ごあいさつ
上海MTAC代表、中国販路拡大コンサルタントの太田早紀です。
私は大学時代に中国語の勉強を始めて以来、10年間の中国滞在を含めて、20年以上にわたり中国語と向き合ってきました。
現在も、弊社では中国進出日系企業様の記帳や税務申告(毎月の申告や確定申告)などを支援しており、私自身も日々、顧問先のご担当者や現地のパートナー企業と中国語でやり取りをしています。
「毎日使えば、上達する」は本当?
こうした経験を通じて、私はひとつの疑問を持つようになりました。それは、よく言われる「中国語は、毎日使っていれば上達する」という言葉が、必ずしも正しいとは言えないのではないか?ということです。
伝わる中国語には「正しい発音」が不可欠
その理由は、中国語においては発音の正確さが極めて重要だからです。発音が不正確なままでは、いくら単語や文法を覚えても、相手に伝わらないことがあります。
実際、私自身もかつては「何となく通じている」と感じていましたが、それは相手の理解力に助けられていたに過ぎない、というケースも多くありました。
このページで伝えたいこと
このページでは、私のこれまでの経験をもとに、中国語学習で「遠回りしない」ための勉強法を紹介していきます。
かつての私と同じように悩んでいる方、今まさに学習を始めたばかりの方に、少しでもヒントになれば幸いです。
✨中国語の発音は「母音」から!〜まずは6つだけ〜
中国語の「発音」は、ある程度話せるようになってからも難しいと感じるものです。特に、大人になってから学び始めた方にとっては、日本語とはまったく違う音に戸惑うことも多いのではないでしょうか。
日本語を話す筋肉や舌の動きに慣れてしまっている私たちにとって、中国語らしい発音を身につけるのは簡単ではありません。
まずは「母音」に集中!
中国語には、母音・子音・複母音・鼻音・反舌音……とにかくたくさんの音があります。でも、最初から全部を完璧にしようとすると、挫折してしまう可能性が高いです。
だからこそ、まずは「母音」だけに絞って練習することをおすすめします。
母音はたったの6つ!
中国語の母音はこの6つ:➡️ a、o、e、i、u、ü
このうち、「a」、「o」、「i」、「u」は日本語にも近い音なので、日本人でも比較的すぐに習得できます。
一方で、「e」と「ü」は、日本語にない音なので、近い音を意識して何度も練習するのがコツです。
「口の形」を真似しよう!
母音の発音を身につけるうえで大切なのは、口の形の再現です。中国語の発音は、口の開き方・すぼめ方などがとても重要。正しい音は、正しい形から生まれます。
YouTubeなどで中国人の先生が話す動画を見ながら、口の形と音を真似してみましょう。
(※日本人の先生も丁寧ですが、口の形はやはりネイティブに学ぶのが一番です)
自分の口元をチェック!
発音練習をするときは、ぜひ鏡を見ながらやってみてください。または、スマホで自分の発音を録画して見返すのもおすすめです。
客観的に自分の発音や口の動きを確認することで、改善点に気づきやすくなります。
先生のチェックも活用しよう!
もし中国語教室に通っているなら、先生に口の形を見てもらうのが効果的です。特に母音の発音はクセがつきやすいので、早い段階で直しておくことが重要です。
(※弊社の教室では個別に口の形も指導しておりますが、教室によって対応は異なりますのでご確認ください)
母音が整えば、全体の発音がグッと良くなる!
母音がしっかり発音できるようになると、子音をつけた音もハッキリ発音できるようになります。それによって、相手にとっても聞き取りやすい中国語になります。
また、中国人と会話練習をする機会がある場合にも、発音がクリアであればあるほど、相手も間違いを指摘しやすくなります。自分自身も指摘を受けて何度も矯正を繰り返すことで、発音の精度がどんどん上がるという、良い連鎖が生まれます。モチベーションアップにもつながります。
逆に母音が曖昧なままだと…?
逆に、母音の発音がしっかり習得できていない場合、子音をつけたときの音が不明瞭になってしまい、結局は母音も子音もやり直す必要が出てくるという、非効率な学習になります。
さらに中国語の子音には、有気音・無気音・反り舌音(巻舌音)といった難しい発音もあり、加えて四声(声調)の違いも覚える必要があります。
母音が安定していない状態でこれらに進むと、発音学習のハードルが一気に上がり、「なんだか発音、難しいな…」という苦手意識につながってしまうのです。
発音練習の前に、顔のストレッチを!
最後に、ちょっとしたコツをもう一つ。私たち日本人は、普段の生活で日本語を使うことが前提になっているため、口の周りの筋肉が“日本語専用”に固まってしまっていることが多いんです。
そこで、中国語の発音練習を始める前に、軽く顔の筋肉を動かしたり、ストレッチしておくと、口の開き方が柔らかくなり、正しい口の形が作りやすくなります。
中国語は「口の形」が命!
ここまでお話ししてきた内容は、すべて私自身の経験に基づいたものですが、なかでも特に感じているのは、中国語の発音には「母音の口の形」がとても重要だということです。
形を真似る、形を整える、形を覚える――この繰り返しが、発音の土台をつくってくれます。
あなたの中国語学習に、少しでもお役に立てれば
最初はうまくいかなくても大丈夫。私もたくさん遠回りしてきました。だからこそ、この学習法が誰かのヒントになったり、近道になれば嬉しいです。これから中国語を学ばれる皆さんを、心から応援しています。
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上海MTAC代表、中国販路拡大コンサルタントの太田早紀です。
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現在も、弊社では中国進出日系企業様の記帳や税務申告(毎月の申告や確定申告)などを支援しており、私自身も日々、顧問先のご担当者や現地のパートナー企業と中国語でやり取りをしています。
「毎日使えば、上達する」は本当?
こうした経験を通じて、私はひとつの疑問を持つようになりました。それは、よく言われる「中国語は、毎日使っていれば上達する」という言葉が、必ずしも正しいとは言えないのではないか?ということです。
伝わる中国語には「正しい発音」が不可欠
その理由は、中国語においては発音の正確さが極めて重要だからです。発音が不正確なままでは、いくら単語や文法を覚えても、相手に伝わらないことがあります。
実際、私自身もかつては「何となく通じている」と感じていましたが、それは相手の理解力に助けられていたに過ぎない、というケースも多くありました。
このページで伝えたいこと
このページでは、私のこれまでの経験をもとに、中国語学習で「遠回りしない」ための勉強法を紹介していきます。
かつての私と同じように悩んでいる方、今まさに学習を始めたばかりの方に、少しでもヒントになれば幸いです。
✨中国語の発音は「母音」から!〜まずは6つだけ〜
中国語の「発音」は、ある程度話せるようになってからも難しいと感じるものです。特に、大人になってから学び始めた方にとっては、日本語とはまったく違う音に戸惑うことも多いのではないでしょうか。
日本語を話す筋肉や舌の動きに慣れてしまっている私たちにとって、中国語らしい発音を身につけるのは簡単ではありません。
まずは「母音」に集中!
中国語には、母音・子音・複母音・鼻音・反舌音……とにかくたくさんの音があります。でも、最初から全部を完璧にしようとすると、挫折してしまう可能性が高いです。
だからこそ、まずは「母音」だけに絞って練習することをおすすめします。
母音はたったの6つ!
中国語の母音はこの6つ:➡️ a、o、e、i、u、ü
このうち、「a」、「o」、「i」、「u」は日本語にも近い音なので、日本人でも比較的すぐに習得できます。
一方で、「e」と「ü」は、日本語にない音なので、近い音を意識して何度も練習するのがコツです。
「口の形」を真似しよう!
母音の発音を身につけるうえで大切なのは、口の形の再現です。中国語の発音は、口の開き方・すぼめ方などがとても重要。正しい音は、正しい形から生まれます。
YouTubeなどで中国人の先生が話す動画を見ながら、口の形と音を真似してみましょう。
(※日本人の先生も丁寧ですが、口の形はやはりネイティブに学ぶのが一番です)
自分の口元をチェック!
発音練習をするときは、ぜひ鏡を見ながらやってみてください。または、スマホで自分の発音を録画して見返すのもおすすめです。
客観的に自分の発音や口の動きを確認することで、改善点に気づきやすくなります。
先生のチェックも活用しよう!
もし中国語教室に通っているなら、先生に口の形を見てもらうのが効果的です。特に母音の発音はクセがつきやすいので、早い段階で直しておくことが重要です。
(※弊社の教室では個別に口の形も指導しておりますが、教室によって対応は異なりますのでご確認ください)
母音が整えば、全体の発音がグッと良くなる!
母音がしっかり発音できるようになると、子音をつけた音もハッキリ発音できるようになります。それによって、相手にとっても聞き取りやすい中国語になります。
また、中国人と会話練習をする機会がある場合にも、発音がクリアであればあるほど、相手も間違いを指摘しやすくなります。自分自身も指摘を受けて何度も矯正を繰り返すことで、発音の精度がどんどん上がるという、良い連鎖が生まれます。モチベーションアップにもつながります。
逆に母音が曖昧なままだと…?
逆に、母音の発音がしっかり習得できていない場合、子音をつけたときの音が不明瞭になってしまい、結局は母音も子音もやり直す必要が出てくるという、非効率な学習になります。
さらに中国語の子音には、有気音・無気音・反り舌音(巻舌音)といった難しい発音もあり、加えて四声(声調)の違いも覚える必要があります。
母音が安定していない状態でこれらに進むと、発音学習のハードルが一気に上がり、「なんだか発音、難しいな…」という苦手意識につながってしまうのです。
発音練習の前に、顔のストレッチを!
最後に、ちょっとしたコツをもう一つ。私たち日本人は、普段の生活で日本語を使うことが前提になっているため、口の周りの筋肉が“日本語専用”に固まってしまっていることが多いんです。
そこで、中国語の発音練習を始める前に、軽く顔の筋肉を動かしたり、ストレッチしておくと、口の開き方が柔らかくなり、正しい口の形が作りやすくなります。
中国語は「口の形」が命!
ここまでお話ししてきた内容は、すべて私自身の経験に基づいたものですが、なかでも特に感じているのは、中国語の発音には「母音の口の形」がとても重要だということです。
形を真似る、形を整える、形を覚える――この繰り返しが、発音の土台をつくってくれます。
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