シンガポールの配車サービス大手グラブが発表した2023年10~12月期(第4四半期)決算は、純利益が1,100万米ドル(約16億6,000万円)で、四半期ベースで初の黒字となった。売上高が伸びたほか、コスト削減で収益が改善した。前年同期は3億9,100万米ドルの赤字だった。
売上高は30%増の6億5,300万米ドルに拡大した。買い物代行・料理宅配を中心とするデリバリー部門が20%増の3億2,100万米ドルと好調だった。配車サービスなどのモビリティー部門も26%の増収となった。
契約運転手への報奨金、株式型報酬の減額などのコスト削減、投資評価額の見直しで黒字転換を果たした。発生主義会計(取引が発生した時点で費用と収益を計上する手法)を求められなくなったことも大きかった。
23年12月通期決算は、売上高が前期比65%増の23億5,900万米ドル、最終損益が4億8,500万米ドルの赤字だった。赤字幅は前期から72%縮小した。
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