Fongs法律事務所Senior Of Counsel加来宗徳より、香港における近時の各規制当局から発出された主なトピックを厳選し、要約を提供させていただきます。

Companies Registry (公司註冊處): 会社情報閲覧新制度第三フェーズの開始

会社情報閲覧制度の第三フェーズが2023年12月27日より開始しました。過去からCRの登記簿にて公開されている取締役と秘書役の個人情報についても、詳細な情報を公開することを制限できるように申し立てを行うことができるようになりました。詳細はこちらから確認できます。

Securities and Futures Commission, SFC (證券及期貨事務監察委員會)/Hong Kong Monetary Authority, HKMA (香港金融管理局): 証券会社等による仮想通貨関連の取引についての通達

SFCおよびHKMAは共同で仮想通貨を含むファンドなどの商品につき通達を発出し、一般投資家 (retail investor)の保護のため、それら商品は一般的にはプロ投資家のみに販売できるとするとともに、SFCにより認可される一部の商品については一般投資家に対してもSuitability Requirementなどを満たしたうえで販売できる途があること、また海外の仮想通貨業者のが香港域内においてはSFCの仮想通貨ライセンスを保有している業者のみと提携するべきであること、などの見解を発表しました。これは近年の香港における一連の仮想通貨規制に関する政策の発表の一部をなしています。

The Office of the Privacy Commissioner for Personal Data, PCPD (香港個人資料私隱專員公署): 大湾地区における個人情報越境流通に関するガイダンスおよび標準契約

中国サイバースペース管理局(CAC)と香港特別行政区政府革新技術産業局(ITIB)は広東省・香港・マカオ大湾区(本土、香港)における個人情報の越境流通に関する標準契約に関する覚書を締結し、PCPDは過日個人情報の越境流通に関するガイダンスを発表しました。この標準契約は、CAC、ITIB、およびPCPDによって策定され、大湾地区内の個人情報の国境を越えた流れを促進する関連要件に準拠したメカニズムを提供することを目的としています。ガイダンスはこちらからご覧になれます。

Labour Department (勞工處): 法定休日の増加

香港においては雇用条例上の法定休日(Statutory Holiday)と一般休日条例に戻づく一般の休日(General Holiday)は異なっておりますが、雇用条例上の法定休日を一般休日と同一のもの近づけるべく、2024年からはクリスマスの翌日もStatutory Holidayになります。香港政府は2030年までに段階的に法定休日を一般休日に近づけるべく法定休日を増やしてゆく方針です。

Financial Services and the Treasury Bureau (財經事務及庫務局): 保険契約者保護制度の確立に関するコンサルテーションペーパーの結論の公表

金融サービス・財務局(FSTB)は、保険契約者保護スキームの確立に関するコンサルテーションペーパーの結論の公表しました。香港政府は今後、保険会社の倒産時における保険契約者保護の強化を視野に入れ、保護制度の詳細な取り決めの策定や、必要な法改正の起草を含む、保険契約者保護スキーム 協議成立に向けた作業を開始します。コンサルテーションペーパーの結論はこちらから確認できます。

Independent Commission Against Corruption, ICAC (廉政公署): 複数の日本人投資家から4億円以上を騙取した銀行員がICACに検挙される

Standard Chartered銀行元リレーションシップ・マネージャーがその他外国人と共謀し、虚偽の資金証明書と同銀行が発行する企業還付約束手形を使用し、複数の日本人投資家から4億円以上を騙取した銀行員がICACに検挙されました。これはタイ人投資家が33億ユーロもの預金が同銀行にある旨の虚偽の資金証明書を発給し、また同銀行がADFキャピタルリミテッドなる企業に対して保証を提供しているように欺罔させる手口により、ADFおよびその他の企業に対して複数の日本人投資家が投資するように仕向け、その結果合計4億円以上を騙取したという事件です。本件では資金証明書など実際には発行権限にないマネージャーがこのような犯罪行為を行っておりました。

ご質問等ございましたらFongs法律事務所、加来宗徳までお問い合わせください。

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会社情報閲覧制度の第三フェーズが2023年12月27日より開始しました。過去からCRの登記簿にて公開されている取締役と秘書役の個人情報についても、詳細な情報を公開することを制限できるように申し立てを行うことができるようになりました。詳細はこちらから確認できます。
Securities and Futures Commission, SFC (證券及期貨事務監察委員會)/Hong Kong Monetary Authority, HKMA (香港金融管理局): 証券会社等による仮想通貨関連の取引についての通達
SFCおよびHKMAは共同で仮想通貨を含むファンドなどの商品につき通達を発出し、一般投資家 (retail investor)の保護のため、それら商品は一般的にはプロ投資家のみに販売できるとするとともに、SFCにより認可される一部の商品については一般投資家に対してもSuitability Requirementなどを満たしたうえで販売できる途があること、また海外の仮想通貨業者のが香港域内においてはSFCの仮想通貨ライセンスを保有している業者のみと提携するべきであること、などの見解を発表しました。これは近年の香港における一連の仮想通貨規制に関する政策の発表の一部をなしています。
The Office of the Privacy Commissioner for Personal Data, PCPD (香港個人資料私隱專員公署): 大湾地区における個人情報越境流通に関するガイダンスおよび標準契約
中国サイバースペース管理局(CAC)と香港特別行政区政府革新技術産業局(ITIB)は広東省・香港・マカオ大湾区(本土、香港)における個人情報の越境流通に関する標準契約に関する覚書を締結し、PCPDは過日個人情報の越境流通に関するガイダンスを発表しました。この標準契約は、CAC、ITIB、およびPCPDによって策定され、大湾地区内の個人情報の国境を越えた流れを促進する関連要件に準拠したメカニズムを提供することを目的としています。ガイダンスはこちらからご覧になれます。
Labour Department (勞工處): 法定休日の増加
香港においては雇用条例上の法定休日(Statutory Holiday)と一般休日条例に戻づく一般の休日(General Holiday)は異なっておりますが、雇用条例上の法定休日を一般休日と同一のもの近づけるべく、2024年からはクリスマスの翌日もStatutory Holidayになります。香港政府は2030年までに段階的に法定休日を一般休日に近づけるべく法定休日を増やしてゆく方針です。
Financial Services and the Treasury Bureau (財經事務及庫務局): 保険契約者保護制度の確立に関するコンサルテーションペーパーの結論の公表
金融サービス・財務局(FSTB)は、保険契約者保護スキームの確立に関するコンサルテーションペーパーの結論の公表しました。香港政府は今後、保険会社の倒産時における保険契約者保護の強化を視野に入れ、保護制度の詳細な取り決めの策定や、必要な法改正の起草を含む、保険契約者保護スキーム 協議成立に向けた作業を開始します。コンサルテーションペーパーの結論はこちらから確認できます。
Independent Commission Against Corruption, ICAC (廉政公署): 複数の日本人投資家から4億円以上を騙取した銀行員がICACに検挙される
Standard Chartered銀行元リレーションシップ・マネージャーがその他外国人と共謀し、虚偽の資金証明書と同銀行が発行する企業還付約束手形を使用し、複数の日本人投資家から4億円以上を騙取した銀行員がICACに検挙されました。これはタイ人投資家が33億ユーロもの預金が同銀行にある旨の虚偽の資金証明書を発給し、また同銀行がADFキャピタルリミテッドなる企業に対して保証を提供しているように欺罔させる手口により、ADFおよびその他の企業に対して複数の日本人投資家が投資するように仕向け、その結果合計4億円以上を騙取したという事件です。本件では資金証明書など実際には発行権限にないマネージャーがこのような犯罪行為を行っておりました。

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