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ブータンで日本酒シンポジウム、大使館主催

シンポジウムでの試飲会で日本酒の味わいを楽しむ参加者ら。土田酒造の商品3種類が提供された=27日、首都ティンプー(在インド日本大使館提供)

在インド日本大使館(ブータン兼轄)は27日、ブータンの首都ティンプーで日本酒をテーマに「日本・ブータン食文化交流シンポジウム」を開催した。日本は2022年を「日本・南西アジア交流年」とし、ブータンやインドを含む南西アジア各国と記念イベントを展開している。同シンポジウムもその一環で、在インド日本大使館からは北郷恭子経済公使が出席し、ブータン側からは下院議長、外務大臣、農林大臣および経済大臣をはじめとするブータン政府関係者、酒類関係者、ホテル・飲食業関係者ら約50人が参加した。
ブータンでは、コメや小麦、大麦などの穀物を発酵させた醸造酒「シンチャン」や蒸留酒「アラ」が広く浸透している。祭事に振る舞われる文化があり、日本のお神酒にも通じる親和性に着目し、日本酒をテーマに取り上げた。
シンポジウムは、ティンプーにある「センター・フォー・ブータン・アンド・GNHスタディーズ(Centre for Bhutan & GNH Studies)」で開き、講義と討論会、試飲の3部構成で実施した。講義では「四季折々の祭事と酒」をテーマに、日本酒造組合中央会(東京)で海外業務グループマネジャーを務め、「Sake Club India」共同創立者でもある江岡美香氏が講師を務めた。討論会では、「コメと発酵」を議題に土田酒造(群馬県利根郡)の杜氏、星野元希氏が醸造技術などを解説した。
試飲では、土田酒造の日本酒3種類を使って、それぞれの適温(冷酒、常温、燗酒)で参加者らに飲み比べてもらった。
在インド日本大使館の関係者は、「ブータンではウイスキーやアラといったハードリカーが広く普及しており、飲酒文化が根付いている。さらに、コメを原料とするシンチャンも家庭で作り、飲まれていることから、同じくコメを原料とする日本酒が受け入れられやすい土壌があるのではないか」と話す。日本酒造りでは主に精米した酒米(酒造好適米)を用いるが、今回、シンポジウムに登壇した土田酒造は、基本的に群馬県産の食用米を用い、できるだけ精米しないことを信念としている。「将来的にブータンでの酒造りのヒントになるのではないか」(同関係者)との期待もある。

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ブータンでは、コメや小麦、大麦などの穀物を発酵させた醸造酒「シンチャン」や蒸留酒「アラ」が広く浸透している。祭事に振る舞われる文化があり、日本のお神酒にも通じる親和性に着目し、日本酒をテーマに取り上げた。
シンポジウムは、ティンプーにある「センター・フォー・ブータン・アンド・GNHスタディーズ(Centre for Bhutan & GNH Studies)」で開き、講義と討論会、試飲の3部構成で実施した。講義では「四季折々の祭事と酒」をテーマに、日本酒造組合中央会(東京)で海外業務グループマネジャーを務め、「Sake Club India」共同創立者でもある江岡美香氏が講師を務めた。討論会では、「コメと発酵」を議題に土田酒造(群馬県利根郡)の杜氏、星野元希氏が醸造技術などを解説した。
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