp/blog/?p=384" ["post_title"]=> string(109) "2023年に向けた最新の香港 求人まとめ【香港就職に必要な情報全てがわかる!】" ["post_excerpt"]=> string(0) "" ["post_status"]=> string(7) "publish" ["comment_status"]=> string(4) "open" ["ping_status"]=> string(4) "open" ["post_password"]=> string(0) "" ["post_name"]=> string(9) "post-1909" ["to_ping"]=> string(0) "" ["pinged"]=> string(69) "https://jobwire.nna.jp/blog/?p=467 https://jobwire.nna.jp/blog/?p=666" ["post_modified"]=> string(19) "2022-12-29 23:12:33" ["post_modified_gmt"]=> string(19) "2022-12-29 14:12:33" ["post_content_filtered"]=> string(0) "" ["post_parent"]=> int(0) ["guid"]=> string(35) "https://jobwire.nna.jp/blog/?p=1909" ["menu_order"]=> int(0) ["post_type"]=> string(4) "post" ["post_mime_type"]=> string(0) "" ["comment_count"]=> string(1) "0" ["filter"]=> string(3) "raw" }- 国・地域別
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