可以家郷何必遠方（故郷にいればいい。遠くに行く必要ない）——。福建省福鼎市郊外の村で、そう書かれた大きな文字板に足を止めた。ここには白茶という産業がある。家族と離れて、遠くに出稼ぎに行く必要はない。そんな思いがこの文字板には込められているのだという。この村の唯一の産業である製茶は、故郷を愛する人たちが守ってきた。
先月、福鼎市郊外にある茶工場で、茶摘みから製茶までの過程を学ぶツアーに参加した。春の茶摘みの時期は工場の従業員も、山の宿舎に泊まり込みで仕込みにあたる繁忙期だ。彼らの成熟した技に見入った。
福鼎市は中国茶のひとつである白茶の一大産地で、市の人口60万人のうち半数の30万人が同産業にかかわっているという。自分たちの作る白茶を誇りに生きる生産者たちの熱意と、めったに味わえない高級白茶の香りに酔いしれた旅だった。（優）

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先月、福鼎市郊外にある茶工場で、茶摘みから製茶までの過程を学ぶツアーに参加した。春の茶摘みの時期は工場の従業員も、山の宿舎に泊まり込みで仕込みにあたる繁忙期だ。彼らの成熟した技に見入った。

福鼎市は中国茶のひとつである白茶の一大産地で、市の人口60万人のうち半数の30万人が同産業にかかわっているという。自分たちの作る白茶を誇りに生きる生産者たちの熱意と、めったに味わえない高級白茶の香りに酔いしれた旅だった。（優）"
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