世界中のバイヤーとサプライヤーが集まる水産品展示会「シーフード・エキスポ・アジア」の2025年版が、シンガポールで開催された。日本からは15社・団体が出展し、魚介類や加工品など島国ならではの豊富な水産品を売り込んだ。イベント全体で42カ国・地域の出展者がよりすぐりの魚介を紹介する中、質の高さをアピールして差別化を図った。【Nixon Tan】

高知県水産物輸出促進協議会は、県南方で捕れるカツオやサバ、その他の天然魚介類が高い評価を得ているとアピール。国際市場の需要取り込みに向け、伝統的な漁業と現代的な加工・包装技術の融合に力を入れていると説明した。
同県の出展者は高知ブランドの認知度向上に注力しており、水産物の新鮮さや豊かな風味だけでなく、責任ある漁業（環境や次世代の人類に配慮した漁業）と地域に根ざした持続可能性を理念に掲げて生産していると訴えた。
日本養殖魚類輸出推進協会は、ブリ、マダイ、カンパチなどさまざまな養殖魚を出品した。担当者は、日本の養殖業が厳格な品質管理、トレーサビリティー（生産・流通の履歴追跡）、環境に優しい養殖技術を重視していると強調。輸出チャンネルの強化を通じ、高品質で安全性が高く、信頼できる日本の養殖魚を世界に供給したいと意気込んだ。
水産加工品の老舗メーカーも出展した。しいの食品（神奈川県小田原市）は、看板商品の酒盗や塩辛、練り物、つくだ煮などの製品を並べた。
マグロやカツオの希少部位を塩漬けにして長期熟成した塩辛の一種である酒盗は、日本国外ではあまり知られていない。しいの食品のグローバル事業部でマネジャーを務めるスコット・モルトビー氏は、「酒盗をはじめ、われわれの伝統的な製品はこれまで販路が限られていた。この展示会を機に世界に紹介していきたい」と話した。
今後もタイの総合食品見本市「タイフェックス」や欧州最大級の国際総合食品見本市「シアル・パリ」といった大規模展示会に参加し、東南アジア、オセアニア、欧州、北米市場への参入を目指すという。
シーフード・エキスポ・アジアは米国のメディア企業、ダイバーシファイド・コミュニケーションが毎年開催している。
13回目の今年はシンガポール湾岸部の展示会場「サンズ・エキスポ・アンド・コンベンションセンター」が会場となり、９月10～12日の３日間に42カ国・地域から約350社・団体が出展。高級刺身用の魚介類から、加工食品、植物由来の代替シーフードまで幅広い商品を展示した。スーパー、ホテル、レストラン、流通業者など5,000人以上が来場した。
次回は26年９月２～４日に同じ会場で開催される予定だ。

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高知県水産物輸出促進協議会は、県南方で捕れるカツオやサバ、その他の天然魚介類が高い評価を得ているとアピール。国際市場の需要取り込みに向け、伝統的な漁業と現代的な加工・包装技術の融合に力を入れていると説明した。

同県の出展者は高知ブランドの認知度向上に注力しており、水産物の新鮮さや豊かな風味だけでなく、責任ある漁業（環境や次世代の人類に配慮した漁業）と地域に根ざした持続可能性を理念に掲げて生産していると訴えた。

日本養殖魚類輸出推進協会は、ブリ、マダイ、カンパチなどさまざまな養殖魚を出品した。担当者は、日本の養殖業が厳格な品質管理、トレーサビリティー（生産・流通の履歴追跡）、環境に優しい養殖技術を重視していると強調。輸出チャンネルの強化を通じ、高品質で安全性が高く、信頼できる日本の養殖魚を世界に供給したいと意気込んだ。

水産加工品の老舗メーカーも出展した。しいの食品（神奈川県小田原市）は、看板商品の酒盗や塩辛、練り物、つくだ煮などの製品を並べた。

マグロやカツオの希少部位を塩漬けにして長期熟成した塩辛の一種である酒盗は、日本国外ではあまり知られていない。しいの食品のグローバル事業部でマネジャーを務めるスコット・モルトビー氏は、「酒盗をはじめ、われわれの伝統的な製品はこれまで販路が限られていた。この展示会を機に世界に紹介していきたい」と話した。

今後もタイの総合食品見本市「タイフェックス」や欧州最大級の国際総合食品見本市「シアル・パリ」といった大規模展示会に参加し、東南アジア、オセアニア、欧州、北米市場への参入を目指すという。

シーフード・エキスポ・アジアは米国のメディア企業、ダイバーシファイド・コミュニケーションが毎年開催している。

13回目の今年はシンガポール湾岸部の展示会場「サンズ・エキスポ・アンド・コンベンションセンター」が会場となり、９月10～12日の３日間に42カ国・地域から約350社・団体が出展。高級刺身用の魚介類から、加工食品、植物由来の代替シーフードまで幅広い商品を展示した。スーパー、ホテル、レストラン、流通業者など5,000人以上が来場した。

次回は26年９月２～４日に同じ会場で開催される予定だ。

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