2023年、ついに中国を抜き世界最多人口となったインド。14億人超の巨大市場と若い労働力、旺盛な消費意欲は、今や世界中のビジネスパーソンの注目を集めています。
でも、「インド」って本当にどんな国?
進出を考えるなら、まずは最新のインドの姿を知ることが大切です。ここでは2025年の最新データや現地事情を交えて、インドの基礎をわかりやすくご紹介します。
インドの最新基礎データ
インドは南アジアの大国。北は中国やネパール、西はパキスタン、東はバングラデシュやミャンマーと国境を接し、インド洋に面しています。東京からデリーまでは直行便で約7-8時間。航空券は往復8-10万円台から、ホテルは8,000円前後から宿泊可能です。日本人は観光ビザ(約3,600円)が必要です。
面積は約328.7万平方キロメートル(日本の約8.7倍)、世界7位の広さを誇ります。
国連推計で人口は14億2,860万人を突破。生産年齢人口(15~64歳)は約9億5,000万人で、人口の中央値は28歳と非常に若く、今後もしばらく人口ボーナスが続くと見込まれています。
主要都市は、政治経済の中心ニューデリー(約2,500万人)、IT産業のベンガルール、自動車産業のチェンナイ、商業都市ムンバイ。食文化で名を馳せるコルカタの五大都市が存在します。ちなみに東京都の人口は1,400万人ほどです。
気候と多様性
「インド=暑い国」というイメージが強いですが、北部のデリーでは乾季(10~2月)は最高20℃、最低10℃以下と東京の秋並み。暑季(4~6月)は40℃超えの猛暑も珍しくありません。南北で気候が大きく異なるため、出張や視察時は現地の気候を要チェックです。
インドは28州と8つの連邦直轄地からなる連邦制国家。公用語はヒンディー語ですが、22の公認言語があり、州ごとに言語・文化・食習慣も大きく異なります。英語はビジネスや行政で広く使われますが、地域によって通用度は様々。英語話者はインド全体の1割とも言われています。現地展開では、言語・文化の多様性をしっかり意識する必要があります。
躍進するインド経済
2024年度のインドのGDP成長率は6.5%と高い水準を維持し、2025年度も6.2~6.8%の成長が予測されています。名目GDPは3兆5,676億ドル(2023年)で、IMFは2025年に日本を抜き世界4位になりました。
「Make in India」政策や外資規制緩和、法人税の引き下げなど、海外企業の参入を後押しする政策が続々と打ち出され、特に製造業やIT、インフラ分野が急成長しています。
経済成長を支えるのは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)やIT産業だけでなく、農業も重要な柱。人口増に伴う内需の拡大、米やお茶などの農産品輸出も好調です。
ただし、急成長の裏側では経済格差や若年層の雇用創出など、課題も山積。都市部には富裕層が増える一方、農村部の貧困層も多く、社会的なギャップは依然として大きいのが現実です。平均年収は60-150万円前後と推移していますが、インドの平均値を算出することは超難題!郊外住まいの大卒者で月給3-4万円、都市住まい大卒者のITエンジニア(外資勤務)で月給15-20万円など職種や業種により給与の振れ幅があります。
インド人の暮らしと文化
インドは多宗教国家で、ヒンドゥー教徒が約80%、イスラム教徒が14%、キリスト教やシク教も存在感があります。菜食主義者が多く、ヒンドゥー教では牛肉、イスラム教では豚肉が禁忌。食事や会食の際は宗教や文化的背景に配慮が必要です。
インド人は一般的に社交的で、初対面でも距離が近い印象。時間に対しては「インディアンタイム」と呼ばれる独特の感覚があり、約束の時間に遅れることも多いですが、これも文化の一部と受け止めておくと良いでしょう。
インド暮らしの豆知識
1日4食が基本:昼食は13~14時、夕食は21時ごろと遅め。外食やデリバリーも一般的。
お肉事情:都市部では和食や中華など多国籍レストランも充実。スーパーで牛肉・豚肉も手に入ります。
お風呂文化:毎朝シャワー派が多く、バスタブはほとんどありません。
電子タバコ禁止:インドでは電子タバコや加熱式タバコの持ち込み・使用は禁止。公共スペースでの喫煙も罰金対象です。
トイレ事情:紙がないトイレが一般的。ミニシャワーを使いこなすのが現地流。
家賃相場:30,000ルピー(約54,000円)から。保証金(デポジット)は2~3ヶ月分、南部では7~10ヶ月分が一般的です。
電話好き:インド人は思い立ったらすぐ電話。α世代からZ世代はチャット(whatsapp)でメッセージが主流です。
伸びしろ無限大のインド
広大な国土と世界最多の人口、そして高い経済成長率。インドは、今まさに“次の巨大市場”として世界から熱視線を浴びています。一方で、地域ごとの多様性や社会的課題も多く、現地リサーチや柔軟な戦略が欠かせません。
この記事を読んで少しでもインドに興味を持ったなら、あなたのインド進出はもう始まっています。
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進出を考えるなら、まずは最新のインドの姿を知ることが大切です。ここでは2025年の最新データや現地事情を交えて、インドの基礎をわかりやすくご紹介します。
インドの最新基礎データ
インドは南アジアの大国。北は中国やネパール、西はパキスタン、東はバングラデシュやミャンマーと国境を接し、インド洋に面しています。東京からデリーまでは直行便で約7-8時間。航空券は往復8-10万円台から、ホテルは8,000円前後から宿泊可能です。日本人は観光ビザ(約3,600円)が必要です。
面積は約328.7万平方キロメートル(日本の約8.7倍)、世界7位の広さを誇ります。
国連推計で人口は14億2,860万人を突破。生産年齢人口(15~64歳)は約9億5,000万人で、人口の中央値は28歳と非常に若く、今後もしばらく人口ボーナスが続くと見込まれています。
主要都市は、政治経済の中心ニューデリー(約2,500万人)、IT産業のベンガルール、自動車産業のチェンナイ、商業都市ムンバイ。食文化で名を馳せるコルカタの五大都市が存在します。ちなみに東京都の人口は1,400万人ほどです。
気候と多様性
「インド=暑い国」というイメージが強いですが、北部のデリーでは乾季(10~2月)は最高20℃、最低10℃以下と東京の秋並み。暑季(4~6月)は40℃超えの猛暑も珍しくありません。南北で気候が大きく異なるため、出張や視察時は現地の気候を要チェックです。
インドは28州と8つの連邦直轄地からなる連邦制国家。公用語はヒンディー語ですが、22の公認言語があり、州ごとに言語・文化・食習慣も大きく異なります。英語はビジネスや行政で広く使われますが、地域によって通用度は様々。英語話者はインド全体の1割とも言われています。現地展開では、言語・文化の多様性をしっかり意識する必要があります。
躍進するインド経済
2024年度のインドのGDP成長率は6.5%と高い水準を維持し、2025年度も6.2~6.8%の成長が予測されています。名目GDPは3兆5,676億ドル(2023年)で、IMFは2025年に日本を抜き世界4位になりました。
「Make in India」政策や外資規制緩和、法人税の引き下げなど、海外企業の参入を後押しする政策が続々と打ち出され、特に製造業やIT、インフラ分野が急成長しています。
経済成長を支えるのは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)やIT産業だけでなく、農業も重要な柱。人口増に伴う内需の拡大、米やお茶などの農産品輸出も好調です。
ただし、急成長の裏側では経済格差や若年層の雇用創出など、課題も山積。都市部には富裕層が増える一方、農村部の貧困層も多く、社会的なギャップは依然として大きいのが現実です。平均年収は60-150万円前後と推移していますが、インドの平均値を算出することは超難題!郊外住まいの大卒者で月給3-4万円、都市住まい大卒者のITエンジニア(外資勤務)で月給15-20万円など職種や業種により給与の振れ幅があります。
インド人の暮らしと文化
インドは多宗教国家で、ヒンドゥー教徒が約80%、イスラム教徒が14%、キリスト教やシク教も存在感があります。菜食主義者が多く、ヒンドゥー教では牛肉、イスラム教では豚肉が禁忌。食事や会食の際は宗教や文化的背景に配慮が必要です。
インド人は一般的に社交的で、初対面でも距離が近い印象。時間に対しては「インディアンタイム」と呼ばれる独特の感覚があり、約束の時間に遅れることも多いですが、これも文化の一部と受け止めておくと良いでしょう。
インド暮らしの豆知識
1日4食が基本:昼食は13~14時、夕食は21時ごろと遅め。外食やデリバリーも一般的。
お肉事情:都市部では和食や中華など多国籍レストランも充実。スーパーで牛肉・豚肉も手に入ります。
お風呂文化:毎朝シャワー派が多く、バスタブはほとんどありません。
電子タバコ禁止:インドでは電子タバコや加熱式タバコの持ち込み・使用は禁止。公共スペースでの喫煙も罰金対象です。
トイレ事情:紙がないトイレが一般的。ミニシャワーを使いこなすのが現地流。
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電話好き:インド人は思い立ったらすぐ電話。α世代からZ世代はチャット(whatsapp)でメッセージが主流です。
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広大な国土と世界最多の人口、そして高い経済成長率。インドは、今まさに“次の巨大市場”として世界から熱視線を浴びています。一方で、地域ごとの多様性や社会的課題も多く、現地リサーチや柔軟な戦略が欠かせません。
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