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石油3社の22年決算に明暗、2社が最高益

中国石油化工(シノペック)、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)、中国海洋石油(CNOOC)の中国国有石油大手3社の2022年12月期本決算は、明暗が分かれた。ペトロチャイナとCNOOCは過去最高益を記録したが、シノペックは減益となった。
各グループの上場企業が30日までに決算を発表した。ペトロチャイナの純利益は前年比62.1%増の1,493億7,500万元(約2兆8,700億円)、売上高は23.9%増の3兆2,391億6,700万元だった。
国内外を合わせた原油生産量は2.1%増の9億620万バレル。天然ガスとの合計生産量(天然ガスの生産量は原油に換算)は3.7%増の16億8,540万バレルだった。
CNOOCの純利益は2倍の1,416億7,700万元、売上高は71.6%増の4,222億3,000万元だった。原油と天然ガスの合計生産量は8.9%増の6億2,400万バレルと過去最高量だった。
原油や天然ガスの価格高騰が2社の業績を押し上げた。
一方、シノペックの純利益は6.9%減の663億200万元。売上高は21.1%増の3兆3,181億6,800万元で、伸び幅は3社で最小だった。
原油生産量は0.4%増の2億8,086万バレル、天然ガス生産量は4.1%増の1兆2,487億5,000万立方フィートで、合計生産量は1.9%増の4億8,899万バレルだった。
ネットメディアの澎湃新聞によると、シノペックが原油精製事業にも力を入れていることが主な減益要因。昨年は国内外の不況を背景に各種の原油精製品の需要が弱まっていた。
■ペトロチャイナ、3%増産へ
ペトロチャイナは23年の原油生産量を9億1,290万バレルにする計画を発表。原油と天然ガスの合計生産量は17億2,770万バレルにする方針で、前年から2.5%増やす。
シノペックは23年の原油生産量を2億8,023万バレル、天然ガス生産量を1兆2,918億立方フィートとする考えを示した。前年実績に比べると、原油が微減、天然ガスが微増となる。
ニュースサイトの界面新聞などによると、CNOOCは23年の原油と天然ガスの合計生産量を6億5,000万~6億6,000万バレル、25年は7億3,000万~7億4,000万バレルにする計画だ。
■投資額は今年減少へ
ペトロチャイナは、23年の資本的支出(研究開発費や設備投資費用の総称)を2,435億元に設定した。前年実績の2,743億700万元から11.2%減らす。
シノペックは23年の資本的支出を1,658億元にする考え。前年実績の1,891億元からは12.3%減少する。
CNOOCは23年の資本的支出を前年並みの1,000億元程度にする方針を表明した。

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一方、シノペックの純利益は6.9%減の663億200万元。売上高は21.1%増の3兆3,181億6,800万元で、伸び幅は3社で最小だった。
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■ペトロチャイナ、3%増産へ
ペトロチャイナは23年の原油生産量を9億1,290万バレルにする計画を発表。原油と天然ガスの合計生産量は17億2,770万バレルにする方針で、前年から2.5%増やす。
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■投資額は今年減少へ
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