コロナ禍におけるベトナムへの入国手続きについて解説します。
(1)運航状況
22年1月26日現在、日本の航空会社の日本発ベトナム着便に関しては、全日空は特別便のみの運航となっていますが、日本航空は定期便の運航が再開されています。全日空は成田発・ハノイ着便、羽田発・ホーチミン着便、日本航空は成田発・ハノイ着便、成田発・ホーチミン着便をそれぞれ週1便運航しています。特別便は特設窓口での予約が必要です。なお、ベトナム航空は、成田発、関西発の特別便を運航していますが、予約に際しては、指定旅行会社を通じて行う必要があります。
(2)ベトナム入国手続き
新型コロナウイルス感染症防止対策に関する規制により、一部地域を除き観光目的での入国は認められていませんが、ベトナム当局の入国承認を前提として、ビジネス目的での入国は認められています。
各地域の感染状況により規制が異なっていますので、ホーチミン市に所在する企業による手続きを説明します。
まず、労働局に対して、外国人のホーチミン市への入境承認申請書を提出します。申請には、利用予定の航空便、隔離場所(ホテル、自宅等)の情報が必要ですので、仮予約を行い予約確認書を入手します。ワクチン2回接種者は、3日間の隔離に加え、入国後14日間の健康観察が求められています。
労働局からの入境承認後、入国管理局に対して外国人の入国承認申請書を提出します。入国承認後、出発日の9日前までに、航空会社に対して、入境承認書、入国承認書、コロナ感染時の治療費をカバーする保険証書もしくは企業による治療時の費用負担にかかる誓約書を提出します。出国前72時間以内(3日間の隔離の場合)の検査証明書も必要ですが、ベトナムで求められる条件を満たすRT-PCR検査の実施可能医療機関は、経済産業省TeCOTページからオンラインで検索可能です。証明書フォーマットは、在ベトナム日本国大使館ホームページからダウンロード出来ます。
ベトナム保健省からは、入国前24時間以内のオンライン健康申告も求められていますので申告後にQRコード画面の画像を保存しておきます。また、PC-Covidアプリもダウンロードし、ワクチン接種状況のアップデートを行う必要があります。
なお、22年1月18日、政府は、短期滞在許可書もしくは商用ビザ保有者に対しては、入境許可書、入国許可書の取得は不要とのガイダンスを出しています。
(3)ベトナム入国後の手続き
検疫審査では、オンライン健康申告のQRコード画面、PC-CovidのQRコード画面、陰性証明書、治療費をカバーする保険証書もしくは誓約書の提示をし、クイックテストでの陰性が確認されると入国審査となります。
入国審査では、入国承認書の提示を求められます。その他は、通常の入国審査と同様です。1月16日の入国時には、空港にタクシーが1台も待機しておらず、白タクの客引きしかいない状況でしたので、空港内にてレンタカーを手配する必要があります。
隔離の最終日にPCR検査を受ける必要がありますが、自宅検査ではなく病院での検査に赴くことは可能でした。隔離最終日には保健省から英語にて電話連絡があり、陰性証明書の提出方法のガイダンスがあります。ベトナムの通話アプリZALOにて画像を提出し完了です。隔離終了証明書は、依頼しないと発行されない地域もあります。
その後は健康観察となりますが、健康観察期間に発熱、のどの痛み、せきなど、体調に異常がなければ健康観察も終了となります。
安藤崇 水野コンサルティングベトナム・執行役員
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(2)ベトナム入国手続き
新型コロナウイルス感染症防止対策に関する規制により、一部地域を除き観光目的での入国は認められていませんが、ベトナム当局の入国承認を前提として、ビジネス目的での入国は認められています。
各地域の感染状況により規制が異なっていますので、ホーチミン市に所在する企業による手続きを説明します。
まず、労働局に対して、外国人のホーチミン市への入境承認申請書を提出します。申請には、利用予定の航空便、隔離場所(ホテル、自宅等)の情報が必要ですので、仮予約を行い予約確認書を入手します。ワクチン2回接種者は、3日間の隔離に加え、入国後14日間の健康観察が求められています。
労働局からの入境承認後、入国管理局に対して外国人の入国承認申請書を提出します。入国承認後、出発日の9日前までに、航空会社に対して、入境承認書、入国承認書、コロナ感染時の治療費をカバーする保険証書もしくは企業による治療時の費用負担にかかる誓約書を提出します。出国前72時間以内(3日間の隔離の場合)の検査証明書も必要ですが、ベトナムで求められる条件を満たすRT-PCR検査の実施可能医療機関は、経済産業省TeCOTページからオンラインで検索可能です。証明書フォーマットは、在ベトナム日本国大使館ホームページからダウンロード出来ます。
ベトナム保健省からは、入国前24時間以内のオンライン健康申告も求められていますので申告後にQRコード画面の画像を保存しておきます。また、PC-Covidアプリもダウンロードし、ワクチン接種状況のアップデートを行う必要があります。
なお、22年1月18日、政府は、短期滞在許可書もしくは商用ビザ保有者に対しては、入境許可書、入国許可書の取得は不要とのガイダンスを出しています。
(3)ベトナム入国後の手続き
検疫審査では、オンライン健康申告のQRコード画面、PC-CovidのQRコード画面、陰性証明書、治療費をカバーする保険証書もしくは誓約書の提示をし、クイックテストでの陰性が確認されると入国審査となります。
入国審査では、入国承認書の提示を求められます。その他は、通常の入国審査と同様です。1月16日の入国時には、空港にタクシーが1台も待機しておらず、白タクの客引きしかいない状況でしたので、空港内にてレンタカーを手配する必要があります。
隔離の最終日にPCR検査を受ける必要がありますが、自宅検査ではなく病院での検査に赴くことは可能でした。隔離最終日には保健省から英語にて電話連絡があり、陰性証明書の提出方法のガイダンスがあります。ベトナムの通話アプリZALOにて画像を提出し完了です。隔離終了証明書は、依頼しないと発行されない地域もあります。
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