韓国化学大手のLG化学は13日、米国企業と電気自動車(EV)用バッテリーの中核部材である正極材の中長期供給契約を締結したと発表した。契約規模は3兆7,620億ウォン(約4,020億円)で、契約期間は今月15日から2029年7月31日まで。契約先の企業名は明らかにしていない。
LG化学は国内外で年間15万トン規模の正極材生産能力を保有しており、米テネシー州では年間6万トン規模の正極材工場の建設を進めている。今回の契約分は、清州工場(忠清北道)と亀尾工場(慶尚北道亀尾市)で生産して米国に輸出する計画だ。
同社は、世界的にEVの販売が減速しているにもかかわらず大型受注を獲得した。24年2月には米ゼネラル・モーターズ(GM)と25兆ウォン規模の大型契約を結んでいた。
米国では22年のインフレ抑制法の施行後、EVメーカーの北米での電池調達の重要性が増しており、韓国の素材メーカーにとって追い風となっている。
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