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日本人の海外就職意向が回復リーラコーエン、支援サイト刷新

シンガポールに本社を置く日系人材紹介会社リーラコーエン(Reeracoen)グループは、日本人向け海外求人プラットフォーム「ABROADERS CAREER(アブローダーズキャリア)」の全面リニューアルを行った。同プラットフォームのリニューアルを実施するのは9年ぶりとなる。新型コロナウイルス禍が収束し、日本人の海外就職希望者数が新型コロナ禍前の水準に回復しつつあることが背景にある。リーラコーエングループの副島康介リージョナルカントリーマネジャーに、海外就職に関する傾向とABROADERS CAREERのリニューアルについて聞いた。

海外就職希望者数が新型コロナ禍前の水準まで回復しつつある=シンガポール中心部(NNA撮影)

——海外就職を考える日本人の傾向は。
特に若い世代で、大きく2つの傾向がある。1つは、海外でキャリアアップを志す人。日本で給料が上がらない状況で、経済が伸びている海外で働きたいという前向きな思考を持った20代後半から30代前半ぐらいの人が顕著に増えている。特に、新型コロナ禍の影響で学生時代に留学できなかった人はその反動で、海外に出てキャリアを築きたいと考える人が多い。
もう1つは、ワーキングホリデーや留学の延長線で考える人だ。自由な働き方や海外移住などが交流サイト(SNS)やメディアで取り上げられ、それに感化された若い人たちが海外で働くことを希望するケースがある。
——東南アジアの人気は。
かつては先進国を目指す人が多かったが、今は東南アジアの人気も高まっている。昨今の円安の影響により、タイ、ベトナム、マレーシアなどは日本と変わらないもしくは日本よりも条件が良いように映り始めている。東南アジアでは、インフレとともに給与水準が上がっていることも人気を後押ししている。
——東南アジアでの就職希望者の年齢層は。
20代後半から30代半ばがボリュームゾーンだ。ただ、シンガポールやマレーシアで仕事を探す人は、移住を希望する40代の人も多く見られる。特に、子どもの教育のために家族ごと移住したいと考える人が多い。
タイ、インドネシア、ベトナムでの就職希望者は、50代以上の製造業や建設業の技術系人材も多い。海外勤務経験があったり役職定年を迎えたりする人が、自らの知見をより生かせるやりがいのある職場を探すケースが多く見られる。
——ABROADERS CAREERのリニューアルの理由は。
主に2つある。リーラコーエンはもともと、人材総合サービス会社のネオキャリアグループの海外事業部として2011年から24年末まで事業を行っていた。今年に入り、自社買収(MBO)によりリーラコーエングループとして独立し、どのような分野に注力していくかを改めて検討してきた。その1つが、ABROADERS CAREERを通じた日本人の海外就職支援だ。
もう1つは、海外で働きたいと考えている日本人から「どこで情報を探せば良いか分からない」という声をよく聞く。国ごとに案件が分かれていたり見比べることが難しかったりするなど、SNSを中心に信頼性の低い情報がまん延し、何が正しい情報か分かりづらくなっていることが背景にある。ABROADERS CAREERのリニューアルを通じて、そうした課題を解決できるサービスを強化していく。
——どのようなリニューアルを行ったのか。
今回のリニューアルではデザイン的な変更を施して使い勝手を高めたほか、検索機能を強化した。さらに、海外就職関連のコラムや記事を掲載している。現地での就職に関する情報を発信することで、利用者が安心して仕事を探すことができるようにするのが目的だ。
主に東南アジア6カ国と台湾の求人情報を扱うほか、就職や生活情報を随時掲載していく。月間では延べ数万人の利用者がおり、新型コロナ禍前の利用者数に戻りつつある。今後は北米、欧州、中東、オセアニアなど世界中の求人情報を提供できるようにしていきたい。
——ABROADERS CAREERの対象者は。
既に現地の情報や人脈がある人よりも、どの国で働くのが良いか、どのような職があるか、どの情報が正しいかといった疑問を持っている人に利用してもらいたい。さまざまな情報を比較して取捨選択できるようにし、求職者に寄り添うプラットフォームにしていく。
こうした取り組みは将来的に、日本のインバウンド需要の拡大や日本の良い産品を海外に輸出するといったことに貢献するグローバル人材の創出にもつながると考えている。(聞き手:大友賢)

リニューアルが行われた人材紹介会社リーラコーエングループの「ABROADERS CAREER」のウェブサイト
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——海外就職を考える日本人の傾向は。
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もう1つは、ワーキングホリデーや留学の延長線で考える人だ。自由な働き方や海外移住などが交流サイト(SNS)やメディアで取り上げられ、それに感化された若い人たちが海外で働くことを希望するケースがある。
——東南アジアの人気は。
かつては先進国を目指す人が多かったが、今は東南アジアの人気も高まっている。昨今の円安の影響により、タイ、ベトナム、マレーシアなどは日本と変わらないもしくは日本よりも条件が良いように映り始めている。東南アジアでは、インフレとともに給与水準が上がっていることも人気を後押ししている。
——東南アジアでの就職希望者の年齢層は。
20代後半から30代半ばがボリュームゾーンだ。ただ、シンガポールやマレーシアで仕事を探す人は、移住を希望する40代の人も多く見られる。特に、子どもの教育のために家族ごと移住したいと考える人が多い。
タイ、インドネシア、ベトナムでの就職希望者は、50代以上の製造業や建設業の技術系人材も多い。海外勤務経験があったり役職定年を迎えたりする人が、自らの知見をより生かせるやりがいのある職場を探すケースが多く見られる。
——ABROADERS CAREERのリニューアルの理由は。
主に2つある。リーラコーエンはもともと、人材総合サービス会社のネオキャリアグループの海外事業部として2011年から24年末まで事業を行っていた。今年に入り、自社買収(MBO)によりリーラコーエングループとして独立し、どのような分野に注力していくかを改めて検討してきた。その1つが、ABROADERS CAREERを通じた日本人の海外就職支援だ。
もう1つは、海外で働きたいと考えている日本人から「どこで情報を探せば良いか分からない」という声をよく聞く。国ごとに案件が分かれていたり見比べることが難しかったりするなど、SNSを中心に信頼性の低い情報がまん延し、何が正しい情報か分かりづらくなっていることが背景にある。ABROADERS CAREERのリニューアルを通じて、そうした課題を解決できるサービスを強化していく。
——どのようなリニューアルを行ったのか。
今回のリニューアルではデザイン的な変更を施して使い勝手を高めたほか、検索機能を強化した。さらに、海外就職関連のコラムや記事を掲載している。現地での就職に関する情報を発信することで、利用者が安心して仕事を探すことができるようにするのが目的だ。
主に東南アジア6カ国と台湾の求人情報を扱うほか、就職や生活情報を随時掲載していく。月間では延べ数万人の利用者がおり、新型コロナ禍前の利用者数に戻りつつある。今後は北米、欧州、中東、オセアニアなど世界中の求人情報を提供できるようにしていきたい。
——ABROADERS CAREERの対象者は。
既に現地の情報や人脈がある人よりも、どの国で働くのが良いか、どのような職があるか、どの情報が正しいかといった疑問を持っている人に利用してもらいたい。さまざまな情報を比較して取捨選択できるようにし、求職者に寄り添うプラットフォームにしていく。
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