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22年輸出額3%増、23年はマイナス成長も

シンガポール企業庁は13日、2022年通年の輸出額(NODX、石油と再輸出を除く)が前年比3.0%増の1,992億800万Sドル(約19兆7,500億円)だったと発表した。伸び率は21年通年の12.1%から大幅に縮小。第4四半期(10~12月)にマイナス成長となったことが響いた。23年はさらに減速し、マイナス成長も見込まれている。
22年は7~9月期まではプラス成長が続いていたが、10~12月期に前年同期比14.0%減と2桁のマイナスに転換した。電子製品、非電子製品がともに不振だった。
分野別の22年通年の輸出額は、電子製品が前年比0.5%増とプラス成長を維持したが、21年の16.3%増から大幅に減速。非電子製品も3.8%増で、前年の10.9%増から伸びが縮小した。
電子製品は7~9月期に前年同期比1.8%減へとマイナス成長に転換し、10~12月期には15.9%減へと下げ幅が拡大。比重の大きい集積回路(IC)が20.5%減となるなど、落ち込みが目立った。
非電子製品は10~12月期に13.4%減となり、前四半期までのプラスからマイナスに転落した。化学、石油化学、医薬品がいずれも2桁のマイナスに落ち込んだ。

輸出相手国・地域別では、最大の中国向けが、通年で前年比13.1%減と不振。電子、非電子でともに落ち込んだ。電子製品のうち、ディスクメディア、IC、PC部品の不振が大きく響いた。
一方、シェア2位の米国は18.6%増と堅調で、全体の成長をけん引。船舶の構造物、非貨幣用金、特殊機械などの伸びが顕著だった。
日本向けは10.7%増加し、シェアは7位だった。計測機器、特殊機械、銀・プラチナ金属が伸びた。
石油輸出、再輸出、輸入も合わせた貿易額は22年に前年比17.7%増の1兆3,654億Sドルだった。2桁成長を維持したが、伸び率は前年の19.7%を2ポイント下回った。
企業庁は23年の見通しについて、貿易額、輸出額(NODX)の成長率はいずれも「マイナス2~0%」の範囲に収まるとの予測を維持した。世界的に経済成長が鈍化する中、半導体の需要低下が見込まれるほか、原油価格の下落などが影響するとみている。シンガポールの主要貿易相手である欧米、東南アジア各国の成長鈍化も重しとなる見通しだ。

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