第1章 アジア独立開業の先駆者たち(1990年~1999年)
3) 中国返還直後の香港に乗り込み、
……アジア最大級の日系会計ネットワークを築く
……NAC国際会計グループ 代表 中小田 聖一
■プロフィール
NAC国際会計グループ 代表
中小田 聖一
1965年、佐賀県唐津市生まれ。1988年、九州大学経済学部卒。同年、三和銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。1991年、公認会計士二次試験合格。同年、監査法人トーマツ入職。1988年に香港に渡り、翌1999年、中小田会計士事務所を起業。その後、深圳、広州、上海、ホーチンミン、シンガポール、ジャカルタなどでも事務所を開設し、アジア全域をカバー。
■バブル絶頂期に都市銀行を辞めて、公認会計士を目指す
「公認会計士の中小田と申します。香港に事務所を開きました。会計や経理のことでお困りごとはありませんか?」
1999年春。下町情緒残る香港・湾仔(ワンチャイ)にある古びた雑居ビルの窓のない4畳半ほどのサービスオフィス。中小田聖一は『香港進出日系企業要覧』をめくり、片っ端から日系企業に電話をかけていた。
香港の現地事務所で働いた経験がなかった中小田は、クライアントどころか人脈もほぼゼロ。たった一人で香港事務所を設立した。新規開拓のためのテレアポ営業をかけ続けたのだ。
それが今や香港を拠点に、中国全土、ベトナム、シンガポール、インドネシアなど、アジアに24拠点を構えるまでになった。日本人による会計・コンサルティングファームとしては、最大級のアジアネットワークだ。グループ従業員は300人にのぼる。
中小田が会計士らしからぬ泥臭いテレアポ営業に臆することがなかったのには、ワケがある。彼は、元銀行員なのだ。===以下略===
■会計士業界バブルの中、トーマツ福岡事務所へ
■トーマツで海外に興味を持ち、1カ月間の米国語学研修へ
■転職先が決まらないまま、しびれを切らして香港へ
■当たり前のことを当たり前にやる会計事務所
■アジア通貨危機で撤退する企業が続出
■1年後に超高層ビルへと移転
■マイツと合弁で中国本土へ進出
■日本企業の進出ラッシュを追い風に成長
■アジア最大級の日系会計事務所へ
■民主化デモで外資の撤退相次ぐ
■アジアにはまだ、チャンスがあふれている
新刊書籍「アジアで挑戦&活躍する日本の会計事務所」
著者 ブレインワークス
ISBN 978-4-7782-0518-8
未開のアジアの地を選んだ9人の会計人のストーリー。 1990年代から本格化する日本企業のアジア進出の“縁の下の力持ち”を担ってきた会計事務所の 足跡を追う1冊です。 アジア進出の変遷を辿ると共に、現地での苦悩とその先に見える希望の光。 先人達の紡いだ実績を振り返りながら、これからのアジア進出の未来を考察します。 アジア進出を検討する企業はもちろん、海外へ飛び込もうとする若き会計人も必見です!
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■プロフィール
NAC国際会計グループ 代表
中小田 聖一
1965年、佐賀県唐津市生まれ。1988年、九州大学経済学部卒。同年、三和銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。1991年、公認会計士二次試験合格。同年、監査法人トーマツ入職。1988年に香港に渡り、翌1999年、中小田会計士事務所を起業。その後、深圳、広州、上海、ホーチンミン、シンガポール、ジャカルタなどでも事務所を開設し、アジア全域をカバー。
■バブル絶頂期に都市銀行を辞めて、公認会計士を目指す
「公認会計士の中小田と申します。香港に事務所を開きました。会計や経理のことでお困りごとはありませんか?」
1999年春。下町情緒残る香港・湾仔(ワンチャイ)にある古びた雑居ビルの窓のない4畳半ほどのサービスオフィス。中小田聖一は『香港進出日系企業要覧』をめくり、片っ端から日系企業に電話をかけていた。
香港の現地事務所で働いた経験がなかった中小田は、クライアントどころか人脈もほぼゼロ。たった一人で香港事務所を設立した。新規開拓のためのテレアポ営業をかけ続けたのだ。
それが今や香港を拠点に、中国全土、ベトナム、シンガポール、インドネシアなど、アジアに24拠点を構えるまでになった。日本人による会計・コンサルティングファームとしては、最大級のアジアネットワークだ。グループ従業員は300人にのぼる。
中小田が会計士らしからぬ泥臭いテレアポ営業に臆することがなかったのには、ワケがある。彼は、元銀行員なのだ。===以下略===
■会計士業界バブルの中、トーマツ福岡事務所へ
■トーマツで海外に興味を持ち、1カ月間の米国語学研修へ
■転職先が決まらないまま、しびれを切らして香港へ
■当たり前のことを当たり前にやる会計事務所
■アジア通貨危機で撤退する企業が続出
■1年後に超高層ビルへと移転
■マイツと合弁で中国本土へ進出
■日本企業の進出ラッシュを追い風に成長
■アジア最大級の日系会計事務所へ
■民主化デモで外資の撤退相次ぐ
■アジアにはまだ、チャンスがあふれている
新刊書籍「アジアで挑戦&活躍する日本の会計事務所」
著者 ブレインワークス
ISBN 978-4-7782-0518-8
未開のアジアの地を選んだ9人の会計人のストーリー。 1990年代から本格化する日本企業のアジア進出の“縁の下の力持ち”を担ってきた会計事務所の 足跡を追う1冊です。 アジア進出の変遷を辿ると共に、現地での苦悩とその先に見える希望の光。 先人達の紡いだ実績を振り返りながら、これからのアジア進出の未来を考察します。 アジア進出を検討する企業はもちろん、海外へ飛び込もうとする若き会計人も必見です!"
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