タイのカシコン銀行系調査会社カシコン・リサーチ・センターは10日、2026年のタイのサッカーボールなどの球技用ボール輸出数が前年比で約１割伸びるとの予測を示した。26年６月に米国などで開幕するサッカーワールドカップ（Ｗ杯）に合わせた需要増と分析している。
タイは天然ゴムの盛んな生産を背景に、サッカーボールなどの空気で膨らむ球技用ボールの一大生産国となっている。球技用ボールの24年の輸出額は29億バーツ（約135億円）に上り、世界第５位となった。
カシコン・リサーチの分析では、これまでも４年ごと、Ｗ杯が開催される年に輸出数のピークを迎えている。25年の輸出数予測は163万個、26年には9.8％増となる179万個に伸びるとみられている。
ボール製造業界の成長を支える要因としては、天然ゴムの原料調達のしやすさに加え、国際基準に沿った高品質のボール生産が可能なこと、国内のサッカー関連ビジネスが成長していることを挙げた。

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