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空港新設に総額6千億ルピー現在約150カ所、10年で倍増

インドの航空業界の成長が顕著だ。インドインフラ金融公社(IIFCL)の報告書によると、国内で操業する空港は2014年に74カ所だったが、23年には148カ所に倍増した。就業者の増加や中間所得層の拡大が航空需要を押し上げていることに加え、低価格帯の航空券の普及が追い風となっている。需要急伸に伴い、空港整備に今後3~4年間で5,500億~6,000億ルピー(約1兆360億~1兆1,300億円)の投資が見込まれている。

ナビムンバイ国際空港の完成イメージ。第1期の完工は24年12月を予定(アダニ・グループ提供)

格付け会社ICRAによると、投資額の内訳は、新規および既存施設の再開発を含む空港インフラ整備が3,500億~4,000億ルピー、インド空港局(AAI)による既存ターミナルや滑走路、駐車場(エプロン)、その他設備の改修が2,000億ルピー。
政府は直近で21空港の新設を承認した。民間航空省によると、今年2月時点ではうち12空港が開港している。
現在、新たに建設が進むのは、西部マハラシュトラ州のナビムンバイ国際空港、北部ウッタルプラデシュ州のノイダ国際空港、南部アンドラプラデシュ州のボガプラム国際空港(GMRビシャカパトナム国際空港)の3空港となる。
■ナビムンバイ国際空港
ナビムンバイ国際空港は、既存のムンバイ国際空港からは約35キロメートル離れており、ムンバイ都市圏(MMR)の中心部に位置する。5期に分けて開発され、第1期は24年12月に完成する予定。25年3月末までに商業運用を始める見通し。
空港建設を主導する複合企業(コングロマリット)アダニ・グループのサウラブ・シャー副最高財務責任者(CFO)は5月初旬に開いた業績説明会で、「24/25年度の完成に向けて順調に進んでいる」と語った。
■ノイダ国際空港
ノイダ国際空港は、インディラ・ガンジー国際空港(IGIA、デリー空港)から約72キロに位置し、混雑するデリー空港を補完する役割が期待される。開港時にはターミナル1カ所と滑走路1本を備え、旅客収容能力は年間1,200万人となる見通し。年内の開港を予定する。
空港は4月、複合企業バード・グループと、地上支援業務を委託する契約を交わした。5月には、空港内の免税店と小売店の運営を、独系免税店大手ハイネマン・アジア・パシフィックと地場物流サービス会社BWCフォワーダーズのコンソーシアム(企業連合)に委託することも発表。旅行者の多様なニーズに応える狙いがある。

ノイダ国際空港の完成イメージ。国内および世界各都市を結ぶ(ノイダ国際空港提供)

■ボガプラム国際空港
ボガプラム国際空港は、南部アンドラプラデシュ州の中心都市ビシャカパトナムから約45キロに位置する。26/27~27/28年度の開港を予定する。
地場インフラ大手GMRグループ傘下で、空港建設を担うGMRビシャカパトナム・インターナショナル・エアポート(GVIAL)によると、開港当初の旅客収容能力は年間600万人で、利用者の伸びに応じて拡張する。国内線と国際線に加え、貨物輸送にも対応する。
経済成長に伴いインドの航空旅客数は増えている。民間航空管理局(DGCA)によると、国内線と国際線を合わせた22/23年度の旅客数は1億9,060万人と前年度から8割増えた。

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現在、新たに建設が進むのは、西部マハラシュトラ州のナビムンバイ国際空港、北部ウッタルプラデシュ州のノイダ国際空港、南部アンドラプラデシュ州のボガプラム国際空港(GMRビシャカパトナム国際空港)の3空港となる。
■ナビムンバイ国際空港
ナビムンバイ国際空港は、既存のムンバイ国際空港からは約35キロメートル離れており、ムンバイ都市圏(MMR)の中心部に位置する。5期に分けて開発され、第1期は24年12月に完成する予定。25年3月末までに商業運用を始める見通し。
空港建設を主導する複合企業(コングロマリット)アダニ・グループのサウラブ・シャー副最高財務責任者(CFO)は5月初旬に開いた業績説明会で、「24/25年度の完成に向けて順調に進んでいる」と語った。
■ノイダ国際空港
ノイダ国際空港は、インディラ・ガンジー国際空港(IGIA、デリー空港)から約72キロに位置し、混雑するデリー空港を補完する役割が期待される。開港時にはターミナル1カ所と滑走路1本を備え、旅客収容能力は年間1,200万人となる見通し。年内の開港を予定する。
空港は4月、複合企業バード・グループと、地上支援業務を委託する契約を交わした。5月には、空港内の免税店と小売店の運営を、独系免税店大手ハイネマン・アジア・パシフィックと地場物流サービス会社BWCフォワーダーズのコンソーシアム(企業連合)に委託することも発表。旅行者の多様なニーズに応える狙いがある。
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■ボガプラム国際空港
ボガプラム国際空港は、南部アンドラプラデシュ州の中心都市ビシャカパトナムから約45キロに位置する。26/27~27/28年度の開港を予定する。
地場インフラ大手GMRグループ傘下で、空港建設を担うGMRビシャカパトナム・インターナショナル・エアポート(GVIAL)によると、開港当初の旅客収容能力は年間600万人で、利用者の伸びに応じて拡張する。国内線と国際線に加え、貨物輸送にも対応する。
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