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政策金利、米利上げに追随し5.50%に

香港金融管理局(HKMA)は4日、香港の政策金利の基準金利を0.25%引き上げて5.50%にすると発表し、即日実施した。米連邦準備制度理事会(FRB)が現地時間3日に連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げを決めたことに伴う措置。
FRBによる0.25%の利上げは2月、3月に続き3会合連続。通貨の香港ドルが米ドルとのペッグ制(1米ドル=7.75~7.85HKドルの連動相場制)を採用している香港は、FRBの政策金利変更にその都度追随して政策金利の基準金利を変更している。
金融管理局の余偉文(エディー・ユー)総裁は、FRBによる今回の利上げを市場の予想通りだったと指摘。その上で、今後の米国の金利動向はなお不透明で、今後の経済指標と先行きにかかっているとの見方を示した。また相次ぐ米銀の経営破綻に伴う信用収縮が今後の米国の経済活動やFRBの金融政策にどう影響するかは、なお様子を見る必要があると述べた。
一方で余氏は、今回の米利上げは香港の金融の安定に影響しないと言明。ただ、ペッグ制防衛のために金融管理局が相次いで米ドル売り・香港ドル買いの市場介入を実施した結果、銀行システムの資金残高が減っていることは認めた。また今回の米利上げにより、香港では今後も金利の上昇傾向が続くだろうと見通した。市民に対しては、銀行の貸出金利の変動に備えるよう呼びかけた。
■大手3行がプライム0.125%上げ
英金融大手HSBCホールディングス傘下の香港上海銀行(HSBC香港)は4日、米国と香港の利上げを受けて、プライムレート(最優遇貸出金利)を5日から0.125%引き上げて年5.75%にすると発表した。同行のプライムレート引き上げは2022年12月以来。上げ幅は前回の0.25%から縮小した。香港ドル普通預金金利も同じく0.125%引き上げる。
中国の大手国有商業銀行の一つ中国銀行系の中銀香港はプライムレートを8日から0.125%引き上げ、5.75%にすると発表した。香港ドル普通預金金利も0.125%引き上げる。
このほか信報(電子版)などによると、英系スタンダード・チャータード銀行(香港)も8日からプライムレートを0.125%引き上げると発表。引き上げ後のプライムレートは6.00%となる。香港ドル普通預金金利も同じ幅で引き上げる。

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■大手3行がプライム0.125%上げ
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