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《日系進出》ミスタードーナツ5月開業へ3年で9店舗、RE&Sが運営

ダスキンは1日、ドーナツ店「ミスタードーナツ」のシンガポール1号店を5月21日に開業すると発表した。中央部の商業施設に入居する。海外事業を強化する戦略の一環で、国外では5カ国・地域目の進出となる。現地の飲食店運営大手RE&Sエンタープライズとマスターフランチャイズ契約を結び、まず3年で9店舗の展開を目指す。

ミスタードーナツのシンガポール進出を発表したダスキンの大久保社長(左から2人目)とRE&SのリムCOO(右端)=1日、大阪府(ダスキン提供)

都市高速鉄道(MRT)2路線が乗り入れるビシャン駅から直結する商業施設「ジャンクションエイト」の2階に、テイクアウト専門店を設置する。
営業時間は午前10時~午後10時。日本でも販売している定番商品約20種類を販売する。販売価格の詳細は明らかにしていない。2022年にテスト販売した際は、フレンチクルーラーなどが2.3Sドル(約228円)だった。
ダスキンとRE&Sエンタープライズは22年7~8月に、シンガポール西部の商業施設でミスタードーナツのテストマーケティングを実施。出店した期間限定店では最長5時間の待機列ができるなど好評だったことから、同年11月に現地展開のマスターフランチャイズ契約を締結していた。
RE&Sエンタープライズは、和食専門のフードサービス事業を30年以上にわたり展開している老舗企業。「イチバンボシ」「厨(クリヤ)ダイニング」などのブランドを傘下に持つ。シンガポールの飲食事業に精通し、ダスキンと理念を共有できたことからミスタードーナツのフランチャイジーとして選定された。
■観光地での出店を視野
ダスキンとRE&Sエンタープライズは、マスターフランチャイズ契約を結んだ昨年11月時点で、1号店出店から3年以内に9店舗開業する目標を公表。2号店は初年度内に開業する方針を明らかにしていた。
RE&Sエンタープライズの親会社、RE&Sホールディングスのリム・シャンツェン最高執行責任者(COO)は1日にダスキン本社で開催された記者会見で、「シンガポール2号店の出店場所は交渉中」と述べた。
1号店は郊外の生活圏に近い地区を選定したが、2号店以降は中心部の繁華街オーチャードや、東部の空港に隣接する大型商業施設「ジュエル・チャンギ・エアポート」など、観光地として有名な地域にも出店したい意向を示した。
■ブランド価値向上の足掛かりに
ダスキンは22年に策定した中期経営計画で、新しい成長機会への投資の一環として、アジアの未展開国への進出を強化する方針を掲げた。
ミスタードーナツの店舗は現在、台湾、タイ、フィリピン、インドネシアでも展開している。シンガポールは5カ国・地域目となる。同国はアジアの情報・人流・ビジネスのハブのため、海外の既存出店地域への波及効果が見込めると考えて進出を決めた。
海外ではこのほか、ハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)認証を取得したドーナツブランド「ビッグアップル」をマレーシアとカンボジアで展開。衛生事業・ケアサービス事業では、台湾と中国・上海にも進出している。
ダスキンの大久保裕行社長は同日の記者会見で、「シンガポールでの成功を足掛かりに、東南アジア全体で『ミスタードーナツ』ブランド(の価値)をさらに高めたい」と意気込みを語った。

5月21日に開業予定のミスタードーナツ・シンガポール1号店のイメージ図(ダスキン提供)
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都市高速鉄道(MRT)2路線が乗り入れるビシャン駅から直結する商業施設「ジャンクションエイト」の2階に、テイクアウト専門店を設置する。
営業時間は午前10時~午後10時。日本でも販売している定番商品約20種類を販売する。販売価格の詳細は明らかにしていない。2022年にテスト販売した際は、フレンチクルーラーなどが2.3Sドル(約228円)だった。
ダスキンとRE&Sエンタープライズは22年7~8月に、シンガポール西部の商業施設でミスタードーナツのテストマーケティングを実施。出店した期間限定店では最長5時間の待機列ができるなど好評だったことから、同年11月に現地展開のマスターフランチャイズ契約を締結していた。
RE&Sエンタープライズは、和食専門のフードサービス事業を30年以上にわたり展開している老舗企業。「イチバンボシ」「厨(クリヤ)ダイニング」などのブランドを傘下に持つ。シンガポールの飲食事業に精通し、ダスキンと理念を共有できたことからミスタードーナツのフランチャイジーとして選定された。
■観光地での出店を視野
ダスキンとRE&Sエンタープライズは、マスターフランチャイズ契約を結んだ昨年11月時点で、1号店出店から3年以内に9店舗開業する目標を公表。2号店は初年度内に開業する方針を明らかにしていた。
RE&Sエンタープライズの親会社、RE&Sホールディングスのリム・シャンツェン最高執行責任者(COO)は1日にダスキン本社で開催された記者会見で、「シンガポール2号店の出店場所は交渉中」と述べた。
1号店は郊外の生活圏に近い地区を選定したが、2号店以降は中心部の繁華街オーチャードや、東部の空港に隣接する大型商業施設「ジュエル・チャンギ・エアポート」など、観光地として有名な地域にも出店したい意向を示した。
■ブランド価値向上の足掛かりに
ダスキンは22年に策定した中期経営計画で、新しい成長機会への投資の一環として、アジアの未展開国への進出を強化する方針を掲げた。
ミスタードーナツの店舗は現在、台湾、タイ、フィリピン、インドネシアでも展開している。シンガポールは5カ国・地域目となる。同国はアジアの情報・人流・ビジネスのハブのため、海外の既存出店地域への波及効果が見込めると考えて進出を決めた。
海外ではこのほか、ハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)認証を取得したドーナツブランド「ビッグアップル」をマレーシアとカンボジアで展開。衛生事業・ケアサービス事業では、台湾と中国・上海にも進出している。
ダスキンの大久保裕行社長は同日の記者会見で、「シンガポールでの成功を足掛かりに、東南アジア全体で『ミスタードーナツ』ブランド(の価値)をさらに高めたい」と意気込みを語った。
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