トヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」をフィリピンで販売するレクサス・マニラは、マニラ首都圏タギッグ市の新興開発区ボニファシオ・グローバル・シティー(BGC)の販売店を移転オープンした。店舗面積を4割増やし、整備点検などアフターサービスを充実させる。新拠点の開設も検討している。6日に記念式典を開いた。
橋本氏(右から3人目)やアルフレッド・ティー氏(同6人目)らが店舗移転を祝った=6日、首都圏タギッグ市(NNA撮影)
旧店舗と同じ8番アベニュー沿いで650メートルほど北に移転した。4階建てで延べ床面積は1万128平方メートル。展示・商談スペースや整備点検場のほか、バーカウンターやゴルフシミュレーターを備える。
レクサス・マニラはトヨタ自動車のフィリピン法人であるフィリピントヨタ自動車(TMP)と三井物産との合弁企業で、出資比率はTMP75%、三井物産25%。記念式典には、レクサス・マニラ会長を務めるTMPの橋本正人社長や、アルフレッド・ティー会長らが出席。新たな店舗での販売やサービス拡充に意気込みを示した。
レクサス・マニラの販売店は現在1店舗のみ。ティー氏はNNAの取材に対して、「時期は未定ながら新拠点を設置することも計画している」と明かした。「レクサスのラインアップは多様だ。若者や女性などさまざまな人に乗ってほしい」と期待する。今年の販売台数にはオンラインカジノ事業者(POGO)の営業禁止が影響する可能性があるとしつつも、「フィリピンの国内市場は力強い」と先行きへの自信を示した。
橋本氏はNNAに対して、スポーツタイプ多目的車(SUV)「RX」と多目的車(MPV)「LM」が特に販売をけん引していると指摘。「顧客のスイートスポットに応える車で、レクサスブランドの柱にしたい」と意気込む。フラッグシップモデルのセダン「LS」の押し上げが今後の課題だとも話した。
店舗ではSUVの「GX」などを展示=6日、首都圏タギッグ市(NNA撮影)
国内需要は「海外からの送金や金利引き下げを背景にまだまだ底堅い」と指摘。洪水対策事業を巡る汚職スキャンダルが高級車市場に及ぼす影響に関しては、「一時的にはあると思うがすぐに回復するだろう」との認識を示した。2025年の販売台数は前年と同程度を目指しているとした。
レクサス・マニラは09年に営業を開始した。1年目の販売台数は172台だったが、24年は前年比22.8%増の2,263台と過去最高の販売を記録し、国内の高級車市場でシェア53.5%を占めた。累計販売台数は1万2,000台以上。現在は日本で生産する12車種を扱っており、直近の販売台数のうち91%をハイブリッド車(HV)やバッテリー式電気自動車(BEV)などの電動車が占めるという。
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レクサス・マニラはトヨタ自動車のフィリピン法人であるフィリピントヨタ自動車(TMP)と三井物産との合弁企業で、出資比率はTMP75%、三井物産25%。記念式典には、レクサス・マニラ会長を務めるTMPの橋本正人社長や、アルフレッド・ティー会長らが出席。新たな店舗での販売やサービス拡充に意気込みを示した。
レクサス・マニラの販売店は現在1店舗のみ。ティー氏はNNAの取材に対して、「時期は未定ながら新拠点を設置することも計画している」と明かした。「レクサスのラインアップは多様だ。若者や女性などさまざまな人に乗ってほしい」と期待する。今年の販売台数にはオンラインカジノ事業者(POGO)の営業禁止が影響する可能性があるとしつつも、「フィリピンの国内市場は力強い」と先行きへの自信を示した。
橋本氏はNNAに対して、スポーツタイプ多目的車(SUV)「RX」と多目的車(MPV)「LM」が特に販売をけん引していると指摘。「顧客のスイートスポットに応える車で、レクサスブランドの柱にしたい」と意気込む。フラッグシップモデルのセダン「LS」の押し上げが今後の課題だとも話した。
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国内需要は「海外からの送金や金利引き下げを背景にまだまだ底堅い」と指摘。洪水対策事業を巡る汚職スキャンダルが高級車市場に及ぼす影響に関しては、「一時的にはあると思うがすぐに回復するだろう」との認識を示した。2025年の販売台数は前年と同程度を目指しているとした。
レクサス・マニラは09年に営業を開始した。1年目の販売台数は172台だったが、24年は前年比22.8%増の2,263台と過去最高の販売を記録し、国内の高級車市場でシェア53.5%を占めた。累計販売台数は1万2,000台以上。現在は日本で生産する12車種を扱っており、直近の販売台数のうち91%をハイブリッド車(HV)やバッテリー式電気自動車(BEV)などの電動車が占めるという。"
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