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テンセントの24年12月期、3年ぶり増益

インターネットサービス大手の騰訊控股(広東省深セン市、テンセント)が19日発表した2024年12月期本決算は、純利益(国際会計基準)が前年比68.4%増の1,940億7,300万元(約4兆円)だった。売り上げが堅調に伸びたほか、投資収益やグループ会社からの利益貢献が増え、3年ぶりに増益となった。
営業利益は30.0%増の2,080億9,900万元。調整後のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は17.7%増の2,770億1,200万元だった。
売上高は8.4%増の6,602億5,700万元。事業別では、交流サイト(SNS)「微信(ウィーチャット)」やオンラインゲームなどの主力の付加価値サービスが7.0%増の3,191億6,800万元となった。オンラインゲームは中国市場が10%増の1,397億元、海外市場は9%増の580億元だった。
有料の付加価値サービスの会員登録件数は24年末時点で前年末比7.4%増の2億6,200万件。微信の月間アクティブアカウント数は3.1%増の13億8,500万件だった。
電子決済サービス「微信支付(ウィーチャットペイ)」などを展開するフィンテック(ITを活用した金融サービス)・企業サービスは4.0%増の2,119億5,600万元。
マーケティングサービスは19.6%増の1,213億7,400万元。ショート動画などを投稿できるサービス「視頻号」やミニプログラム(微信内で動くアプリ)での広告の引き合いが強く、売り上げを押し上げた。中でもゲーム、電子商取引(EC)、教育などの業種が広告投下を増やした。
研究開発(R&D)費用は10.3%増の706億8,600万元だった。
24年末時点の従業員数は11万558人。前年末から4.9%増えた。
■4Qは9割増益
24年第4四半期(10~12月)決算は、純利益が前年同期比89.9%増の513億2,400万元だった。営業利益は24.3%増の514億7,800万元、調整後のEBITDAは17.0%増の695億7,900万元。売上高は11.1%増の1,724億4,600万元となった。
■AI・ロボットにも注力
テンセントは先端分野への取り組みを強めている。
ニュースサイトの界面新聞によると、テンセントは人工知能(AI)分野に過去7年間で累計3,912億元を投資した。テンセントの馬化騰・最高経営責任者(CEO)は19日、ヒト型ロボット(ヒューマノイド)を含む身体性を持つロボットについて、ロボットメーカーとの協力を希望すると表明した。
今年の資本的支出(研究開発費や設備投資費用の総称)は、前年(107億米ドル=約1兆6,000億円)から増やす方針だ。

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有料の付加価値サービスの会員登録件数は24年末時点で前年末比7.4%増の2億6,200万件。微信の月間アクティブアカウント数は3.1%増の13億8,500万件だった。
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24年末時点の従業員数は11万558人。前年末から4.9%増えた。
■4Qは9割増益
24年第4四半期(10~12月)決算は、純利益が前年同期比89.9%増の513億2,400万元だった。営業利益は24.3%増の514億7,800万元、調整後のEBITDAは17.0%増の695億7,900万元。売上高は11.1%増の1,724億4,600万元となった。
■AI・ロボットにも注力
テンセントは先端分野への取り組みを強めている。
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