タイ人の日本旅行が増えている。日本政府による新型コロナの水際対策が緩和されたことが最も大きいが、通貨バーツに対する円安の進行も追い風になっている。裏を返せば、日本からタイを訪れる旅行者にとっては、割高感が増したことになる。それはタイに生活する日本人も同様だ。
2021年11月時点で１バーツ＝3.4円ほどだった為替は、現在は１バーツ＝3.9円と、この１年で15％ほど円安が進んだ。加えて物価上昇ものしかかる。今年１～10月のタイの消費者物価指数（ＣＰＩ）の平均上昇率は6.1％。政府目標の１～３％を大きく上回り、十数年ぶりの物価高騰が続いている。バーツ安とインフレのダブルパンチで、タイのモノやサービスの値段がひどく上昇した印象だ。
過去30年にわたり賃金が上昇していない日本人。「東南アジア＝物価が安い地域」の定説はすでに過去のものになりつつある。（須）

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2021年11月時点で１バーツ＝3.4円ほどだった為替は、現在は１バーツ＝3.9円と、この１年で15％ほど円安が進んだ。加えて物価上昇ものしかかる。今年１～10月のタイの消費者物価指数（ＣＰＩ）の平均上昇率は6.1％。政府目標の１～３％を大きく上回り、十数年ぶりの物価高騰が続いている。バーツ安とインフレのダブルパンチで、タイのモノやサービスの値段がひどく上昇した印象だ。

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