NNAグローバルナビ アジア専門情報ブログ

丸紅がマンション開発に参画、国内3件目

インド西部ムンバイで建て替え中のマンションの完成予想図(丸紅提供)

丸紅は9日、同社として3件目に当たるインドのマンション開発事業に参画すると発表した。地場の不動産開発・運営会社コルテパティル・デベロッパーズ(KPDL)が手がける西部ムンバイの開発・分譲事業に加わる。
丸紅によると、参画を決めた事業は、ムンバイのカリーナ地区のマンション建て替え事業。新都心バンドラ・クルラ・コンプレックス(BKC)地区まで車で約10分の距離に位置する。丸紅は約20億円をかけてコルテパティルが発行する非転換社債(NCD)を引き受け、事業に参画する。ムンバイ都市圏(MMR)は現在の人口約2,500万人で、インド最大級の住宅市場になっている。
今回事業の敷地面積は約5,000平方メートルで、地下2階・地上12階建てのマンション1棟約210戸を整備する。総事業費は約45億円。23年2月に着工済みで、25年12月の完成を目指している。1戸当たりの販売価格は約3,500万~約6,000万円(間取りは1LDK~3LDK)で、中間所得層がターゲット。約210戸のうち、約110戸は建て替え前の住民が暮らす予定だ。
丸紅は20年3月、インドの不動産開発ワドワ・グループ・ホールディングスと提携し、ムンバイの別のマンション開発(総事業費約200億円、3棟で計約800戸)に参画すると発表。22年11月には、今回と同じコルテパティルと提携し、西部マハラシュトラ州プネのマンション開発(総事業費約115億円、3棟で計約350戸)に参画すると発表した。3件目のマンション開発に当たる今回契約は23年10月にコルテパティルと結んだ。
コルテパティルはプネに本社を置き、設立は1991年11月。従業員約500人を抱え、プネやムンバイ、南部ベンガルール(バンガロール)で住宅、商業施設の開発・運営を手がける。
丸紅は、日本や海外での不動産開発実績をもとに、コルテパティルと連携。日本における開発ノウハウを生かしながら、インドの文化・生活習慣を取り入れた良質な住宅供給に貢献する。将来的には、不動産開発にとどまらず、社会インフラ整備や新たな商流・サービスの事業展開も視野に入れ、インド市場を海外不動産開発事業の一つの柱にする。
インドは人口約14億人を抱え、中間層が急増している。ムンバイは金融・商業の中心地として古くから栄え、インドの他都市に比べて経済水準が高い。高速道路網や都市間鉄道網の整備に伴い、都市化も急速に進行している。経済成長に伴い、住宅需要は今後一層高まる見込みだ。人口増と建物の老朽化により、持続可能な住環境提供が必要になっている。

object(WP_Post)#9816 (24) {
  ["ID"]=>
  int(16570)
  ["post_author"]=>
  string(1) "3"
  ["post_date"]=>
  string(19) "2023-11-10 00:00:00"
  ["post_date_gmt"]=>
  string(19) "2023-11-09 15:00:00"
  ["post_content"]=>
  string(3508) "[caption id="attachment_16571" align="aligncenter" width="620"]インド西部ムンバイで建て替え中のマンションの完成予想図(丸紅提供)[/caption]
丸紅は9日、同社として3件目に当たるインドのマンション開発事業に参画すると発表した。地場の不動産開発・運営会社コルテパティル・デベロッパーズ(KPDL)が手がける西部ムンバイの開発・分譲事業に加わる。
丸紅によると、参画を決めた事業は、ムンバイのカリーナ地区のマンション建て替え事業。新都心バンドラ・クルラ・コンプレックス(BKC)地区まで車で約10分の距離に位置する。丸紅は約20億円をかけてコルテパティルが発行する非転換社債(NCD)を引き受け、事業に参画する。ムンバイ都市圏(MMR)は現在の人口約2,500万人で、インド最大級の住宅市場になっている。
今回事業の敷地面積は約5,000平方メートルで、地下2階・地上12階建てのマンション1棟約210戸を整備する。総事業費は約45億円。23年2月に着工済みで、25年12月の完成を目指している。1戸当たりの販売価格は約3,500万~約6,000万円(間取りは1LDK~3LDK)で、中間所得層がターゲット。約210戸のうち、約110戸は建て替え前の住民が暮らす予定だ。
丸紅は20年3月、インドの不動産開発ワドワ・グループ・ホールディングスと提携し、ムンバイの別のマンション開発(総事業費約200億円、3棟で計約800戸)に参画すると発表。22年11月には、今回と同じコルテパティルと提携し、西部マハラシュトラ州プネのマンション開発(総事業費約115億円、3棟で計約350戸)に参画すると発表した。3件目のマンション開発に当たる今回契約は23年10月にコルテパティルと結んだ。
コルテパティルはプネに本社を置き、設立は1991年11月。従業員約500人を抱え、プネやムンバイ、南部ベンガルール(バンガロール)で住宅、商業施設の開発・運営を手がける。
丸紅は、日本や海外での不動産開発実績をもとに、コルテパティルと連携。日本における開発ノウハウを生かしながら、インドの文化・生活習慣を取り入れた良質な住宅供給に貢献する。将来的には、不動産開発にとどまらず、社会インフラ整備や新たな商流・サービスの事業展開も視野に入れ、インド市場を海外不動産開発事業の一つの柱にする。
インドは人口約14億人を抱え、中間層が急増している。ムンバイは金融・商業の中心地として古くから栄え、インドの他都市に比べて経済水準が高い。高速道路網や都市間鉄道網の整備に伴い、都市化も急速に進行している。経済成長に伴い、住宅需要は今後一層高まる見込みだ。人口増と建物の老朽化により、持続可能な住環境提供が必要になっている。" ["post_title"]=> string(57) "丸紅がマンション開発に参画、国内3件目" ["post_excerpt"]=> string(0) "" ["post_status"]=> string(7) "publish" ["comment_status"]=> string(4) "open" ["ping_status"]=> string(4) "open" ["post_password"]=> string(0) "" ["post_name"]=> string(171) "%e4%b8%b8%e7%b4%85%e3%81%8c%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e9%96%8b%e7%99%ba%e3%81%ab%e5%8f%82%e7%94%bb%e3%80%81%e5%9b%bd%e5%86%85%ef%bc%93%e4%bb%b6%e7%9b%ae" ["to_ping"]=> string(0) "" ["pinged"]=> string(0) "" ["post_modified"]=> string(19) "2023-11-10 04:00:05" ["post_modified_gmt"]=> string(19) "2023-11-09 19:00:05" ["post_content_filtered"]=> string(0) "" ["post_parent"]=> int(0) ["guid"]=> string(34) "https://nnaglobalnavi.com/?p=16570" ["menu_order"]=> int(0) ["post_type"]=> string(4) "post" ["post_mime_type"]=> string(0) "" ["comment_count"]=> string(1) "0" ["filter"]=> string(3) "raw" }
 NNA
エヌエヌエー NNA
アジアの経済ニュース・ビジネス情報 - NNA ASIA

アジア経済の詳細やビジネスに直結する新着ニュースを掲載。
現地の最新動向を一目で把握できます。
法律、会計、労務などの特集も多数掲載しています。

【東京本社】
105-7209 東京都港区東新橋1丁目7番1号汐留メディアタワー9階
Tel:81-3-6218-4330
Fax:81-3-6218-4337
E-mail:sales_jp@nna.asia
HP:https://www.nna.jp/

国・地域別
インド情報
内容別
ビジネス全般人事労務

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

※がついている欄は必須項目です。

コメント※:

お名前:

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください