ベトナム商工省は11月28日の会議で、2026年の国家電力系統運営計画を承認した。安定的な電力供給を確保するため石炭、水力、ガスを引き続き主要電源とし、再生可能エネルギーは発電能力と電力網の制約の下で活用すると定めた。商工省が同日伝えた。
計画を承認する決定3477号(3477/QD—BCT)を公布した。経済成長と国民生活に必要な電力の確保を図る一方、供給を脅かすリスクとして大型電力事業の遅延や、水力発電に適さない天候が続くこと、既存ガス田の産出量減少と新規のガス供給源の開発遅延、輸入石炭の需要増大、複数の発電所が同時に運転停止することを挙げた。
国営ベトナム電力グループ(EVN)とベトナム国家産業エネルギーグループ(ペトロベトナム)、ベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン)に対し、石炭、ガス、石油の供給を確保することや、発電所の即応体制を維持すること、電力網の負荷を軽減するため発電・送電関連の主要事業を加速することを指示した。
ペトロベトナムには発電事業への優先的なガス配分を、ビナコミンなどには十分な石炭供給の維持を指示した。
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