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中国車、種類で外国車圧倒上期販売された新エネ車の8割超

中国の自動車業界のシンクタンク、易車研究院は今月、今年上半期(1~6月)に中国で販売されていた乗用車の種類を分析したリポートを発表した。中国ブランド車の比率は62.6%に上った。種類の豊富さが足元の中国ブランド車のシェア拡大につながっている。成長分野の「新エネルギー車(NEV)」では、中国ブランド車の比率が80%以上に達した。
上半期に中国で販売されていた自動車は3,997種類。このうち62.6%に当たる2,502種類が中国ブランド車だった。
中国自動車工業協会によると、今年上半期の乗用車販売台数に中国ブランド車が占める比率は61.9%。20年通年の38.4%から短期間で飛躍的に上がった。
中国自動車市場では、数多くの国内メーカーがしのぎを削っている。その上、各国内メーカーは新車の開発ペースが非常に速く、新しい中国ブランド車が次々と登場する。
易車研究院によると、中国ブランドのモデルチェンジ車は昨年1月から今年6月までに946種類発売された。ドイツブランドの373種類、日本ブランドの242種類を大きく上回る量だ。
中国ブランドの豊富なラインアップが消費者の購買意欲を喚起し、中国ブランドのシェア拡大につながっている。
■レンジエクステンダーはほぼ全て国内車
中国では、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、レンジエクステンダー車などを指すNEVの販売が伸び、内燃機関車(ICE車)の販売が縮小する傾向にある。中国自動車工業協会によると、今年上半期の中国乗用車販売台数にNEVが占める比率は約4割に達した。
前途が明るいNEVでは、中国ブランド車の比率はさらに高い。EVは1,039種類のうち81.9%が中国ブランド車、PHVは406種類のうち80.2%が中国車だった。レンジエクステンダー車は85種類のうち84種類が中国ブランド車で、比率はほぼ100%。
中国メーカーは外国メーカーよりNEVシフトが早く、以前からNEVの開発にリソースを集中させている。NEV分野のリーディングカンパニーに成長した比亜迪(BYD)は2年前にICE車の生産を停止し、NEV専業に移行した。
■10万元台に28種類の新シリーズ
NEVに注力していることに加え、低価格帯に力を入れていることも中国ブランド車の特徴。
中国ブランド車からは今年上半期に62種類の製品シリーズが登場した。このうち約2割の13種類が10万元(約202万円)未満の価格帯を主戦場にしている。一方、今年上半期に登場した外国ブランドの新シリーズのうち、同価格帯を主戦場とするものはわずか1種類だった。
中国自動車市場のボリュームゾーンとされる10万元台では、中国ブランドの新シリーズが28種類で、外国ブランドの新シリーズの3種類を大きく上回った。
一方、50万元以上の価格帯では種類数が逆転。中国ブランドの新シリーズが5種類、外国ブランドの新シリーズが11種類となった。
ただ、低価格NEV市場ではBYDの独り勝ちの様相が強まっている。今年上半期の中国NEV乗用車市場のシェアを見ると、BYDは32%で突出して高く、2~9位のメーカーの合計シェアとほとんど同じだった。
低価格NEV市場に製品を積極的に投入している他の中国メーカーは、開発コストに見合うだけの利益を上げられていないもようで、苦しい状況に直面している。

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中国自動車市場では、数多くの国内メーカーがしのぎを削っている。その上、各国内メーカーは新車の開発ペースが非常に速く、新しい中国ブランド車が次々と登場する。
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■レンジエクステンダーはほぼ全て国内車
中国では、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、レンジエクステンダー車などを指すNEVの販売が伸び、内燃機関車(ICE車)の販売が縮小する傾向にある。中国自動車工業協会によると、今年上半期の中国乗用車販売台数にNEVが占める比率は約4割に達した。
前途が明るいNEVでは、中国ブランド車の比率はさらに高い。EVは1,039種類のうち81.9%が中国ブランド車、PHVは406種類のうち80.2%が中国車だった。レンジエクステンダー車は85種類のうち84種類が中国ブランド車で、比率はほぼ100%。
中国メーカーは外国メーカーよりNEVシフトが早く、以前からNEVの開発にリソースを集中させている。NEV分野のリーディングカンパニーに成長した比亜迪(BYD)は2年前にICE車の生産を停止し、NEV専業に移行した。
■10万元台に28種類の新シリーズ
NEVに注力していることに加え、低価格帯に力を入れていることも中国ブランド車の特徴。
中国ブランド車からは今年上半期に62種類の製品シリーズが登場した。このうち約2割の13種類が10万元(約202万円)未満の価格帯を主戦場にしている。一方、今年上半期に登場した外国ブランドの新シリーズのうち、同価格帯を主戦場とするものはわずか1種類だった。
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