在中国日本大使館と北京フード会は20日、日本食品の中国での販路拡大を目指し、中華料理業界向け展示会を北京市で開いた。中国に進出する日本の食品メーカーなど38社がブースを設け、来場した中華料理の飲食店関係者ら約500人に抹茶、ゆずこしょう、のりなど多種多様な商品をアピールした。
日本食品の中国での販路拡大を目指した中華料理業界向けの展示会が開かれ、小浅(上海)貿易は初摘みの高級のりを来場者に売り込んだ=20日、北京市
展示会は大使館で開いた。
あいや(愛知県西尾市)の中国法人、上海愛雅食品(上海市)は抹茶を出品。抹茶をまぶしたフライドポテトなども並べ、多様な使い方をアピールした。営業部長の呉道竜氏によると、抹茶を使ったスイーツなどは中国でも人気。今回は自社の知名度向上を目的に出展した。
三島食品(広島市)の中国事業拠点である大連三島食品(遼寧省大連市)は、和風ドレッシングやおでんのつゆ、ふりかけ、ゆずこしょうなどをそろえた。華南エリアの営業を管轄する泉大誠氏によると、中国での一層の販路開拓を目的に出展した。「日本で人気の調味料でも、中国人の料理人に手に取ってもらうのは難しい。ゆずこしょうをアピールしたい」と意気込んだ。
日本でのりのトップシェアを持つ小浅商事(名古屋市)の中国法人、小浅(上海)貿易(上海市)は、江蘇省連雲港市で生産した初摘みの高級のりなどを出品した。鈴木涼介運営部長によると、最近は地方の中国系コンビニでおにぎりを扱う店が増えており、ローカルのコンビニや日本食店に供給しているという。「中華料理関係者にも日本ブランドののりの素晴らしさを売り込みたい」と話した。
小浅ののりを試食した中国人女性は、北京でラーメン店を経営しているといい「ラーメンにトッピングで入れたら高級感が出そう」と満足げに語った。
井村屋グループ、キユーピー、アサヒビール、ハウス食品グループ、明治、宝酒造なども参加した。
会場では、中華料理人が日本の食材を使って開発した料理のコンテストも実施した。
北京フード会の木村誠会長は、中華料理関係者に日本の食材が中華料理にも使えることを広く知ってもらえる場にしようと企画したと説明した。
金杉憲治大使は、「今回の企画を通じて日中の新たなパートナーシップが生まれることを期待している」と話した。
object(WP_Post)#9816 (24) {
["ID"]=>
int(25472)
["post_author"]=>
string(1) "3"
["post_date"]=>
string(19) "2025-03-21 00:00:00"
["post_date_gmt"]=>
string(19) "2025-03-20 15:00:00"
["post_content"]=>
string(3236) "在中国日本大使館と北京フード会は20日、日本食品の中国での販路拡大を目指し、中華料理業界向け展示会を北京市で開いた。中国に進出する日本の食品メーカーなど38社がブースを設け、来場した中華料理の飲食店関係者ら約500人に抹茶、ゆずこしょう、のりなど多種多様な商品をアピールした。[caption id="attachment_25473" align="aligncenter" width="620"]
日本食品の中国での販路拡大を目指した中華料理業界向けの展示会が開かれ、小浅(上海)貿易は初摘みの高級のりを来場者に売り込んだ=20日、北京市[/caption]
展示会は大使館で開いた。
あいや(愛知県西尾市)の中国法人、上海愛雅食品(上海市)は抹茶を出品。抹茶をまぶしたフライドポテトなども並べ、多様な使い方をアピールした。営業部長の呉道竜氏によると、抹茶を使ったスイーツなどは中国でも人気。今回は自社の知名度向上を目的に出展した。
三島食品(広島市)の中国事業拠点である大連三島食品(遼寧省大連市)は、和風ドレッシングやおでんのつゆ、ふりかけ、ゆずこしょうなどをそろえた。華南エリアの営業を管轄する泉大誠氏によると、中国での一層の販路開拓を目的に出展した。「日本で人気の調味料でも、中国人の料理人に手に取ってもらうのは難しい。ゆずこしょうをアピールしたい」と意気込んだ。
日本でのりのトップシェアを持つ小浅商事(名古屋市)の中国法人、小浅(上海)貿易(上海市)は、江蘇省連雲港市で生産した初摘みの高級のりなどを出品した。鈴木涼介運営部長によると、最近は地方の中国系コンビニでおにぎりを扱う店が増えており、ローカルのコンビニや日本食店に供給しているという。「中華料理関係者にも日本ブランドののりの素晴らしさを売り込みたい」と話した。
小浅ののりを試食した中国人女性は、北京でラーメン店を経営しているといい「ラーメンにトッピングで入れたら高級感が出そう」と満足げに語った。
井村屋グループ、キユーピー、アサヒビール、ハウス食品グループ、明治、宝酒造なども参加した。
会場では、中華料理人が日本の食材を使って開発した料理のコンテストも実施した。
北京フード会の木村誠会長は、中華料理関係者に日本の食材が中華料理にも使えることを広く知ってもらえる場にしようと企画したと説明した。
金杉憲治大使は、「今回の企画を通じて日中の新たなパートナーシップが生まれることを期待している」と話した。"
["post_title"]=>
string(60) "日本食品の販路拡大へ、中華料理向け展示会"
["post_excerpt"]=>
string(0) ""
["post_status"]=>
string(7) "publish"
["comment_status"]=>
string(4) "open"
["ping_status"]=>
string(4) "open"
["post_password"]=>
string(0) ""
["post_name"]=>
string(180) "%e6%97%a5%e6%9c%ac%e9%a3%9f%e5%93%81%e3%81%ae%e8%b2%a9%e8%b7%af%e6%8b%a1%e5%a4%a7%e3%81%b8%e3%80%81%e4%b8%ad%e8%8f%af%e6%96%99%e7%90%86%e5%90%91%e3%81%91%e5%b1%95%e7%a4%ba%e4%bc%9a"
["to_ping"]=>
string(0) ""
["pinged"]=>
string(0) ""
["post_modified"]=>
string(19) "2025-03-21 04:00:06"
["post_modified_gmt"]=>
string(19) "2025-03-20 19:00:06"
["post_content_filtered"]=>
string(0) ""
["post_parent"]=>
int(0)
["guid"]=>
string(34) "https://nnaglobalnavi.com/?p=25472"
["menu_order"]=>
int(0)
["post_type"]=>
string(4) "post"
["post_mime_type"]=>
string(0) ""
["comment_count"]=>
string(1) "0"
["filter"]=>
string(3) "raw"
}
- 国・地域別
-
中国情報
- 内容別
-
ビジネス全般人事労務