アジア就職の歩き方特別編として、今回は「GJJ海外就職デスク」CEOの田村さつき氏にインタビューをしました。GJJは、「グローバル人材塾」の略。その名の通り、田村氏はグローバルに活躍できる人材を育成し、2010年の会社設立から600名以上の国際派日本人を世界に送り出した実績があります。
今回はNNA jobwireをご利用いただいている皆さまが目指す「アジア就職」に焦点を絞り、田村氏に「2018年最新のアジア就職のトレンド」についてお話しを伺いました。初回は「2018年アジア就職のトレンド」について。人材業界での20年のご経験、そして特に過去8年間「海外就職」という分野に携わり、移りゆく状況を分析した結果をjobwireに教えてくださいました。
GJJ海外就職デスクCEO 田村さつき氏 プロフィール
「ヒトと仕事のミスマッチングをなくす」をテーマにキャリアコンサルタントとして20年の経験を持つ。外資系化粧品会社から大手人材業界に転職後、人材派遣、人材紹介、ヘッドハンティング、外国人人材紹介などを経験。2003年、株式会社ワークトラスト設立(代表取締役に就任)2009年GJJ海外就職デスクを立上げ、キャリアデザインエグゼクティブ兼CEOに就任。2014年ワークトラストインターナショナル設立(代表取締役に就任)2014年GJJ株式会社設立(代表取締役に就任)
著書には、「アジア海外就職~そして旅だった彼らたち~」がある。
●GJJ 海外就職デスクHP https://www.kaigai-shushoku.com
●ブログ「GJJ海外就職デスクCEO田村さつきの海外就職実現への道のり」https://ameblo.jp/work-t/
1位シンガポール 2位ベトナム 3位インド!?
大きく変わったアジア就職のトレンド
GJJ海外就職デスクでは設立より多くの日本人を世界に送り出していますが、2018年のアジア就職のトレンドをどう捉えられていますか?
はい。過去2,3年でアジアの人気の就職先は大きく変わりました。
1位のシンガポールは日系企業の進出が多いので、求人案件も希望者も、安定数を保っている為1位です。
2017年の1月からビザの規定が厳しくなったのを当初懸念していたのですが、蓋を開けて見たら、そこまで影響はありませんでした。
しかし、現在就労されている方々が今後ビザを更新する際に、難しくなってくると聞いているので今後順位に変化はあるでしょう。
2位のベトナム、3位のインドは過去3年間で順位を伸ばしてきました。
2018年も更にその伸びが注目されている国です。
2位の、ベトナムが就職先として人気の理由はなんでしょうか?
ベトナムの求人傾向で特徴的なのは、他のアジア諸国と比べてIT企業の求人が豊富なこと。
かつて東南アジアといえば、製造業が安いインフラや労働力を求めて進出する傾向にありましたが、今ベトナムはITバブル。
国をあげてIT系の学部や企業をサポートしたりインフラが整ってきているのに加え、オフショア開発先として進出する企業が増えたことにより、ITやサービス業という比較的新しい分野での日本人向け求人が多くあります。
そして、日系の大手人材派遣エージェントの数も過去5年で増えたこともベトナム就職の人気を後押ししていますね。
N:今までアジアの就職というと、メーカーや商社のイメージが大きかったのですが、最近は確かにITのキーワードもよく聞きます。そういうことだったんですね。
インド就職にはチャンスが満載!?
インドの最新就職情報はどのようなものなのでしょうか?
GJJ海外デスクでは、2015年後半頃から急激にインド就職実現者が増えてきました。
まず、1番の理由としては、ビザの規制が緩いことがあります。新卒でもビザの申請が通るんです。
英語が話せて、インドで働きたいという志があれば、今のところ、大抵のビザは降りる傾向にあります。
2番目の理由としては、大手の日系企業の求人が多いことです。
インドは独特の文化やインフラがまだ整っていなかったり、税法が複雑だったりなどビジネスがとても難しいと言われているんですね。なので、進出する会社に体力がないとまだまだ難しい状況です。
今現在インドで成功しているのは、ある程度の困難にも耐えられる資本やシステムが整っている大手企業が多い。そして、これらの企業が人材を求めています。
日本で就職活動をしている際には入るのが難しかったビッグネームの企業が、ぜひインドに来てくれるなら!と歓迎してくれるケースもある。
N:それはすごいですね。学生時代の就職活動で悔しい思いをした企業にまたリベンジできる可能性がある。しかも海外勤務で!
日本で2,3年社会人経験を積んで、アジアでキャリアアップを検討している人にインドはチャンスの宝庫だと思います!
インドに現地採用で行く人の傾向としては、インドで修行して、経験を積んでから香港、シンガポールを狙っている方が多いです。新しいキャリアの築き方のモデルができてきたなと思っています。
インドはまだ発展途上の国ですが、確実にこれから世界の重要な国の一つとなるので、そのインドのエキスパートになることは今後のキャリアの扉を大きく開くことになるでしょう。
N: 確かに。日本人からするとインドはまだまだ僻地のイメージがありますが、今後確実に需要が高まる国。インドの文化や、ビジネスの進め方、マネージメントの仕方がわかっていれば、これから国際社会で渡って行く人にとっては、強力なアピールポイントになりますね。
もう一つのトレンド。就職先の選び方が変わってきた!
この8年間で、国の選び方の傾向が変わってきたんですよ。
私達のサービスをご利用の方は、20代の方が6~7割と多いのですが、最近は求人ありきで国を選ぶ方が多くなってきました。
例えば2010年頃設立当初は、タイに行きたいからタイの求人を探したい。
という国ありきで就職活動をされる方が主流だったのですが、今はこの求人が面白そうだから、ベトナムに行ってみよう。
インドネシアに行ってみよう。と求人内容を重視している方が多くなりました。
ネット社会が進むに連れ、現地の情報も簡単に調べやすくなりましたよね。
ネットのボーダーレス化により訪れたことのない国での就職のハードルが低くなってきたように感じます。
また、ITや、サービス業などの分野の求人も増えたことによって、色々な職種の人にもアジア就職の扉が開かれてきましたね。
N:海外就職というと、メーカーや商社のイメージが大きいですが、もしかしたら今自分が行なっている仕事内容でも、需要が多いにある可能性があるということですよね。今派遣社員だったとしてもチャンスは多いにある。そういった面白見がアジア就職にはありますね。
次回は実際にアジア就職をされた方の、履歴書や面接の攻略法、そして体験談についてお話しを伺います。ありがとうございました。
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GJJ海外就職デスク
GJJ海外就職デスクは、グローバル人材育成の「グローバル人材塾®(GJJ)」の海外就職専用デスクです。
グローバルに活躍できる人材を育成する目的で設立されたグローバル人材塾®は、人材紹介会社、海外研修/留学支援会社、キャリア支援会社が、それぞれの強みを持ち寄って運営しています。各分野のプロフェッショナルがそろい、強力なサポートを実現しています。
GJJ海外就職デスクHP https://www.kaigai-shushoku.com
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NNA jobwireでは成長続くアジアで働くための求人情報や生活情報をご提供しています。社員全員がアジア就職を経験しており、その経験や悩んだ経験を生かして、履歴書の添削サポートや生活情報などの情報提供もしています。アジア各国の求人掲載企業や協力人材紹介会社を通じて豊富な求人情報も提供しています。
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今回はNNA jobwireをご利用いただいている皆さまが目指す「アジア就職」に焦点を絞り、田村氏に「2018年最新のアジア就職のトレンド」についてお話しを伺いました。初回は「2018年アジア就職のトレンド」について。人材業界での20年のご経験、そして特に過去8年間「海外就職」という分野に携わり、移りゆく状況を分析した結果をjobwireに教えてくださいました。
GJJ海外就職デスクCEO 田村さつき氏 プロフィール
「ヒトと仕事のミスマッチングをなくす」をテーマにキャリアコンサルタントとして20年の経験を持つ。外資系化粧品会社から大手人材業界に転職後、人材派遣、人材紹介、ヘッドハンティング、外国人人材紹介などを経験。2003年、株式会社ワークトラスト設立(代表取締役に就任)2009年GJJ海外就職デスクを立上げ、キャリアデザインエグゼクティブ兼CEOに就任。2014年ワークトラストインターナショナル設立(代表取締役に就任)2014年GJJ株式会社設立(代表取締役に就任)
著書には、「アジア海外就職~そして旅だった彼らたち~」がある。
●GJJ 海外就職デスクHP https://www.kaigai-shushoku.com
●ブログ「GJJ海外就職デスクCEO田村さつきの海外就職実現への道のり」https://ameblo.jp/work-t/
1位シンガポール 2位ベトナム 3位インド!?
大きく変わったアジア就職のトレンド
GJJ海外就職デスクでは設立より多くの日本人を世界に送り出していますが、2018年のアジア就職のトレンドをどう捉えられていますか?
はい。過去2,3年でアジアの人気の就職先は大きく変わりました。
1位のシンガポールは日系企業の進出が多いので、求人案件も希望者も、安定数を保っている為1位です。
2017年の1月からビザの規定が厳しくなったのを当初懸念していたのですが、蓋を開けて見たら、そこまで影響はありませんでした。
しかし、現在就労されている方々が今後ビザを更新する際に、難しくなってくると聞いているので今後順位に変化はあるでしょう。
2位のベトナム、3位のインドは過去3年間で順位を伸ばしてきました。
2018年も更にその伸びが注目されている国です。
2位の、ベトナムが就職先として人気の理由はなんでしょうか?
ベトナムの求人傾向で特徴的なのは、他のアジア諸国と比べてIT企業の求人が豊富なこと。
かつて東南アジアといえば、製造業が安いインフラや労働力を求めて進出する傾向にありましたが、今ベトナムはITバブル。
国をあげてIT系の学部や企業をサポートしたりインフラが整ってきているのに加え、オフショア開発先として進出する企業が増えたことにより、ITやサービス業という比較的新しい分野での日本人向け求人が多くあります。
そして、日系の大手人材派遣エージェントの数も過去5年で増えたこともベトナム就職の人気を後押ししていますね。
N:今までアジアの就職というと、メーカーや商社のイメージが大きかったのですが、最近は確かにITのキーワードもよく聞きます。そういうことだったんですね。
インド就職にはチャンスが満載!?
インドの最新就職情報はどのようなものなのでしょうか?
GJJ海外デスクでは、2015年後半頃から急激にインド就職実現者が増えてきました。
まず、1番の理由としては、ビザの規制が緩いことがあります。新卒でもビザの申請が通るんです。
英語が話せて、インドで働きたいという志があれば、今のところ、大抵のビザは降りる傾向にあります。
2番目の理由としては、大手の日系企業の求人が多いことです。
インドは独特の文化やインフラがまだ整っていなかったり、税法が複雑だったりなどビジネスがとても難しいと言われているんですね。なので、進出する会社に体力がないとまだまだ難しい状況です。
今現在インドで成功しているのは、ある程度の困難にも耐えられる資本やシステムが整っている大手企業が多い。そして、これらの企業が人材を求めています。
日本で就職活動をしている際には入るのが難しかったビッグネームの企業が、ぜひインドに来てくれるなら!と歓迎してくれるケースもある。
N:それはすごいですね。学生時代の就職活動で悔しい思いをした企業にまたリベンジできる可能性がある。しかも海外勤務で!
日本で2,3年社会人経験を積んで、アジアでキャリアアップを検討している人にインドはチャンスの宝庫だと思います!
インドに現地採用で行く人の傾向としては、インドで修行して、経験を積んでから香港、シンガポールを狙っている方が多いです。新しいキャリアの築き方のモデルができてきたなと思っています。
インドはまだ発展途上の国ですが、確実にこれから世界の重要な国の一つとなるので、そのインドのエキスパートになることは今後のキャリアの扉を大きく開くことになるでしょう。
N: 確かに。日本人からするとインドはまだまだ僻地のイメージがありますが、今後確実に需要が高まる国。インドの文化や、ビジネスの進め方、マネージメントの仕方がわかっていれば、これから国際社会で渡って行く人にとっては、強力なアピールポイントになりますね。
もう一つのトレンド。就職先の選び方が変わってきた!
この8年間で、国の選び方の傾向が変わってきたんですよ。
私達のサービスをご利用の方は、20代の方が6~7割と多いのですが、最近は求人ありきで国を選ぶ方が多くなってきました。
例えば2010年頃設立当初は、タイに行きたいからタイの求人を探したい。
という国ありきで就職活動をされる方が主流だったのですが、今はこの求人が面白そうだから、ベトナムに行ってみよう。
インドネシアに行ってみよう。と求人内容を重視している方が多くなりました。
ネット社会が進むに連れ、現地の情報も簡単に調べやすくなりましたよね。
ネットのボーダーレス化により訪れたことのない国での就職のハードルが低くなってきたように感じます。
また、ITや、サービス業などの分野の求人も増えたことによって、色々な職種の人にもアジア就職の扉が開かれてきましたね。
N:海外就職というと、メーカーや商社のイメージが大きいですが、もしかしたら今自分が行なっている仕事内容でも、需要が多いにある可能性があるということですよね。今派遣社員だったとしてもチャンスは多いにある。そういった面白見がアジア就職にはありますね。
次回は実際にアジア就職をされた方の、履歴書や面接の攻略法、そして体験談についてお話しを伺います。ありがとうございました。
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GJJ海外就職デスク
GJJ海外就職デスクは、グローバル人材育成の「グローバル人材塾®(GJJ)」の海外就職専用デスクです。
グローバルに活躍できる人材を育成する目的で設立されたグローバル人材塾®は、人材紹介会社、海外研修/留学支援会社、キャリア支援会社が、それぞれの強みを持ち寄って運営しています。各分野のプロフェッショナルがそろい、強力なサポートを実現しています。
GJJ海外就職デスクHP https://www.kaigai-shushoku.com
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NNA jobwireでは成長続くアジアで働くための求人情報や生活情報をご提供しています。社員全員がアジア就職を経験しており、その経験や悩んだ経験を生かして、履歴書の添削サポートや生活情報などの情報提供もしています。アジア各国の求人掲載企業や協力人材紹介会社を通じて豊富な求人情報も提供しています。
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