小売店舗・外食店の企画・設計を手掛けるラックランドは27日、台湾に100％出資の現地法人を設立すると発表した。同時に上場企業の決算報告やＩＲ（投資家情報）書類の作成などを手掛けるプロネクサスと提携し、飲食・小売業向けのアジア進出支援サービス「スグデル」の提供も開始すると発表。飲食・小売業の進出が相次ぐ台湾で、新たな商機獲得を狙う。
台湾の現地法人「台湾楽地建築（ラックランド台湾）」は資本金500万台湾元（約1,800万円）で、８月下旬にも台北市に設立。同社はシンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、カンボジアの東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）６カ国・地域に現地法人を設けており、台湾が海外７拠点目となる。
同社はシンガポールで2016年、伊勢丹オーチャード店に日本食レストラン16店が入居しオープンした「ジャパンフードタウン」で、６店舗の空間設計を手掛けるなどアジアでも着実に業績を伸ばしている。
台湾ではこれまで日本やＡＳＥＡＮで培ったノウハウを生かし、現地進出を目指す飲食・小売業を対象に、物件紹介や店舗の企画デザイン、内装などの設計、施工管理からメンテナンスまでワンストップで提供する。
またラックランドの業務に加え、プロネクサスがビザ・居留証、法人設立、経理事務などの代行を行うことで、トータルに進出を支援するサービス「スグデル」を提供することも決定。台湾はじめアジア各地の両社の拠点がある地域でサービスを展開していく。両社は以前から業務上の取引がある上、ラックランドの望月圭一郎社長とプロネクサスの上野剛史社長が個人的に親しいこともあり、協業を決めた。
アジアの中で、台湾を新たな進出先に選んだ理由について、望月社長は日系企業の新規投資で「卸売・小売業」「ホテル・飲食業」の比率が高いことを指摘。提携相手となるプロネクサスの台湾現地法人、台湾普羅納克廈斯（プロネクサス台湾）が同社海外事業のヘッドクオーターであることも決め手になったという。
望月社長はＮＮＡに対し、「まずは台湾でしっかり実績を作りたい。同時に台湾に出た日系企業の東南アジア進出支援にもつなげていきたい」と語った。台湾では既に、京都の和菓子店チェーン「京菓子處 鼓月」が新光三越百貨に出す新店舗の内装なども手掛けることが決まったと明らかにした。

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台湾の現地法人「台湾楽地建築（ラックランド台湾）」は資本金500万台湾元（約1,800万円）で、８月下旬にも台北市に設立。同社はシンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、カンボジアの東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）６カ国・地域に現地法人を設けており、台湾が海外７拠点目となる。

同社はシンガポールで2016年、伊勢丹オーチャード店に日本食レストラン16店が入居しオープンした「ジャパンフードタウン」で、６店舗の空間設計を手掛けるなどアジアでも着実に業績を伸ばしている。

台湾ではこれまで日本やＡＳＥＡＮで培ったノウハウを生かし、現地進出を目指す飲食・小売業を対象に、物件紹介や店舗の企画デザイン、内装などの設計、施工管理からメンテナンスまでワンストップで提供する。

またラックランドの業務に加え、プロネクサスがビザ・居留証、法人設立、経理事務などの代行を行うことで、トータルに進出を支援するサービス「スグデル」を提供することも決定。台湾はじめアジア各地の両社の拠点がある地域でサービスを展開していく。両社は以前から業務上の取引がある上、ラックランドの望月圭一郎社長とプロネクサスの上野剛史社長が個人的に親しいこともあり、協業を決めた。

アジアの中で、台湾を新たな進出先に選んだ理由について、望月社長は日系企業の新規投資で「卸売・小売業」「ホテル・飲食業」の比率が高いことを指摘。提携相手となるプロネクサスの台湾現地法人、台湾普羅納克廈斯（プロネクサス台湾）が同社海外事業のヘッドクオーターであることも決め手になったという。

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[caption id="attachment_7219" align="aligncenter" width="600"]提携を発表したラックランドの望月社長（左）とプロネクサスの上野社長＝27日、東京（ＮＮＡ撮影）[/caption]"
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