野村不動産とフィリピン財閥GTキャピタル・ホールディングスの合弁会社は21日、マニラ首都圏南方のカビテ州で進めている大型タウンシップ(街)開発の一画にカジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが物流施設を新設すると発表した。2026年以降の稼働を見込む。野村不動産は開発地区の活性化、ファストリは地の利を生かした配送網の効率化を目指す。
物流施設の起工式に集まった野村不動産やフェデラル・ランド、ファーストリテイリングの幹部ら(フェデラル・ランドNREグローバル提供)
野村不動産と合弁相手でGTキャピタル傘下の不動産開発会社フェデラル・ランド、ファストリの幹部らが集まり、20日に起工式を開いた。投資額は明らかにしていない。
野村不動産とフェデラル・ランドの合弁会社フェデラル・ランドNREグローバル(FNG)が首都圏南方のカビテ州で進めている街開発「リバーパーク」の北側の一画に、ファストリのフィリピン法人が物流施設を構える。同州ジェネラルトリアス市に位置する。
敷地面積は6万平方メートル、賃貸可能面積は3万8,000平方メートルとなる。施設には太陽光パネルを設置して使用する電力の一部を賄う。周辺地域の雇用創出にもつなげる。
ユニクロ・フィリピンのジェラルディン・シア最高執行責任者(COO)は「地理的に戦略的な場所にあり、商品配送の迅速化と地域拡大が可能になる」と述べた。首都圏や空港に近く、高速道路との接続性も高いことから地の利が高いと判断した。
ユニクロはフィリピンで70店舗以上を構え、東南アジアでは店舗数が最も多い。配送網の効率化によるサプライチェーン(供給網)の強化を目指す。
野村不動産はファストリの物流施設の誘致により、リバーパーク全体の開発加速を狙う。従業員や関連人員の増加に伴う昼夜人口の増加や街の活性化に期待するほか、日本ブランドとの今後の各種提携につなげたい考えだ。日系企業との協業は今後も積極的に検討していく。
フェデラル・ランドNREグルーバルが進める街開発はイムス市とジェネラルトリアス市にまたがり、南側、北側、さらに北のダウンタウンの3地域に分かれる。開発面積は600ヘクタール。開発期間は30年超を見込んでいる。
マニラ・カビテ高速道路(CAVITEX)と接続する予定のカビテ・ラグナ高速道路(CALAX)とほど近い場所に位置する。CALAXは25年中の開通が見込まれる。
23年11月には北側の宅地分譲事業「ユメ・アット・リバーパーク」の販売を開始した。約18ヘクタールの敷地を造成して約300戸分を分譲する。最も多い価格帯は1,800万ペソ(約4,900万円)。26年から順次引き渡しを予定している。
リバーパーク内では今月14日、財閥SMグループが展開する商業施設「SMシティー・ジェネラルトリアス」の起工式も実施された。ほかにも、今年中にアクティビティー施設の開発に着手する予定になっている。
ファーストリテイリングが新設する物流施設の完成イメージ図(フェデラル・ランドNREグローバル提供)
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野村不動産と合弁相手でGTキャピタル傘下の不動産開発会社フェデラル・ランド、ファストリの幹部らが集まり、20日に起工式を開いた。投資額は明らかにしていない。
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ユニクロ・フィリピンのジェラルディン・シア最高執行責任者(COO)は「地理的に戦略的な場所にあり、商品配送の迅速化と地域拡大が可能になる」と述べた。首都圏や空港に近く、高速道路との接続性も高いことから地の利が高いと判断した。
ユニクロはフィリピンで70店舗以上を構え、東南アジアでは店舗数が最も多い。配送網の効率化によるサプライチェーン(供給網)の強化を目指す。
野村不動産はファストリの物流施設の誘致により、リバーパーク全体の開発加速を狙う。従業員や関連人員の増加に伴う昼夜人口の増加や街の活性化に期待するほか、日本ブランドとの今後の各種提携につなげたい考えだ。日系企業との協業は今後も積極的に検討していく。
フェデラル・ランドNREグルーバルが進める街開発はイムス市とジェネラルトリアス市にまたがり、南側、北側、さらに北のダウンタウンの3地域に分かれる。開発面積は600ヘクタール。開発期間は30年超を見込んでいる。
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23年11月には北側の宅地分譲事業「ユメ・アット・リバーパーク」の販売を開始した。約18ヘクタールの敷地を造成して約300戸分を分譲する。最も多い価格帯は1,800万ペソ(約4,900万円)。26年から順次引き渡しを予定している。
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