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ヤマハ発、電動二輪車市場参入30年に高級部門でシェア25%へ

ヤマハ発動機は、インドで上位中間層の若者に向けた排気量150cc以上のプレミアム部門の二輪車販売に注力している。二輪車市場全体で10万ルピー(約17万4,000円)以下の低価格帯製品が主流となるなか、利益率の高い製品の拡販で収益を拡大する戦略だ。11日には電動スクーター2車種の投入でインドの電動二輪市場に参入すると発表。2030年までにプレミアム製品のシェアを25%に高める目標を掲げる。

IYMが発表した電動スクーター2車種=11日、西部ムンバイ(NNA撮影)

インド自動車工業会(SIAM)によると、ヤマハのインド子会社インディア・ヤマハ・モーター(IYM)の25年4~9月の国内販売台数は前年同期比12.8%減の32万1,414台(インドの二輪車販売台数に占めるシェアは3.1%)だった。19/20~24/25年度(19年4月~25年3月)の販売台数を見ても、シェアは3%程度で推移している。
ただ、IYMは18年から「プレミアム戦略」として、上位中間層の若者に向け、スポーツバイクなどプレミアム製品の拡販戦略を進めてきた。24年の同社のプレミアム製品のシェアは17%を占めた。IYMの大谷到社長は、「インドの二輪車の総需要は10万ルピー程度の低価格帯製品が圧倒的に多い。われわれが拡販を目指すプレミアム製品は、その中でニッチな領域だ」と話す。プレミアム製品の価格は14万~15万ルピー程度だという。今後はシェアの拡大を進め、30年までにプレミアム製品のシェアを25%に高める目標を掲げた。

■26年末までに新製品10車種発売へ
この戦略の下、IYMは11日に西部ムンバイで新製品発表会を開催し、インド初となる電動スクーター2車種を発表した。IYMが開発したスポーツスクーター「アエロックス イー(AEROX E)」と、ヤマハが米系新興企業リバー・モビリティーと提携して開発したスクーター「イーシー ゼロシックス(EC—06)」を投入する。従来のターゲット層であったZ世代(1997~2007年前後の生まれ)と、少し上の世代である30代前後の層の取り込みを狙う。併せてガソリン駆動のモーターサイクルの新製品2車種も発表した。
アエロックス イーはIYMが生産し、イーシー ゼロシックスはリバーが生産する。価格などの詳細は近日中に発表するとした。ヤマハは、24年1月にリバーに出資。インドでの電動二輪車投入を視野に、協業するとしていた。IYMは、26年末までに電動二輪車を含む新製品10車種と20車種以上の改良モデルを新たに発売する方針だ。
新製品発表会には、大谷氏のほか、ヤマハの渡部克明取締役会長なども登壇した。大谷氏は、「インドにおいてヤマハが、新たな段階に進むことを楽しみにしている」と述べた。また報道発表資料で、「ヤマハの海外戦略にとってインド市場は重要な位置を占めており、プレミアム部門と電動部門の両方で高い可能性があると考えている」とコメントした。

新製品発表会にはIYMの大谷到社長(左から2人目)に加え、ヤマハ発動機の渡部克明取締役会長(右から2人目)も登壇した=11日、西部ムンバイ(NNA撮影)
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■26年末までに新製品10車種発売へ
この戦略の下、IYMは11日に西部ムンバイで新製品発表会を開催し、インド初となる電動スクーター2車種を発表した。IYMが開発したスポーツスクーター「アエロックス イー(AEROX E)」と、ヤマハが米系新興企業リバー・モビリティーと提携して開発したスクーター「イーシー ゼロシックス(EC—06)」を投入する。従来のターゲット層であったZ世代(1997~2007年前後の生まれ)と、少し上の世代である30代前後の層の取り込みを狙う。併せてガソリン駆動のモーターサイクルの新製品2車種も発表した。
アエロックス イーはIYMが生産し、イーシー ゼロシックスはリバーが生産する。価格などの詳細は近日中に発表するとした。ヤマハは、24年1月にリバーに出資。インドでの電動二輪車投入を視野に、協業するとしていた。IYMは、26年末までに電動二輪車を含む新製品10車種と20車種以上の改良モデルを新たに発売する方針だ。
新製品発表会には、大谷氏のほか、ヤマハの渡部克明取締役会長なども登壇した。大谷氏は、「インドにおいてヤマハが、新たな段階に進むことを楽しみにしている」と述べた。また報道発表資料で、「ヤマハの海外戦略にとってインド市場は重要な位置を占めており、プレミアム部門と電動部門の両方で高い可能性があると考えている」とコメントした。
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