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23年1~3月企業景況感、4四半期連続悪化


シンガポール商業信用調査所(SCCB)が発表した2023年1~3月期のシンガポール企業の景況感指数(BOI)は、前四半期から0.25ポイント下落の4.73だった。好況水準を維持したものの、4四半期連続で悪化した。
商業信用調査所は、シンガポールの経営者ら200人を対象に、四半期ごとに「売上高」「純利益」「販売価格」「新規受注」「在庫」「雇用」の6項目について、次の四半期の見通しを調査している。景況感指数は、楽観的な見通しを示した回答者の比率から、悲観的な回答者の比率を差し引いて算出。プラスは楽観的な見方が上回っていることを示す。
景況感指数は21年4~6月期以来、8四半期連続でプラスとなった。ただ22年1~3月期に2年半ぶりの高水準を記録した後は下落基調にある。
項目別では大半が前四半期を下回る水準となった。売上高は2.99から2.24に、販売価格は9.70から8.96に、新規受注は10.45から9.70にそれぞれ下落。雇用は8.96から8.21に下がった。
一方、純利益は0.00から0.75へとわずかに改善した。
業種別では、製造と金融が6項目全てで前四半期から下がった。製造は売上高が7.41から0.00に、新規受注が7.41から3.70にそれぞれ下落した。金融は売上高が28.57から14.29へ、新規受注が23.08から7.69へと大幅に落ち込んだ。
農業、鉱業、卸売りは大半の項目が前四半期に引き続きマイナスとなり、先行き見通しが悲観的だった。
サービスは、売上高と新規受注がいずれも2.27から4.55となり景況感が向上。建設も売上高が15.39から23.08へと上昇した。運輸の売上高は前四半期から横ばいながら33.33と高い水準を維持している。
商業信用調査所のオードリー・チア最高経営責任者(CEO)は「23年1~3月期の景況感見通しは業種によってまちまちだが、全体的には悪化している。地政学的な不透明感の高まりやインフレ進行、外需の減退が背景にある」と指摘。23年は運輸やサービスなどで業況がさらに上向く一方、外需主導型の業種は景況感の低迷が続くとの見通しを示した。

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商業信用調査所は、シンガポールの経営者ら200人を対象に、四半期ごとに「売上高」「純利益」「販売価格」「新規受注」「在庫」「雇用」の6項目について、次の四半期の見通しを調査している。景況感指数は、楽観的な見通しを示した回答者の比率から、悲観的な回答者の比率を差し引いて算出。プラスは楽観的な見方が上回っていることを示す。
景況感指数は21年4~6月期以来、8四半期連続でプラスとなった。ただ22年1~3月期に2年半ぶりの高水準を記録した後は下落基調にある。
項目別では大半が前四半期を下回る水準となった。売上高は2.99から2.24に、販売価格は9.70から8.96に、新規受注は10.45から9.70にそれぞれ下落。雇用は8.96から8.21に下がった。
一方、純利益は0.00から0.75へとわずかに改善した。
業種別では、製造と金融が6項目全てで前四半期から下がった。製造は売上高が7.41から0.00に、新規受注が7.41から3.70にそれぞれ下落した。金融は売上高が28.57から14.29へ、新規受注が23.08から7.69へと大幅に落ち込んだ。
農業、鉱業、卸売りは大半の項目が前四半期に引き続きマイナスとなり、先行き見通しが悲観的だった。
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