中国国家統計局と中国物流購買連合会が9月30日発表した2023年9月の製造業の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)は50.2だった。前月から0.5ポイント上がり、好不況を判断する節目の50を6カ月ぶりに上回った。生産、受注がともに改善し、統計局は「市場の需要回復に伴い、生産活動が加速している」と指摘した。
生産を示す指数は52.7で、前月から0.8ポイント上がった。節目超えは4カ月連続。新規受注は50.5と前月より0.3ポイント上昇し、2カ月連続で50を上回った。
調査対象の21業種のうち、PMIが節目を超えたのは11業種で、前月から2業種増えた。石油・石炭・その他燃料加工や自動車、電気機械・器材などの業種は生産、新規受注ともに節目を上回った。
新規輸出受注は1.1ポイント上昇の47.8、輸入は1.3ポイント下落の47.6で、ともに節目を下回った。
雇用は0.1ポイント上昇の48.1で、7カ月連続の節目割れ。サプライヤー納期を示す指数は0.8ポイント下がって50.8となった。
企業の規模別で見たPMIは、大型企業が0.8ポイント上昇の51.6となり、4カ月連続で節目を上回った。設備稼働率が8割を超えている大型企業の比率は今年に入ってからの最高水準となった。一方、中型企業(横ばいの49.6)と小型企業(0.3ポイント上昇の49.7)は引き続き節目を下回り、中小企業の景況感はまだ大きく回復していない。
企業の先行き見通しを示す生産経営活動予期指数は0.1ポイント下がり、55.5となった。農副食品加工や自動車、鉄道・船舶・航空・宇宙設備などの業種は60を上回った。
統計局は「9月は業界の競争激化と原材料高、資金の逼迫(ひっぱく)を示す企業の比率が前月から高まった」と指摘。製造業の回復にはなお課題が残るとの見方を示した。
中国政府の製造業PMIは、3,200社を対象に生産状況や受注状況を前月との比較で尋ねたデータを基に算出している。50を上回ると生産や受注の拡大を、下回ると縮小を意味する。
■非製造業も上昇
9月の非製造業PMIは51.7で、9カ月連続で節目を超えた。前月からは0.7ポイント上がり、6カ月ぶりに上昇に転じた。
サービス業は0.4ポイント上昇の50.9。建設業は2.4ポイント上昇の56.2となった。建設業は高温多雨の影響が弱まり、施工が進んだ。
非製造業の今後の市場見通しを示す業務活動予期指数は0.5ポイント上がり、58.7だった。
非製造業PMIの調査対象企業数は4,300社。
製造業PMIと非製造業PMIを加重平均して算出する総合PMIは前月から0.7ポイント上昇の52.0となり、9カ月連続で節目を超えた。前月比の上昇は2カ月連続。
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中国国家統計局と中国物流購買連合会が9月30日発表した2023年9月の製造業の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)は50.2だった。前月から0.5ポイント上がり、好不況を判断する節目の50を6カ月ぶりに上回った。生産、受注がともに改善し、統計局は「市場の需要回復に伴い、生産活動が加速している」と指摘した。
生産を示す指数は52.7で、前月から0.8ポイント上がった。節目超えは4カ月連続。新規受注は50.5と前月より0.3ポイント上昇し、2カ月連続で50を上回った。
調査対象の21業種のうち、PMIが節目を超えたのは11業種で、前月から2業種増えた。石油・石炭・その他燃料加工や自動車、電気機械・器材などの業種は生産、新規受注ともに節目を上回った。
新規輸出受注は1.1ポイント上昇の47.8、輸入は1.3ポイント下落の47.6で、ともに節目を下回った。
雇用は0.1ポイント上昇の48.1で、7カ月連続の節目割れ。サプライヤー納期を示す指数は0.8ポイント下がって50.8となった。
企業の規模別で見たPMIは、大型企業が0.8ポイント上昇の51.6となり、4カ月連続で節目を上回った。設備稼働率が8割を超えている大型企業の比率は今年に入ってからの最高水準となった。一方、中型企業(横ばいの49.6)と小型企業(0.3ポイント上昇の49.7)は引き続き節目を下回り、中小企業の景況感はまだ大きく回復していない。
企業の先行き見通しを示す生産経営活動予期指数は0.1ポイント下がり、55.5となった。農副食品加工や自動車、鉄道・船舶・航空・宇宙設備などの業種は60を上回った。
統計局は「9月は業界の競争激化と原材料高、資金の逼迫(ひっぱく)を示す企業の比率が前月から高まった」と指摘。製造業の回復にはなお課題が残るとの見方を示した。
中国政府の製造業PMIは、3,200社を対象に生産状況や受注状況を前月との比較で尋ねたデータを基に算出している。50を上回ると生産や受注の拡大を、下回ると縮小を意味する。
■非製造業も上昇
9月の非製造業PMIは51.7で、9カ月連続で節目を超えた。前月からは0.7ポイント上がり、6カ月ぶりに上昇に転じた。
サービス業は0.4ポイント上昇の50.9。建設業は2.4ポイント上昇の56.2となった。建設業は高温多雨の影響が弱まり、施工が進んだ。
非製造業の今後の市場見通しを示す業務活動予期指数は0.5ポイント上がり、58.7だった。
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