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騰訊、2Qは56%減益=広告事業が不振

インターネットサービス大手の騰訊控股(広東省深セン市、テンセント)が17日発表した2022年第2四半期(4~6月)決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比56.3%減の186億1,900万元(約3,700億円)、売上高が3.1%減の1,340億3,400万元だった。純利益の前四半期比は20.5%減。広告事業の収入減少に加え、コストの高まりや金融資産に対する評価益の大幅減などが業績を下押しした。
営業利益は前年同期比42.7%減の300億6,700万元。調整後のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は11.3%減の446億6,800万元だった。
部門別の売上高を見ると、インターネット広告が18.4%減の186億3,800万元と落ち込んだ。インターネットサービスや教育、金融といった分野で広告需要が弱含んだ。
このうち交流サイト(SNS)・その他の広告収入は17%減の161億元で、メディア広告も25%減った。
SNS「微信(ウィーチャット)」やオンラインゲームなどの主力の付加価値サービスは0.5%減の716億8,300万元となった。オンラインゲームは中国市場が1%減の318億元、海外市場が1%減の107億元。国内市場はユーザーの課金減が響いた。SNSによる収入は1%増の292億元。
有料の付加価値サービスの会員登録件数は6月末時点で前年同月末比2.3%増の2億3,470万件。微信の月間アクティブアカウント数は3.8%増の12億9,910万件だった。
電子決済サービス「微信支付(ウィーチャットペイ)」などを展開するフィンテック(ITを活用した金融サービス)・企業サービスは0.8%増の422億800万元。新型コロナウイルスの感染が4~5月に上海市を中心に拡大したことで、支払い需要が減り、同部門の伸びが鈍った。
研究開発(R&D)費用は17%増の150億1,000万元だった。
テンセントの創業者、馬化騰・最高経営責任者(CEO)は第2四半期の経営について、「非中核事業からの撤退を進め、運営コストの削減に努めた」と説明した。
■上期も利益半減
1~6月期の純利益は前年同期比53.5%減の420億3,200万元、売上高は1.5%減の2,695億500万元だった。
営業利益は38.1%減の672億8,400万元、調整後のEBITDAは12.1%減の907億7,000万元となった。

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部門別の売上高を見ると、インターネット広告が18.4%減の186億3,800万元と落ち込んだ。インターネットサービスや教育、金融といった分野で広告需要が弱含んだ。
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■上期も利益半減
1~6月期の純利益は前年同期比53.5%減の420億3,200万元、売上高は1.5%減の2,695億500万元だった。
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