長時間のフライトを終えてマニラ首都圏の玄関口であるニノイ・アキノ国際空港（ＮＡＩＡ）に到着すると、質の低い顧客サービスに遭遇することがある。動線が整理されていない入国審査の列に時代遅れの設備、預け荷物が30分以上出てこず、不満レベルが急上昇する。かつて世界最悪といわれた空港の名残はまだある。
大手財閥サンミゲル・コーポレーション（ＳＭＣ）が主導する企業連合（コンソーシアム）が同空港の改修事業を請け負い、評判の払拭に動いている。経営陣は老朽化した施設の刷新に注力するだろう。
しかし、改修工事の遅れが多いことは過去の空港整備事業が物語る。世界水準の空港にする構想は今後３～５年かかるらしい。乗客の不満レベルがこれ以上高まらないよう、着実な改修の成果を示しながら工事が進められることを期待したい。（Ｃ）

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大手財閥サンミゲル・コーポレーション（ＳＭＣ）が主導する企業連合（コンソーシアム）が同空港の改修事業を請け負い、評判の払拭に動いている。経営陣は老朽化した施設の刷新に注力するだろう。

しかし、改修工事の遅れが多いことは過去の空港整備事業が物語る。世界水準の空港にする構想は今後３～５年かかるらしい。乗客の不満レベルがこれ以上高まらないよう、着実な改修の成果を示しながら工事が進められることを期待したい。（Ｃ）"
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