NNAグローバルナビ アジア専門情報ブログ

労働節の鉄道利用、過去最高の1.2億人予測

中国の国鉄運営を担う中国国家鉄路集団(中国鉄路)は27日、労働節連休前後(4月27日~5月4日)の鉄道利用者数が延べ1億2,000万人になるとの予測を示した。新型コロナウイルス流行前の2019年同期から20%増え、労働節連休では過去最高の水準になる見通しだ。
混雑のピークは連休初日の4月29日で、旅客数は延べ1,900万人を超えるとみている。現在までの過去最高を10%以上上回る計算。
中国鉄路は、1日の列車運行本数を通常より1,800本以上増やすなどして需要に対応する。
昨年12月に新型コロナウイルス対策が大幅緩和されて以来、鉄道利用者は急速に回復。労働節連休前後の乗車券購入数は27日午前8時時点で6,908万枚に上った。北京—上海や四川省成都—陝西省西安、湖北省武漢—上海などが人気という。
中国国家移民管理局は27日、労働節連休(4月29日~5月3日)の出入境者数がピーク時に1日当たり延べ130万人になるとの見通しを示した。1日平均では延べ120万人となり、前年同期からは3倍に増え、19年同期の57%の水準になるとみている。
上海証券報(電子版)によると、交通運輸省は27日、連休期間の高速道路の通行車両数が1日当たり5,330万~5,430万台となり、前年同期から73~77%増えるとの予測を示した。
■海外予約20倍近くに
今年の労働節連休は旅行に出かける人が大きく増えそうだ。中国オンライン旅行会社(OTA)の携程集団(トリップドットコム・グループ)によると、同社サイトでは国内のホテル、航空券、観光地入場券の予約数が19日までに2019年同期を上回った。
中でも観光地入場券の回復が最も目立ったという。旅行者は2000年代以降生まれの層と女性が主力で、00年代生まれの層による予約は全体の35%、女性客は64%をそれぞれ占めた。家族旅行の予約件数は19年同期から59%増えた。
地方への旅行も人気で、5級都市(地方の小規模都市)の旅行予約は19年同期から2.6倍に急伸した。農村周辺の観光地やアウトドアに人気が集まっている。
国内長距離旅行の予約は全体の7割を占め、19年同期から6ポイント高まった。海外旅行では、東南アジアや日韓への旅行を計画している人が多かった。
21世紀経済報道(電子版)などによると、携程集団は今年の労働節連休に国内を旅行する人の数が延べ2億人に達し、19年同期を上回ると予測。海外旅行商品の予約数は前年同期から少なくとも19倍になったという。各地で連休中の宿泊料金も大幅に上がっており、江蘇省蘇州市では4倍以上に跳ね上がった。
中国民用航空局(民航局)は、連休期間の航空旅客数が延べ900万人になると予測。航空便の運航情報アプリ「航旅縦横」によると、連休期間の国内線の航空旅客数は前年同期から4.6倍となる見通し。

object(WP_Post)#9817 (24) {
  ["ID"]=>
  int(13108)
  ["post_author"]=>
  string(1) "3"
  ["post_date"]=>
  string(19) "2023-04-28 00:00:00"
  ["post_date_gmt"]=>
  string(19) "2023-04-27 15:00:00"
  ["post_content"]=>
  string(3376) "中国の国鉄運営を担う中国国家鉄路集団(中国鉄路)は27日、労働節連休前後(4月27日~5月4日)の鉄道利用者数が延べ1億2,000万人になるとの予測を示した。新型コロナウイルス流行前の2019年同期から20%増え、労働節連休では過去最高の水準になる見通しだ。
混雑のピークは連休初日の4月29日で、旅客数は延べ1,900万人を超えるとみている。現在までの過去最高を10%以上上回る計算。
中国鉄路は、1日の列車運行本数を通常より1,800本以上増やすなどして需要に対応する。
昨年12月に新型コロナウイルス対策が大幅緩和されて以来、鉄道利用者は急速に回復。労働節連休前後の乗車券購入数は27日午前8時時点で6,908万枚に上った。北京—上海や四川省成都—陝西省西安、湖北省武漢—上海などが人気という。
中国国家移民管理局は27日、労働節連休(4月29日~5月3日)の出入境者数がピーク時に1日当たり延べ130万人になるとの見通しを示した。1日平均では延べ120万人となり、前年同期からは3倍に増え、19年同期の57%の水準になるとみている。
上海証券報(電子版)によると、交通運輸省は27日、連休期間の高速道路の通行車両数が1日当たり5,330万~5,430万台となり、前年同期から73~77%増えるとの予測を示した。
■海外予約20倍近くに
今年の労働節連休は旅行に出かける人が大きく増えそうだ。中国オンライン旅行会社(OTA)の携程集団(トリップドットコム・グループ)によると、同社サイトでは国内のホテル、航空券、観光地入場券の予約数が19日までに2019年同期を上回った。
中でも観光地入場券の回復が最も目立ったという。旅行者は2000年代以降生まれの層と女性が主力で、00年代生まれの層による予約は全体の35%、女性客は64%をそれぞれ占めた。家族旅行の予約件数は19年同期から59%増えた。
地方への旅行も人気で、5級都市(地方の小規模都市)の旅行予約は19年同期から2.6倍に急伸した。農村周辺の観光地やアウトドアに人気が集まっている。
国内長距離旅行の予約は全体の7割を占め、19年同期から6ポイント高まった。海外旅行では、東南アジアや日韓への旅行を計画している人が多かった。
21世紀経済報道(電子版)などによると、携程集団は今年の労働節連休に国内を旅行する人の数が延べ2億人に達し、19年同期を上回ると予測。海外旅行商品の予約数は前年同期から少なくとも19倍になったという。各地で連休中の宿泊料金も大幅に上がっており、江蘇省蘇州市では4倍以上に跳ね上がった。
中国民用航空局(民航局)は、連休期間の航空旅客数が延べ900万人になると予測。航空便の運航情報アプリ「航旅縦横」によると、連休期間の国内線の航空旅客数は前年同期から4.6倍となる見通し。" ["post_title"]=> string(57) "労働節の鉄道利用、過去最高の1.2億人予測" ["post_excerpt"]=> string(0) "" ["post_status"]=> string(7) "publish" ["comment_status"]=> string(4) "open" ["ping_status"]=> string(4) "open" ["post_password"]=> string(0) "" ["post_name"]=> string(165) "%e5%8a%b4%e5%83%8d%e7%af%80%e3%81%ae%e9%89%84%e9%81%93%e5%88%a9%e7%94%a8%e3%80%81%e9%81%8e%e5%8e%bb%e6%9c%80%e9%ab%98%e3%81%ae1-2%e5%84%84%e4%ba%ba%e4%ba%88%e6%b8%ac" ["to_ping"]=> string(0) "" ["pinged"]=> string(0) "" ["post_modified"]=> string(19) "2023-04-28 04:00:04" ["post_modified_gmt"]=> string(19) "2023-04-27 19:00:04" ["post_content_filtered"]=> string(0) "" ["post_parent"]=> int(0) ["guid"]=> string(34) "https://nnaglobalnavi.com/?p=13108" ["menu_order"]=> int(0) ["post_type"]=> string(4) "post" ["post_mime_type"]=> string(0) "" ["comment_count"]=> string(1) "0" ["filter"]=> string(3) "raw" }
 NNA
エヌエヌエー NNA
アジアの経済ニュース・ビジネス情報 - NNA ASIA

アジア経済の詳細やビジネスに直結する新着ニュースを掲載。
現地の最新動向を一目で把握できます。
法律、会計、労務などの特集も多数掲載しています。

【東京本社】
105-7209 東京都港区東新橋1丁目7番1号汐留メディアタワー9階
Tel:81-3-6218-4330
Fax:81-3-6218-4337
E-mail:sales_jp@nna.asia
HP:https://www.nna.jp/

国・地域別
中国情報
内容別
ビジネス全般人事労務

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

※がついている欄は必須項目です。

コメント※:

お名前:

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください