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《日系進出》ニトリが韓国でスピード展開永登浦に2号店、早期定着狙う

家具・インテリア大手のニトリホールディングスは22日、ソウル市永登浦区の大型スーパーマーケット「ホームプラス永登浦店」に韓国2号店をオープンした。地下鉄駅からのアクセスが良いことから1号店以上の来店を見込んでおり、韓国でのニトリブランドの認知度向上も期待される。2023年11月の1号店から約3カ月での2号店オープンに続き、3月以降もスピード出店で韓国での早期定着を図る。【岡本あんな】

ニトリコリアは2号店でオープニングイベントを開催した(NNA撮影)

ホームプラス永登浦店の1階に設けられた2号店は、倉庫を含めた売り場面積が約2,300平方メートル。営業時間は午前10時~午後10時で、ベッドやソファなどの家具類からインテリア・生活用品まで幅広く販売する。
同日開かれたオープニングイベントで、ニトリコリアの会長を務めるニトリホールディングスの武田政則副社長は「地域のお客さまにショッピングを楽しんでもらえる店になれればとの思いで開店準備を進めてきた」と述べた。
2号店が入店するホームプラスも、ニトリの入店に対する期待は大きいようだ。永登浦店は、ホームプラスにとってソウル市内で最大規模の店舗で、食べて遊んで楽しめる体験コンテンツを強化する「メガフードマーケット」戦略に基づき、23年11月にリニューアルオープンした。
家族連れやMZ世代(1980年代~2000年代生まれ)の来店が多く見込まれるとして、ニトリとの相乗効果を狙う。同社のコ・ヨンソン専務は「ニトリの商品とサービスで、顧客が来店したい店舗としての地位確立を期待する」とコメントした。
■1号店の販売状況を反映
ニトリは23年11月、ソウル市城北区の新世界グループ系の大型スーパー「Eマート下月谷店」に1号店をオープンしたばかり。1号店について、武田副社長は「おおむね順調だ。キッチンやダイニングの商品がよく売れている」と手応えを語った。
とりわけ、超軽量磁器「カル:エクレ」シリーズが人気で、ニトリ新宿タカシマヤタイムズスクエア店(東京都渋谷区)よりも売れ行きが良く、一時は欠品になって慌てて仕入れるほどだったという。その一方で、韓国の住宅が床暖房「オンドル」で暖かいため、日本で人気の発熱素材を使った「Nウォーム」シリーズの寝具などの売り上げは想定よりも伸び悩んだ。
2号店は1号店の販売状況を反映し、ソファやダイニングのラインアップを取りそろえた。地下鉄2号線の文来駅に直結している立地条件も生かして、1号店より多くの来客を予想する。

2号店の店内の様子(NNA撮影)

■3月以降も出店計画
ニトリは約3カ月での2号店オープンに続き、来月21日にはソウル市江西区の「ホームプラス加陽店」、4月には「ホームプラス仁川延寿店」(仁川市)へのオープンも予定している。「ホームプラス衿川店」(ソウル市衿川区)へ出店する準備も進めており、しばらくはホームプラスとの二人三脚で店舗拡大を進める方針だ。
ホームプラスの広報担当者は「韓国の顧客は、日本ブランドの質の良さをしっかりと理解している。良質の商品を提供するニトリの入店はホームプラスにとっても有益だ」と話した。
ニトリコリアによると、ロッテグループ系のロッテマートへの出店も検討しているという。このように韓国では、大型スーパーなどの商業施設に出店する形で32年までに200店舗の拡大を目指す。
また、今後2~3年をめどに韓国公式サイトや日本で1,900万人が利用しているアプリのほか、電子商取引(EC)のクーパン以外のECサービスとの協業などにより、韓国で地位を確立していく計画だ。武田副社長は「韓国市場は消費力がある。今後は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域よりもスピード感を持って店舗出店を加速化する」との意気込みを述べた。
ニトリは3月にも、運営する店舗数が国内外合わせて1,000店舗に達成する。32年には日本で1,500店舗、海外で1,500店舗以上の計3,000店舗の展開を目標に掲げる。

「スピード感を持って店舗出店を加速化する」と語るニトリホールディングスの武田政則副社長=韓国、2024年2月22日(NNA撮影)
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同日開かれたオープニングイベントで、ニトリコリアの会長を務めるニトリホールディングスの武田政則副社長は「地域のお客さまにショッピングを楽しんでもらえる店になれればとの思いで開店準備を進めてきた」と述べた。
2号店が入店するホームプラスも、ニトリの入店に対する期待は大きいようだ。永登浦店は、ホームプラスにとってソウル市内で最大規模の店舗で、食べて遊んで楽しめる体験コンテンツを強化する「メガフードマーケット」戦略に基づき、23年11月にリニューアルオープンした。
家族連れやMZ世代(1980年代~2000年代生まれ)の来店が多く見込まれるとして、ニトリとの相乗効果を狙う。同社のコ・ヨンソン専務は「ニトリの商品とサービスで、顧客が来店したい店舗としての地位確立を期待する」とコメントした。
■1号店の販売状況を反映
ニトリは23年11月、ソウル市城北区の新世界グループ系の大型スーパー「Eマート下月谷店」に1号店をオープンしたばかり。1号店について、武田副社長は「おおむね順調だ。キッチンやダイニングの商品がよく売れている」と手応えを語った。
とりわけ、超軽量磁器「カル:エクレ」シリーズが人気で、ニトリ新宿タカシマヤタイムズスクエア店(東京都渋谷区)よりも売れ行きが良く、一時は欠品になって慌てて仕入れるほどだったという。その一方で、韓国の住宅が床暖房「オンドル」で暖かいため、日本で人気の発熱素材を使った「Nウォーム」シリーズの寝具などの売り上げは想定よりも伸び悩んだ。
2号店は1号店の販売状況を反映し、ソファやダイニングのラインアップを取りそろえた。地下鉄2号線の文来駅に直結している立地条件も生かして、1号店より多くの来客を予想する。[caption id="attachment_18553" align="aligncenter" width="620"]2号店の店内の様子(NNA撮影)[/caption]
■3月以降も出店計画
ニトリは約3カ月での2号店オープンに続き、来月21日にはソウル市江西区の「ホームプラス加陽店」、4月には「ホームプラス仁川延寿店」(仁川市)へのオープンも予定している。「ホームプラス衿川店」(ソウル市衿川区)へ出店する準備も進めており、しばらくはホームプラスとの二人三脚で店舗拡大を進める方針だ。
ホームプラスの広報担当者は「韓国の顧客は、日本ブランドの質の良さをしっかりと理解している。良質の商品を提供するニトリの入店はホームプラスにとっても有益だ」と話した。
ニトリコリアによると、ロッテグループ系のロッテマートへの出店も検討しているという。このように韓国では、大型スーパーなどの商業施設に出店する形で32年までに200店舗の拡大を目指す。
また、今後2~3年をめどに韓国公式サイトや日本で1,900万人が利用しているアプリのほか、電子商取引(EC)のクーパン以外のECサービスとの協業などにより、韓国で地位を確立していく計画だ。武田副社長は「韓国市場は消費力がある。今後は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域よりもスピード感を持って店舗出店を加速化する」との意気込みを述べた。
ニトリは3月にも、運営する店舗数が国内外合わせて1,000店舗に達成する。32年には日本で1,500店舗、海外で1,500店舗以上の計3,000店舗の展開を目標に掲げる。
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