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機械産業の25年生産額5.5%増へ、業界団体

中国機械工業聯合会は14日、2025年の機械工業生産額などの主要経済指標は前年比5.5%増になるとの見方を示した。羅俊傑・執行副会長は米中貿易摩擦を念頭に「チャンスと課題どちらも存在するが、不利な要素よりも好条件が強い」と話した。
羅氏は同日開いた会見で、「世界経済の減速に加え、保護主義的な政策などによって貿易環境が悪化している」と述べた。中国製電気自動車(EV)に対する関税や、米国による中国への10%の追加関税発動が企業の輸出に深刻な課題をもたらしていると説明した。
一方で、国内経済は改善傾向にあると指摘。マクロ経済政策の相次ぐ導入や、企業の設備更新と消費者の買い替えを促す措置を受けて、機械製品の内需回復が続くと予測した。
24年の機械工業生産額(一定規模以上の企業対象)は前年比6.0%増だった。鉱工業生産全体の伸びを上回った。
ただ、有効な需要不足や製品価格の下落を背景に、業界の利益水準は低迷している。機械産業の24年の売上高は前年比1.7%増の31兆5,000億元(約659兆円)と初めて30兆元を突破。一方、利益総額は8.0%減の1兆6,000億元に落ち込んだ。
24年の出荷価格指数は全体で2%前後下がり、羅氏は「自動車や工作機械、太陽光発電設備、ロボットなどの業種で価格競争が非常に厳しくなった」と指摘した。業界の利益総額は24年3月以降、前年同月比でマイナスが続いた。
業界の赤字企業の赤字額は前年から26.4%増え、一部の企業は経営が困難になっている状況という。
24年は自動車を中心に生産が拡大。24年は機械製品の重点122品目のうち、約6割に当たる72品目の生産量が増えた。「新エネルギー車(NEV)」や、太陽電池などの発電設備、加工設備の生産拡大が目立った。建機は4年ぶりにプラスを回復し、重点製品12品目合わせた生産量は4.5%増加した。
外需は安定し、輸出額は11%増の8,693億6,000万米ドル(約133兆円)と過去最高額を更新した。輸入額は1.6%減の2,996億8,000万米ドルで、輸出入を合わせた貿易額は7.5%増の1兆1,700億米ドルとなった。

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