中国国家統計局によると、農村部からの出稼ぎ労働者（農民工）の総数は2022年末時点で２億9,562万人だった。前年末から311万人（1.1％）増加し、２年連続で増えた。収入も増えたが、伸び幅は鈍化した。
内訳を見ると、戸籍地の外へ働きに出る農民工は0.1％増の１億7,190万人、戸籍地の農村部で農業以外に従事する農民工は2.4％増の１億2,372万人だった。
戸籍地の外へ働きに出る農民工のうち、同じ省・自治区・直轄市内で就業する人は0.9％増の１億129万人だった。省区市外での就業者は1.0％減の7,061万人。地方での就業環境の改善が地元近くでの就職を促していると考えられる。
出身地別で見た農民工の数は、東部が1.2％増の１億403万人、中部が1.3％増の9,852万人、西部が1.2％増の8,351万人、東北部が3.9％減の956万人。就業先は東部が0.1％増の１億5,447万人、中部が3.0％増の6,771万人、西部が2.5％増の6,436万人、東北部が5.7％減の843万人。
■平均月収は4.1％増
22年に農民工が従事した産業は、小売りや飲食など第３次産業が全体の51.7％を占めて最多。前年からは0.8ポイント上昇した。第２次産業で働く農民工は47.8％で、0.8ポイント下がった。このうち製造業は27.4％となり、0.3ポイント上がった。
平均月収は4.1％増の4,615元（約９万1,000円）。増収幅は前年（8.8％）から鈍化した。戸籍地の外へ働きに出る人は4.5％増の5,240元、地元で農業以外の仕事に就く人は3.8％増の4,026元だった。
業種別で見ると、農民工の就業が集中している６業種はそろって増えた。製造業は4.1％増の4,694元、建設業は4.2％増の5,358元、卸売・小売業は4.8％増の3,979元、宿泊・飲食業は5.1％増の3,824元など。
地域別では、最大の受け入れ先である東部が4.5％増の5,001元、中部が4.3％増の4,386元、西部が3.9％増の4,238元、東北部が0.9％増の3,848元となった。
■進む高齢化
高齢化は進行した。平均年齢は42.3歳で、前年から0.6歳上がった。年齢構成比は、40歳以下が47.0％、41～50歳が23.8％、50歳以上が29.2％。50歳以上は1.9ポイント上がり、その他年齢層は下落した。
男女比率は男性が63.4％、女性が36.6％。既婚者は全体の79.6％を占めた。
学歴は中学卒が最多の55.2％だったが、大専（専門学校に相当）以上は前年末から1.1ポイント上がって13.7％となった。

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中国国家統計局によると、農村部からの出稼ぎ労働者（農民工）の総数は2022年末時点で２億9,562万人だった。前年末から311万人（1.1％）増加し、２年連続で増えた。収入も増えたが、伸び幅は鈍化した。

内訳を見ると、戸籍地の外へ働きに出る農民工は0.1％増の１億7,190万人、戸籍地の農村部で農業以外に従事する農民工は2.4％増の１億2,372万人だった。

戸籍地の外へ働きに出る農民工のうち、同じ省・自治区・直轄市内で就業する人は0.9％増の１億129万人だった。省区市外での就業者は1.0％減の7,061万人。地方での就業環境の改善が地元近くでの就職を促していると考えられる。

出身地別で見た農民工の数は、東部が1.2％増の１億403万人、中部が1.3％増の9,852万人、西部が1.2％増の8,351万人、東北部が3.9％減の956万人。就業先は東部が0.1％増の１億5,447万人、中部が3.0％増の6,771万人、西部が2.5％増の6,436万人、東北部が5.7％減の843万人。

■平均月収は4.1％増

22年に農民工が従事した産業は、小売りや飲食など第３次産業が全体の51.7％を占めて最多。前年からは0.8ポイント上昇した。第２次産業で働く農民工は47.8％で、0.8ポイント下がった。このうち製造業は27.4％となり、0.3ポイント上がった。

平均月収は4.1％増の4,615元（約９万1,000円）。増収幅は前年（8.8％）から鈍化した。戸籍地の外へ働きに出る人は4.5％増の5,240元、地元で農業以外の仕事に就く人は3.8％増の4,026元だった。

業種別で見ると、農民工の就業が集中している６業種はそろって増えた。製造業は4.1％増の4,694元、建設業は4.2％増の5,358元、卸売・小売業は4.8％増の3,979元、宿泊・飲食業は5.1％増の3,824元など。

地域別では、最大の受け入れ先である東部が4.5％増の5,001元、中部が4.3％増の4,386元、西部が3.9％増の4,238元、東北部が0.9％増の3,848元となった。

■進む高齢化

高齢化は進行した。平均年齢は42.3歳で、前年から0.6歳上がった。年齢構成比は、40歳以下が47.0％、41～50歳が23.8％、50歳以上が29.2％。50歳以上は1.9ポイント上がり、その他年齢層は下落した。

男女比率は男性が63.4％、女性が36.6％。既婚者は全体の79.6％を占めた。

学歴は中学卒が最多の55.2％だったが、大専（専門学校に相当）以上は前年末から1.1ポイント上がって13.7％となった。

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