フィリピンの大手財閥SMインベストメンツは27日、地熱発電子会社フィリピン・ジオサーマル・プロダクション(PGPC)を通じ、年約30億ペソ(約78億円)を投資すると発表した。
ルソン島北部のカリンガ、ダクラン、カガヤンや、同島南部のラボ山、マリナオ山で地熱探査を実施し、30万キロワットのベースロード電源に相当する蒸気の新規産出を目指す。実現すれば、フィリピン・ジオサーマル・プロダクションの発電容量は60万キロワットに倍増する。
国内ではグリーンエネルギーや持続可能な開発を推進する動きが高まっており、再生可能エネルギーへの投資拡大を通じてこの流れを後押しする。
SMインベストメンツのフレデリック・ディブンシオ社長兼最高経営責任者(CEO)は、環太平洋火山帯に位置するフィリピンの地の利を生かし、蒸気の増産を通じて低炭素エネルギーの普及を推進する方針を示した。
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