100万ペソ（約250万円）という金額に目をむいた。フィリピンの下院が可決した101歳のお年寄りに祝い金を贈る法案である。成立の可否はまだ不明だが、80歳、85歳、90歳、95歳を迎えた人にもそれぞれ２万5,000ペソを支給するという。外国居住者も受け取れるという大盤振る舞いだ。
日本の自治体も敬老祝い金を出すところは多いが、100歳でせいぜい５万円。財政難の折から縮小するところが増えている。
世界銀行によると、フィリピンの2020年の平均寿命は72歳。日本の84歳に比べると相当に短命で、１世紀を生き抜く人がまだ少ないが、今後に増え続けることは間違いない。高齢者に優しい社会だとは常日頃感じているが、医療や年金など公の施策は極めて不十分だ。一時金より制度を整える議論を先にした方がいいのでは、と人ごとながらつい考えてしまう。（直）

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日本の自治体も敬老祝い金を出すところは多いが、100歳でせいぜい５万円。財政難の折から縮小するところが増えている。

世界銀行によると、フィリピンの2020年の平均寿命は72歳。日本の84歳に比べると相当に短命で、１世紀を生き抜く人がまだ少ないが、今後に増え続けることは間違いない。高齢者に優しい社会だとは常日頃感じているが、医療や年金など公の施策は極めて不十分だ。一時金より制度を整える議論を先にした方がいいのでは、と人ごとながらつい考えてしまう。（直）"
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