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《安全》サバ州、中国からの全航空便を停止

東マレーシアのサバ州政府は1月30日、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が同国で流行していることを受け、中国(本土)から同州コタキナバル国際空港への全航空便の受け入れを一時的に停止したと発表した。数千人と試算されるサバ州にいる中国人旅行者の帰国には、臨時便で対応する。
1月31日付スターなどによると、サバ州のクリスティーナ・リュー副州首相は「市民の懸念と利益を考慮した上で決定した」と説明。状況が改善するまで、中国からの全ての定期便とチャーター便の受け入れを停止すると明らかにした。
同州のモハマド・シャフィー州首相は、州内に残る中国人旅行者については、新型肺炎に感染していなければ、査証(ビザ)の期限内は同州に滞在できると指摘。中国当局と協力し、帰国便を手配する考えを示した。
中国福建省厦門(アモイ)市を本拠とする厦門航空が31日、コタキナバル—武漢のチャーター便を運航し、123人の中国人が帰国した。サバ州へは、中国国内15都市から直行便が飛んでいる。
一方、マハティール首相は1月30日、「現状では(国内全域で)中国からの全航空便を運休にする必要はない」との考えを示した。マレーシア政府は1月27日から、武漢市を含む湖北省からの渡航者へのビザ発給を停止している。ムヒディン・ヤシン内相によると、マレーシア入国管理局は1月28日、武漢からクアラルンプール国際空港(KLIA)に到着した中国人14人の入国を拒否し、送還したという。
■サバ州から帰国後に感染確認
サバ州政府は、中国天津で新型肺炎の感染が確認された中国人男性(71)が、先月25日までコタキナバルに滞在していたため、州内での感染拡大を警戒している。男性は、コタキナバルでのスクリーニングでは陰性と判定されたが、中国に帰国した後に感染が判明した。
州政府の関係者は、新型コロナウイルスの潜伏期間が2週間であることから、「男性は中国で感染していた可能性が高い」と指摘。男性が参加していたツアーは先月20~25日に、コタキナバルのサバ大学やマンタナニ島、マングローブ林でのテングザルやホタル見物などの観光スポットを巡った。州当局は、男性がツアー中に立ち寄った飲食店の関係者などを追跡調査し、症状がある場合は医療機関にかかるよう勧告している。
州保健局は1月30日、サバ州内で新型肺炎への感染が疑われた中国国籍者25人は、検査の結果全て陰性と判明したと明らかにした。
■中国行き団体旅行を全面中止
マレーシア旅行業協会(MATTA)に加盟する地場旅行会社各社は先月27日から、中国(本土)を訪問する団体旅行を全て中止している。タン・コックリアン会長は「中国を出入りする団体旅行の全面中止を決めた中国国家観光局の方針に沿ったもの」と説明。中国当局による解禁を待つものの、3月までにはツアーを再開したい意向を示した。
業界筋によれば、中国国家観光局が団体旅行の全面中止を決めたことを受け、中国からマレーシアを訪問するツアーの向こう数カ月分のうち約7割がキャンセルされたという。
マレーシア旅行ガイド評議会(MTGC)のジミー・レオン会長は、「マレーシアを訪問する中国人観光客は多い。ツアーのキャンセルは観光産業に打撃を与える」と述べた。

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中国福建省厦門(アモイ)市を本拠とする厦門航空が31日、コタキナバル—武漢のチャーター便を運航し、123人の中国人が帰国した。サバ州へは、中国国内15都市から直行便が飛んでいる。
一方、マハティール首相は1月30日、「現状では(国内全域で)中国からの全航空便を運休にする必要はない」との考えを示した。マレーシア政府は1月27日から、武漢市を含む湖北省からの渡航者へのビザ発給を停止している。ムヒディン・ヤシン内相によると、マレーシア入国管理局は1月28日、武漢からクアラルンプール国際空港(KLIA)に到着した中国人14人の入国を拒否し、送還したという。
■サバ州から帰国後に感染確認
サバ州政府は、中国天津で新型肺炎の感染が確認された中国人男性(71)が、先月25日までコタキナバルに滞在していたため、州内での感染拡大を警戒している。男性は、コタキナバルでのスクリーニングでは陰性と判定されたが、中国に帰国した後に感染が判明した。
州政府の関係者は、新型コロナウイルスの潜伏期間が2週間であることから、「男性は中国で感染していた可能性が高い」と指摘。男性が参加していたツアーは先月20~25日に、コタキナバルのサバ大学やマンタナニ島、マングローブ林でのテングザルやホタル見物などの観光スポットを巡った。州当局は、男性がツアー中に立ち寄った飲食店の関係者などを追跡調査し、症状がある場合は医療機関にかかるよう勧告している。
州保健局は1月30日、サバ州内で新型肺炎への感染が疑われた中国国籍者25人は、検査の結果全て陰性と判明したと明らかにした。
■中国行き団体旅行を全面中止
マレーシア旅行業協会(MATTA)に加盟する地場旅行会社各社は先月27日から、中国(本土)を訪問する団体旅行を全て中止している。タン・コックリアン会長は「中国を出入りする団体旅行の全面中止を決めた中国国家観光局の方針に沿ったもの」と説明。中国当局による解禁を待つものの、3月までにはツアーを再開したい意向を示した。
業界筋によれば、中国国家観光局が団体旅行の全面中止を決めたことを受け、中国からマレーシアを訪問するツアーの向こう数カ月分のうち約7割がキャンセルされたという。
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